(【3月19日 FNN PRIME】 18日夜、バンコク・カオサン通りに警察が指導に入った時の画像ですね。 不鮮明な写真ですが、数日前までこのあたりをウロウロしていましたので、よくわかります。この店は通りから階段上にテーブル等が並んだ、カオサンでもひときわ目立つ店で、主にアルコール類を出していたように思います)
【タイ バンコクの商業施設閉鎖】
18日深夜のフライトでタイから帰国しましたが、タイでは新型コロナウイルスの死者は1名ですが、感染者数は21日には前日比89人増の411人と急増しています。
そんなタイでは、一昨日ブログでも書いたように18日から全国の学校とバンコク首都圏の娯楽施設が14日間閉鎖されることなりました。
その帰国日18日の夜、いつも欧米系旅行者で溢れているカオサンの通りをのぞくと、休業要請がなされているマッサージ店の呼び込みがなくなった以外は、それまでとあまり変わらないようにも見えました。
しかし、その後、警察車両が入ったようです。
****感染拡大のタイ 緊急取材 マッサージ店閉鎖 街から人が...****
2019年は年間160万人もの日本人が訪れた、観光大国・タイ
新型コロナウイルスの感染者は、3月19日までの直近4日間で連続30人以上にのぼっている。
こうした中、タイ政府は日本人観光客にも人気があるマッサージ店の閉鎖に踏み切った。
街中のあちこちにある店舗は閉店していて、ズラリと並んだマッサージチェアには日本人客の姿はない。
そこにいたのは、タイ料理を食べる女性スタッフのみだった。(中略)
タイ政府はマッサージ店のほか、バーやパブなども14日間の閉鎖対象としている。
世界中からバックパッカーが集まる「カオサン通り」には3月18日夜、警察車両が登場した。
警察官「18日から3月31日までサービスの提供を止めてください」
警察の指導を受け、慌てて閉店する店が相次いだ。
そのタイでは、いわゆる“新型コロナ保険”の加入者が急増している。
タイでは、社会保障が日本のように整備されていないことから、医療保険が“転ばぬ先の杖”としての備えとなっている。
現地の「サイアム商業銀行」では、2週間で約10万人が“新型コロナ保険”に加入したという。
その加入者に話を聞くと...。
“新型コロナ保険”に加入した女性「何かあったとき、医療費をまかなうために加入しました」
タイ政府は3月21日から、日本からの渡航者に健康診断所(ウイルス検査陰性証明含む)の提出を義務付けるという。(後略)【3月19日 FNN PRIME】
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旅行中、ガイドの女性に「ショッピングモールや通常のレストランは? 今は大丈夫でもそのうち閉鎖になるよ」と話していたのですが、実際、そのようにも。
****バンコク、4月12日まで商業施設を閉鎖へ…在留邦人5・5万人****
タイの首都バンコクは21日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、22日から4月12日の間、商業施設を閉鎖すると発表した。食料品店や薬局など生活必需品の購入に必要な店の営業は認める。
バンコクにはアジア最多となる5万5081人(2018年)の在留邦人が暮らしており、生活への影響が懸念される。
発表によると、飲食店については、持ち帰りか宅配の営業のみ許可する。違反した場合は1年以上の禁錮刑などが科される。また、民間企業に職員の在宅勤務を認めるよう求めた。
タイの感染者数は21日、前日比89人増の411人と急増した。外出制限を含む非常事態宣言が近く発令されるとの情報もある。【3月21日 読売】
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18日で観光を終了したのは、ギリギリのところだったようです。
【マレーシア イスラム教集会で集団感染拡大 不法移民ロヒンギャの存在も対応を困難にしている要因】
東南アジアではマレーシアが、感染者について3月20日には新たに130人増えて、ついに1000人を突破しました。
マレーシア政府は、住民の外出を原則禁止した「活動制限令」を出して抑え込みに必死ですが、いまのところウイルスの勢いが勝っているようです。
****マレーシア外出禁止令で国軍動員 22日から****
マレーシア政府は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、住民の外出を原則禁止した「活動制限令」を徹底させるため、22日から国軍を動員することを決めた。
マレーシアでは18日、2週間の活動制限令が施行され、日用品の買い出しなどを除き、外出が禁止された。スーパーや薬局など生活に不可欠な店舗以外は休業。飲食店は食品の持ち帰りに限って営業が認められている。
マレーシア警察は一部の道路を封鎖し、住民に自宅にとどまるよう呼び掛けていたが、順守しない人が後を絶たず、政府は態勢の強化が必要と判断した。
同国では東南アジアで最多の900人が感染。【3月20日 共同】
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ウイルスの勢いが勝っているというか、要請に従わない住民が多いというのが実態のようにも。
特に問題となっているのは、韓国同様宗教儀式。
マレーシアの場合はイスラムです。
****イスラム教集会で集団感染…マレーシア全感染者の6割超に****
東南アジアのマレーシアで新型コロナウイルス感染者数の急増が止まらない。
3月20日には新たに130人増えて、ついに1000人を突破した。
感染者の半数以上は首都クアラルンプールのモスク(イスラム教礼拝所)で行われたイスラム教のイベントが原因だった。多くの外国人や不法移民が参加していたため、当局による追跡も難航している。
(中略)クアラルンプールにあるスリ・ペタリンモスクで2月27日〜3月1日、イスラム教の団体「ジャマアト・タブリーグ」による集会が開かれた。国内外の1万6000人が参加した大規模イベントだったが、後に集団感染が発覚した。
マレーシア当局が20日までに把握した国内感染者1020人のうち、624人が集会参加者だと判明。6割以上が当該イベント関連で、事態は深刻だ。
なぜこんなに拡大したのか?
イスラム教の集会でなぜ大規模な集団感染が発生したのか。
当時のモスク内の写真からは、数百人のイスラム教徒がひしめき合い、肩を寄せ合いながらお祈りをする様子が見て取れる。
イスラム教徒は集団礼拝の際、悪魔が入り込まないように信者が密着しながら礼拝を行う。また信者たちは4日間にわたり寝食も共にし、食べ物のプレートを複数人で分け合って手づかみで食べていた。
相当数の信者が、密閉された空間内で濃厚接触状態に置かれていたため、新型コロナウイルスは爆発的に感染拡大した。
東南アジア各国に拡散中
このイベントにはマレーシア以外の東南アジア各国からも信者が集まっていた。参加者は母国に帰国後、相次いで新型コロナウイルスに感染していたことが発覚している。
3月20日までに、少なくともブルネイで60人以上、カンボジアで20人以上、インドネシアで13人、タイで8人、シンガポール5人の感染が確認された。各国はイベント参加者を必死で追跡している。
マレーシア当局が抱える難題
マレーシア当局も国内の参加者を追跡中だが、大きな課題が立ちはだかっている。それは参加者のうち約2000人が、国内に滞在する不法移民だったとみられるからだ。
マレーシアには、ミャンマーのラカイン州から逃れてきたイスラム教少数ロヒンギャが10万人以上住んでいるとみられる。そのロヒンギャがイベントには約2000人参加していた。
彼らのほとんどは不法滞在者であるため、たとえ新型コロナウイルスに感染し発症したとしても申告する可能性は低い。なぜなら不法移民として当局に摘発されるリスクがあるためだ。また、正確な住所などを把握するのも難しいため、追跡は難航している。
他の場所でも大規模集会が…
マレーシアで集団感染を引き起こしたイスラム教団体「ジャマアト・タブリーグ」は、集団感染発覚後も、別の国で大規模集会を開こうとしていた。
インドネシア・スラウェシ島には18日、「ジャマアト・タブリーグ」が企画した宗教イベントに参加しようと約9000人もの信者が集結した。スラウェシ島の地元当局はイベント中止の判断を下したものの、現地には既に大勢の信者が集まり、濃厚接触状態となってしまっていたため、判断は遅きに失した。感染者が仮にいた場合は、集団感染に発展するリスクが高い。
韓国では新興宗教団体で集団感染が起き、感染者が急増した。東南アジアでも既に宗教イベントが原因で集団感染が発生しているが、一方で現在も金曜礼拝など人が多く集まる行事を続ける国もあるため、集団感染が再び起きるリスクが存在している・【3月21日 FNN PRIME】
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【シンガポール 個人生活に踏み込んだ強硬・迅速な対応で国内外の高い評価】
マレーシアの隣国シンガポールは、17年前のSARS対策で後手にまわった反省から、今回は素早い初動対応で国内外の高い評価を得ています。
強権的な統治に批判的な国民も少なくありませんが、コロナ対策については政権対応を評価しているようです。
****ウイルス封じ込めの優等生シンガポールに注目集まる-日韓とは対照的****
感染症例96件を報告しているシンガポールだが、死者はいない
「個人的自由よりコミュニティーと社会のニーズを重視」との分析も
新型コロナウイルスの感染拡大が欧州や中東、米国で加速しつつある一方で、封じ込めに成功しているように見える国がアジアにある。シンガポールだ。
感染症例96件を報告しているシンガポールだが、死者はいない。感染ペースも鈍化しつつあり、世界的に注目されている。
一流の医療制度や極めて厳しい追跡・封じ込め措置、人口もそれほど多くなく、国民が政府の包括的な指示をおおむね受け入れるというシンガポールの特性が組み合わさり、ウイルス対策が有効に働いている公算が大きい。
(中略)シンガポールでの感染例はまだ徐々に増えてはいるが、もはや感染が始まった中国を除く最悪の国ではなくなった。(中略)
スローンケタリング記念がんセンター(ニューヨーク)の感染病管理専門家ケント・セプコウィッツ氏は「個人的な自由よりコミュニティーと社会のニーズを重視する意向が強いようだ。このことが公衆衛生危機で役立っている」と話した。
断固たる対応
中国および韓国の一部に最近渡航したことのある全員の入国を最初に制限し始めた国の一つがシンガポールだ。感染した可能性がある患者を病院と自宅で厳格に隔離するやり方を定めるとともに、そうした人々と接触した可能性のある人も広範に追跡している。
シンガポールはまた、渡航履歴を虚偽申告したカップルを摘発、隔離措置に違反した男性の在留資格を剥奪するなどの罰則も科している。
シャンムガム法相は声明で、ルール違反者に対し「強い行動を取ることをためらわない」と表明。「今の状況では、意図的なルール破りは即時かつ断固たる対応につながる」と指摘した。
シンガポールの一貫した強硬な姿勢は、同じように中国に近い他の国々とは対照的だ。感染例と死者数が増え続けている日本と韓国はいずれも、ウイルス拡散の封じ込め措置が緩く遅いと批判されている。【2月28日 Bloomberg】
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中国・武漢市に比べると、面積は10分の1より小さく、人口はほぼ半分で、封じ込めが容易であるという特性も影響していますが、個人生活に踏み込んだ徹底した追跡調査などが奏功しており、国民もこれを容認しています。
****スマホで接触者探し=政府がコロナ対策アプリ提供―シンガポール****
シンガポール政府は20日、新型コロナウイルス対策の一環で、感染者との濃厚接触者を迅速に探し出せるスマートフォン用アプリの提供を始めた。
アプリを搭載した各スマホに残るデータから、「感染者と最近、2メートル以内で30分以上接近した人」(保健省)を割り出せるという。
接触者探しはこれまで、感染者への聞き取り調査が中心。記憶が曖昧だったり、接触相手が不特定多数だったりして、感染経路解明が困難なケースも多かった。
新アプリを活用すると、当局者は感染者のスマホのデータから行動経路を調べ、見つけ出した接触者と連絡を取れる。接近距離はブルートゥース(無線通信)で推定する仕組みだ。
プライバシー侵害の懸念もあるが、政府は、行動履歴は利用者のスマホ上に保存され、同意がなければ提供されないので、個人情報は保護されると主張した。【3月21日 時事】
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【フィリピン マニラ首都圏の封鎖 外国人の入国拒否】
フィリピンでも、最近感染者数が増加傾向を見せています。
*****新型コロナ感染者230人に、死者は1人増****
フィリピン保健省は20日、国内の新型コロナウイルスの感染者数が同日正午時点で230人に増えたと発表した。前日から13人増え、2桁増が続いている。 新たに65歳のフィリピン人男性が死亡し、死者は計18人に増えた。(後略)【3月20日 NNA ASIA】
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この状況に、ドゥテルテ大統領は厳しい対応をとっています。
****マニラ首都圏で夜間外出禁止令、大統領の首都圏の封鎖の発表を受け、進出日系企業は対応に追われる****
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は3月12日、マニラ首都圏を3月15日~4月14日まで封鎖し、首都圏の内外における陸路、空路、海路での往来禁止を発表した。
その措置の一環として、マニラ首都圏開発局(MMDA)は3月14日、マニラ首都圏における午後8時~午前5時までの外出を3月15日~4月14日の期間、禁止する旨を発表した(3月14日付フィリピン国営通信ほか)。
ただし、医者、医療従事者、食品宅配業者は夜間外出禁止の対象外とし、マニラ首都圏の住民が食料品や医療品を購入するために外出することは許可するとした。
さらにマニラ首都圏の市長で構成されるマニラ首都圏委員会(MMC)は3月14日、首都圏のショッピングモールに対して、3月15日~4月14日まで閉鎖することを求めると発表。ただし、銀行、食料品店、薬局、医療施設、配達サービス付きのレストランは閉鎖の対象外とするとした。
ドゥテルテ大統領によるマニラ首都圏の封鎖の発表を受け、進出日系企業は対応に追われている。(後略)【3月18日 JETRO】
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****フィリピン、外国人の入国拒否へ 例外なし、感染防止に「不可避」****
フィリピンのロクシン外相は19日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、全ての外国人の入国を拒否する方針を表明した。国内外でビザ発給を一時停止する。同日中にこうした措置を始めるとしている。
ロクシン氏はツイッターで「例外なく、全国籍の外国人の入国を全面禁止する。(感染拡大防止の)不可避のステップだ」と強調した。フィリピンから出国する外国人については「出て行くためのあらゆる支援がなされるべきだ」として制限しない考えを示した。
フィリピンのニュースサイトによると、少なくとも100の国がフィリピンへの入国に際しビザを免除されている。【3月19日 共同】
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入国規制・移動規制に伴って航空会社フライトも止まりますので、出国したくてこ出国できな状況にもなります。
****新型コロナ感染拡大 セブ島で日本人足止め****
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、多くの日本人留学生が滞在するフィリピン中部セブ島では、国際線の運航が制限され一部の日本人が足止め状態となっている。
セブ島では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、夜間の外出禁止令が出ているほか、国内線に加えて日本への直行便を含む国際線の多くが欠航している。現地の日系の語学学校によると、日本人留学生の多くが帰国できない状況にあるという。
セブ島で語学学校経営・石原智之さん「フライトが取れない、チケットを持っていてもキャンセルになってしまう。1か月以上寮を開放してそちらに住んでいただく」
1000人以上の日本人が帰国を希望していて、現地の日本人会が地元の航空会社に働きかけ、20日から順次チャーター便で帰国できるよう手続きしているという。【3月20日 日テレNEWS24】
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インドネシアでは・・・、ベトナムでは・・・と話は尽きませんが、長くなるで今日はここまで。