エンジン始動せず
サンデーメカニックでもあるお客様がエンジンが始動しなくなったと訴えられました。
早速、救援ピックアップして、検証してみました。
経緯は当初始動していたエンジンが掛からなくなり、ノーマルデスを123にも換えてみた
けど、改善せずとのことでした。
123イグニッションに換えてみたら、始動しないというのは良くあるのですが、
それ以前に同じ症状が出たのが不可解です。
考えられるとすれば、ノーマルデスが壊れたかその他の原因か、123は良品であっても、
コンバートで点火時期が変わり、不始動になったのか?。
123コンバートでは大抵はすぐに始動出来ませんからネw。
先ず簡単に火花テスト(123)をすると飛んでおりました。
しかし、いくらデスビを回転させて点火時期を変えても掛かりましぇん 。
プラグを外すとガソリンが来てないように見えます。
フュールポンプの吐出やキャブのフロート室も点検しましたが、問題ありません。
エンジンの圧縮はすでにお客様が計測してノープロブレムです。
三要素が揃っているのに掛からないのはありえません。
その後、キャブ口からブレーキクリーナーを強制注入して呼び水(ガソリン)したり、
更に点火時期を再調整すれば、何とか始動できました。
123イグニッション(左)とノーマルデスビ
どちらも良品で問題ありませんでした。
その後、点火時期調整のために123デスを回すと、またまたエンジンは掛からなくなり
ました。
再度、火花テストをすると、ちゃんと飛んでおりました。
頭貝割れ大根状態から、模索していると犯人が見つかりました。
チョークレバーが動いてない!
室内側チョークレバーちゃんと操作出来てるのですが、リンケージが遊んでいて、全く
キャブ側のレバーを作動してません。
正常なチョーク作動状態
チョークごときで掛からないのはおかしいと思うかもしれませんが、加速ポンプを持たない
キャブは冷間時には必須のアイテムのようです。
道理でキャブ口からクリーナー噴射で始動できたのは、そういう理由でありました。
123の出荷時セッティングは‘0’
ノーマルデスと更にコンバートして、進角特性を検証しましたが、ノーマルの遠心式
がアドバンスでは速いようです。
こちらに再セッティング
暫定的なセッティングですが、結構調子よくなり走行テストも上々でした。
最後に取り付けた吸気パイプ
ところが、このパイプを取り付けて、再始動したら絶不調になりました。
全く、吹き上がらない上にパワーダウンも顕著です。
エアクリーナーが詰まっていても、ここまでには至りません。
ガビ~ン!
ハ、ハ、ハンタイ向けやおまへんか
これではエアーを供給出来ません。
こちらが正常
もしかしたら、こちらも原因だったかもしれません。
しかし、反対向けはチョーク効果はあるようです(笑)。
これで、やっと納車
■編集後記?(おまけ)
Rrエンジンの500は火花テストするにしても助手が必要です。
更に後ろから始動の為に運転席に乗り込むのも前開きのドアは面倒ですw。
今回は作業担当Drですが助手はフレンドリーK川?にサポートして貰いました 。