家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

土砂崩れ後開通

2015-12-22 08:20:55 | Weblog
今年4月に春野の我が家の前から通行止めになった。

我が家から、その道を下に行った所に土砂崩れが起きたのだ。

あれから約8ヶ月が経過した。

崩れた山はまだまだ少しずつ崩れ続けている。

山の斜面が落ち着かないから、その下の道路が手につかない。

だがこの道を利用する住民は不便極まりない。

そこで暫定的な処置を施されることとなった。

今道路上に散乱している土や岩を取り除き道路上を車が走れるようにする。

幸い道路の表面は全く傷んでおらず土砂を除けば即走行可能だ。

だがまだ落下してきそうな土や岩や杉の木がある。

それらを道路の手前で受け止める柵が設置された。

大きなコンクリート製の塊が、まずは置かれた。

そこに鉄骨がはめ込まれ、その鉄骨に丸太を差し込む。

計算上「この程度の物で十分だ」ということになったのだろう。

私が自宅に帰ろうとしていたら通行止めの標識などをガラガラと片付けていた。

家に鍵をかけて歩き始めた私に「もう通れますからね」と作業人が言う。

「じゃあ通ってみるかな」というと「ちょっと待ってくださいよ。下のゲートはまだ開けてないもんで」という。

「いいですよ。走ってみたいだけだから」と伝えた。

私はカメラを用意してゆっくり車を発進させた。

久しぶりに見る景色だ。

作業していた別の人に「オレが一般人で最初だね」というと笑顔で「そうですね」と言った。

何枚か写真を撮ったあとさらに下りていった。

下のゲートが取り除かれた直後だ。

坂下に住む人が歩いていた。

彼は「ゲートが取られたもんで見に来た」と言った。

私は「オレ最初に通った」と少し自慢げに言って通り抜けた。

あっという間に通り抜けられる道だが8ヶ月間回り道して通っていた。

坂下にある隣の家が一番遠かった。

やっと元通りになったことで元の便利さを感じた。

ただもうすぐ我が家から上に登る道が通行止めとなる。

上にあるスーパー林道が凍るからだ。

豪雨に因る土砂崩れが終わると次は寒気による閉鎖。

自然には逆らえない。