
秤で遊んでいるのじゃありましぇ~ん!

今日はジュリア105の2,000E/gのO/Hを依頼しているプロフェッサーF氏の元に事情でお邪魔しました。
もちろん手を抜いていないか偵察に行ったのでありましぇ~んw(笑)。
氏はなにやら真剣に作業をされておられました。(遠慮モードのDrダスw)
完璧な重量バランスを求めてピストン、コンロッドの単体バランスは当然ですが
更にコンロッドの大端と小端部も↑画像のようにバランスを取ります。
まさに三位一体のリバランス作業であります

かなりの時間と忍耐が要する作業ですがここまでしてくれる人は稀少でしょう。
妥協を許さない見えない作業が理想の回るエンジンを作ります


ややダメージのあるクランクジャーナル部

決して致命的ではありませんが研磨する理由になるのとSTDからー1のメタルにしてクランクシャフトの歪みを取るには怪我の功名?と言えるでしょう。(Dr独白w)
通常クランクシャフトの修正やメタルサイズ合わせなどは内燃機屋の仕事になりますが100%信用してはいけましぇ~んw。

ツルツルピカピカ

プラスティックゲージはクランクジャーナルとメタルのクリアランス(隙間)の測定器具です。
クリアランス値はメーカー指定がありますがチューンの度合いなどによっても変化(味付け?)が変わります。
氏曰く今はオイルが良くなっているのであまり広くは取る必要はないとのことでした。

ダイアルゲージでクランクシャフト歪み測定の図
クランクシャフトのNO.1とNO.5ジャーナルのみメタルセットして真ん中にはダイアルゲージをセットしてクランクを回転させます。
これで歪みの度具合を測定出来るわけですが内燃機屋で作業をしていても再度測定することが重要なんです。

歪みはゼロでした!

限りなく高回転までスムーズに回るエンジンを作るのは重量バランスに加えてクランクシャフトが真っ直ぐで歪みがないというのは絶対条件です。

驚くほど軽く回るクランク!

Drも実際に組み上がったクランクを手で回してみましたがとても軽くスムーズに回りました。
これで高回転域までスムーズに回ることが期待出来るというものですネ

後編ではDrもお初のCR10:1のピストンとカムシャフト交換理由を解説しますので乞うご期待下さい

(続く)