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   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

薬師寺(修二会花会式)

2023年03月27日 | 旅(奈良)

奈良・白鳳時代を代表する法相宗大本山・薬師寺へ行きました。

 

薬師寺は、680年天武天皇の発願により創建された奈良の名刹です。

平城遷都により718年にこの西ノ京に移され、平成10年には世界文化遺産に登録されています。

 

薬師寺では修二会花会式が始まりました。

3月25日(土)~3月31日(金) 


「花会式はいつお参りしようかなぁ」と、のんびりと思っていましたが、だんだんいろいろ予定が入ってきて「いつ行けるかしら?」と思い始めていました。

早めに行くのがベストだと思って、初日の3月25日に参拝しました。

 

 

近鉄西ノ京駅から歩いて、北受付から入りました。

  東塔   金堂

 西塔

 

  金堂

 西塔(ほんの少し)  金堂  東塔

 

中門  

 

中門の外から撮影    金堂

 

 西塔(ほんの少し) 灯籠  金堂

 

東塔  

 

3月25日は、ちょうど柴燈大護摩(火渉り式)の日だったので、伽藍を歩いていると、法螺貝やお経が聴こえてきました。

      

     西塔   金堂

          金堂  

 

 

★金堂には造り花が飾られ、とても華やかでした。

キクもボタンもツバキもとてもきれい!!

フジが予想以上に立体的でした。

金堂は、薬師如来を本尊として、脇侍は、日光月光菩薩を配しています。

私は、向かって左の月光菩薩が、いつ見ても好きです。

 

 

東院堂  

★東院堂で屏風を見た後、東院堂南側へツバキを見に行きました。

きれいな椿を見ました。

        

 

   

東院堂南側には持統天皇(鵜野讃良皇女[うののさららのひめみこ])にちなんで名付けられた樹齢数百年の「讃良椿」があるとのこと。

これがさらら椿かしらと思いながら見たのですが、それほど太い木ではなかったからきっと違うんだろうなぁ・・・

次回行ったら確認せねば!!

             

 

★大講堂    お祀りしているのは弥勒三尊像    法相唯識の道場として論義法会が行われる

 

★食堂    特別公開 田渕俊夫画伯奉納「阿弥陀三尊浄土図」「仏教伝来の道と薬師寺」  

 

★西僧坊   特別公開 国宝 東塔水煙及び奉納作品・奉納散華展  

    

    

 

水煙4面に、それぞれ3人の天女がいます。

頭から落下しているような天女 

目線が下にある天女   

横笛を吹く天女  

 

西僧坊で水煙を見ていると、にぎやかなお経や鈴が聴こえてきました。

柴燈大護摩が始まったようです。

私も西僧房を出た後、不動堂の方へ移動しました。

 

★不動堂前で、柴燈大護摩、火渉り式を見ました。

※3月25日(土) 午後1時~ 薬師寺修験咒師本部による柴燈大護摩並びに火渉り式(火渉三昧) 不動堂前

たくさんの人が見守っていました。

           

    

         

 

4,500本もの護摩木を焚いたので、かなり時間がかかったとのことでした。

 

  

      練行衆も裸足です  

 

 

火渉りが始まりました  

練行衆の火渉りです    

一般の人の火渉りが始まりました  

火渉りをする人はこれを1本ずついただきます  

長蛇の列が長い間続いていました  

 

練行衆の後は一般の人も火渉りができるとのことでしたが、あまりにも長蛇の列ができているので、火渉りをするか否か…と、私は最後まで迷いました。

が、「この先、こんなチャンスはないかもしれない」と思えて、私も火渉りに参加させていただきました。

私の後には20人程度の人が並びました。つまり最後から約20人目で私は火渉りをしたということです。

御幣をいただき、鎮められた火の上を、お不動様の方に向かって一歩一歩進みます。

火渉りは全く熱くはありません。

それよりも、靴を脱いで砂利道を歩くのがかなり辛かった。

御幣はおうちに持って帰って神棚に置きました。

 

火渉りが終わりました    

残りました  

 

★火渉りをした後、玄奘三蔵院伽藍へ行きました。

玄奘三蔵院伽藍内 大唐西域壁画殿  特別公開 平山郁夫画伯奉納「大唐西域壁画」 

 

お写経道場、玄奘三蔵院伽藍手前の大きな薄墨桜は白い花をいっぱい咲かせていました。

そろそろ散り始めです。

薄墨桜  

 

              

 

見終えて、出口へ向かいます。

    

    東塔と薄墨桜  

 

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https://yakushiji.or.jp/event/hanaesiki.htmlより引用

修二会 花会式

修二会とは奈良の大寺が国家の繁栄と五穀豊穣、万民豊楽などを祈る春の行事です。修二会とある通り、この法要は2月に行われるのですが、薬師寺の場合は旧暦の2月末に行われていた事から、そのまま新暦に直して3月25日から3月31日にかけて行われています。 東大寺の修二会に「お水取り」という俗称がついたように薬師寺修二会には十種の造花がご本尊に供えられるところから「花会式」と呼ばれ、「奈良に春を告げる行事」として親しまれています。 花会式(修二会)に参篭する僧のことを「練行衆れんぎょうしゅう」と言い、一・七日いちしちにち(一週間)の法要を勤めます。最終日の3月31日の夜には「鬼追い式おにおいしき」が法要の結願けちがんを飾ります。

花会式の歴史

修二会花会式の中心は、薬師悔過けか法要です。この法要は奈良時代から続けられています。造花の起源は、嘉承2年(1107)に、堀河天皇が皇后の病気平癒を薬師如来に祈られ、その霊験を得て病気が回復しました。 翌年、皇后は感謝の心を10種類の造花(梅・桃・桜・椿・山吹・牡丹・藤・杜若・百合・菊)にこめて女官に造らせ、薬師如来の御宝前に供えられました。以来毎年造花を供えて修二会をするようになりました。これが『花会式』と呼ばれる華やかな法要の始まりです。

花会式の法要

花会式では1日で初夜しょや・半夜はんや・後夜ごや・晨朝じんじょう・日中にっちゅう・日没にちもつの合計6回の法要があり、六時の行法と呼ばれます。十人の練行衆と呼ばれる僧は不休で法要を勤めます。
初夜と半夜、後夜と晨朝、日中と日没のように、1度の入堂で2回の法要を勤めます。
中でも圧巻なのは午後7時からの初夜・半夜の行法です。

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