フロント部はバラバラに
バルブクラッシュした状態で買い込んだGT3.2を一刻も早く商品化したいDrが居りました。
しかし、バルブクラッシュはエンジン崩御と正比例するので、そう簡単ではありません。
修復方法としては、
■ エンジン丸ごと交換(中古品)
■ シリンダーヘッドのみを修復O/H
■ シリンダーヘッドのみ良品に交換(中古品)
エンジン丸ごと交換が手っ取り早いと言えますが、コストと作業はそれなりに面倒です。
以前に147GTA(セレ実動車)を廃棄したのが惜しまれます。
とりナマズ、現在の状態を把握するべく分解作業を進めました。
圧縮は限りなく全てゼロ
新品のタイミングベルトを取り付けて、正規のバルタイで圧縮を計測して、各シリンダーの良否を検証しました。
ある程度予想した通り全滅でした。
全てのシリンダーヘッドのバルブがクラッシュしていることになります。
最も、1シリンダーに4バルブですから、4本の全てがクラッシュではありません。
シリンダーヘッドを下ろす
V6の前後バンクを外すのは結構面倒です。
カムシャフトを先に外す必要があり、スプロケットを固定するのにSSTは必須です。
現れたシリンダー/ピストン
やや苦労して前後バンクのシリンダーヘッドを外しました。
当然ながら、前後の排気マニフォールドも外します。
クラッシュ傷あり
懸念したピストン自体は、クラッシュ傷はあってもダメージはありません。
通常は、ピストンまで損傷することは無いので予想通りというところです。
どう料理するか?
正攻法なら、歪んだバルブをリニューアルしてO/Hになりますが、ガイド等も要交換の場合があり、パーツ代と
手間は相当なものになります。
最も、簡便なのは優良なシリンダーヘッドASSYのポン替えです。
見つからなければ、前者のO/H作業になり、面倒な作業となります。
とりナマズ、優良なシリンダーヘッドASSYを探す旅に出ることにしました 。
(続く)