こんばんは。
本日はちょっとしたエンジンにまつわる小話をお届けします。
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先日、代車デミオ君のエンジンオイル交換をしていた時。
取扱表で給油量を確認しながら
整備士の方からいろいろ教わっていました。
いまの2Lクラスの国産車は3.5L程度で足りることが多いけど
昔のロメオ(75や916GTVなどなど)は4~5L程度も必要だよ~
必要なオイル量は減っていっているのですね~
そもそもガソリン車がなくなっていくだろうけどね~
なんて話をしながら
昔実際にあったらしい話を一つ。
とあるガソリンスタンドのアルバイトが店長からオイル交換を頼まれました・・
アルバイト「終わりました!」
店長「よし!」(エンジン始動!)
・・するとエンジンが潰れたそうです。
いったい何が起こったのでしょう?
なんとエンジンオイルを満タン入れたそうです・・
(完全にハイオク満タンのノリですね)
エンジンオイル満タン!にするとどうなるかというと
シリンダー内にオイルが浸入し、
その状態でセルを回したとたん、(オイルや水は非圧縮性ですので)
シリンダー内で逃げ場を失いコンロッドを損傷させる(ひん曲がる)。
これをウォーターハンマー現象と呼ぶそうです。
これはオイルだけでなく、名前の通り、主に浸水で起こる症状で
吸気系(インテークマニ)からエンジン内部に水が浸入した場合に起こるようです。
(密閉構造のトランスミッションやデフでは浸水は考えにくいのですね)
だからクロカン車は吸気口をできる限り(屋根上など)上部に持っていっているのか~
なんてのんきなことを言っている場合ではなく
ショップの近くにあるスポットでも実際に起こったそうなので気を付けないと・・
(高架下の水が溜まりやすい場所のようです)
そして浸水の場合電装系のショートによる火災の恐れもございます。
オイル(や水)を抜き、しっかりと清掃をすれば再始動可能なケースもありますので
仮に大雨の際などに ご愛車が浸水した場合はセルを回さず、整備工場へ運びましょう~
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