家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

15号被害

2011-09-23 07:59:02 | Weblog
台風15号が浜松に上陸という事実を知ったのは長男からのメールだった。

職場では長男の実家が直撃されているということで盛り上がっているという。

その時が最も激しい風雨にさらされているときだった。

家全体が風で揺れることによって恐怖は倍増する。

窓から真横に降る雨が見えた。

またその次の瞬間には、その向きが変わり逆方向から雨が横に降る。

網戸が自然に右から左に、そしてセンサーライトが点灯した。

まるで誰かが外にいるようだった。

あまりにセンサーライトが点灯するのでコンセントから抜くことにした。

妻が「トタンが外れて飛んでいる」と言いに来た。

またまた雨の中に出て道路に舞うトタンを拾ってきた。

夜になると姉から電話が入った。

「貸している駐車場の看板が外れかけていて危ない」とのことだった。

雨は降っていないが、まだ少し風はあった。

姉と姉の娘婿と看板主である内科医の4人で応急処置をした。

翌朝見に行くと看板の柱の根元から酸素バーナーで焼き取ってあった。

物置のトタンは私がビス留めした後コーキングしてOKだ。

さて自宅は終了ということにして春野に向かった。

天竜川を遡って行くと屋根の瓦やトタンが飛んだ家、ビニールの破れた温室、折れたり根こそぎ倒れた樹木など多数が目撃できた。

電力会社の作業車が数台道路に列をなして止まっている。

電線に倒木が引っ掛かっていたのだ。

山からの野水が枝や石が散乱する道路上を流れている。

ドキドキして到着すると意外と静かな我が家が待っていた。

折れた木は無かったし雨漏りもない。

ただし我が家から奥が通行止めになっていた。

歩いて行ってみると土砂崩れがあり、その際の倒木によって電線が寸断されていた。

我が家も当然停電していた。

Y爺さんに出会った。

未曾有の経験は私たちだけでなく彼もそうであったようだ。

タンボまで気田川の水が来てイノシシ避けの電柵が水没したから今から外しに行くのだと
言った。

冷凍庫に入れてあったアイスクリームを処分し桃のゼリーを食べた。

吹き飛ばされたと思っていた壁灯の傘が縁台下から見つかり奇跡的に無傷だったことに喜びを感じた。

恐くて麿チンがチビッたものだと思っていたシミは新たな箇所からの雨漏りだった。