家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ハンドウインチでコナラを引っ張る

2015-12-27 10:51:45 | Weblog
シイタケのホダ木として切り倒したコナラが邪魔でワイヤーメッシュのフェンスが一部開け放した形になっている。

今年の年末に、このコナラを枝払いして玉切りする予定だった。

だがY爺さんの現況判断で「もう少しこのまま寝かそう」ということで、このまま年を越すことになった。

で、取り外したフェンスを元通りにしておきたくなった。

そのためには倒れているコナラを上側に少し移動させる必要がある。

自分ひとりで作業するにはハンドウインチでやるしかない。

倒れているコナラと立っているコナラをロープで結ぶ。

その間にハンドウインチを入れて引き寄せる。

言うは簡単だが現実は大変だった。

ハンドウインチで引っ張ることができる距離は、たった40センチほど。

倒れたコナラは別の倒れたコナラの枝を乗り越えなくてはいけない。

倒れたコナラに結びつけたロープに輪っかを作り、そこにハンドウインチのフックを掛ける。

ハンドウインチに巻かれたワイヤーは最大に伸ばされている。

ハンドウインチのレバーを引き上げては戻す。

レバーに連動した歯車は引き上げる側には作動するが戻すときには空回りして「カチカチ」という音を立てる。

何度か繰り返すとワイヤーは元のハンドウインチに巻き取られていく。

これ以上は巻取れないところでハンドウインチのレバーを引くのをやめる。

コナラはほんの少しだけ移動する。

次にハンドウインチのワイヤーを外し再びロープに輪っかを作り、そこにフックを掛けて引っ張る。

少し高い位置に設置したハンドウインチと引っ張られるコナラを何度も行き来する。

約40センチの移動でも10回繰り返せば4メーターの移動ができる。

コナラは別のコナラの枝を乗り越えて上に進む。

倒れたコナラの先端は、とうとうフェンスの内側に入り切った。

やっとワイヤーメッシュのフェンスを取り付けてグルリと一周のフェンスが元通りになった。

作業が終わってみると汗びっしょりになり午後の日差しが早めに陰ってしまうため背中が少し寒い。

大急ぎで部屋に戻って着替えする。

身体の汗が吸い取れた満足と仕事を終えた万足の両方が感じられた。