家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

また亀

2011-09-01 06:38:15 | Weblog
図書館に居たらメールが鳴った。

虫の音にしてあるが関係ない。

だが鳴ってしまったものは仕方がない。

開いてみると妻からだった。

また亀が水ガメの中にいるという。

帰宅して裏に回った。

妻が水ガメの水を抜き取り中はカメだけになっていた。

写真を撮ってから掴みあげた。

「シャー」と威嚇の声をあげる。

「さっきから暴れているの」と妻が言う。

顔を覗き込むと口を開けて「怒りの極致」という感じだ。

妻は最近メダカが急激に減りだしたことに気付いていた。

ヒシャクで中をかき混ぜてみたら「ゴン」という固いものに当たった音がした。

この中にはハスも睡蓮も入れてないから固い物に当たるはずがない。

残ったメダカを避難させ水草を取り出し、あとは水をひたすら抜いていった。

で姿を現したのがミドリガメだったというわけだ。

ミドリガメは近所の川にたくさん生息している。

誰かが捕まえて我が家の水ガメに入れたのだろう。

水ガメの底にはメダカの死骸がたくさんあったという。

尾や頭など一部が無くなっている形だ。

つまりカメの食べ残しということだ。

カメはバケツに入れて川に放流した。

少し腹立っていたので橋の中央から真っ逆さまに落としてやった。

「ドボッ」という音を立てて背中から入水した。

その後浮かび上がってこなかった。

よほど私を竜宮城に連れて行きたいらしい。

だが今住んでいるのが竜宮城なのだから他の場所に行く必要はない。