家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

子供の頃嫌いだったが

2017-07-04 16:28:34 | Weblog
子供の頃嫌いだった食べ物が年を経ると好きになる。

こんなものはたくさんある。

子供の頃も名前も知っていたし味も知っていた。

姉は大好きだった。

たぶん塩っぱいのが嫌だったのだと思う。

今でも強い塩は感じるが酸味がたまらなく好きになった。

浜納豆という食べ物だ。

納豆は納豆でも糸を引かないし色が違う。

「この納豆、いたんでるんじゃない?常温で長く放っておいたのか?」

糸を引く納豆を知っている人は黒くて糸を引かない大豆を見ると、そう思うかもしれない。

いつもはスーパーで袋入りのものを購入しているのだが三ケ日まで行く用事があったので大福寺という寺まで行ってみた。

この寺が発祥の地らしい。

東名高速道路からつながる細い道をクネクネと曲がり新東名高速道路の上を通り過ぎるとあった。

受付と書かれた看板のある立派な門の下に従業員が待っていてくれた。

まずは階段を下りて妻と私に丁寧に挨拶してくれて、そのあと受付のところまで案内してくれた。

引き戸を妻が開ける。

すかさず案内の従業員が先に入った。

従業員は皿に置かれたリベートをいただくが誰も出てこない。

呼び鈴を妻と私が同時に鳴らした。

妻は家の中のもの私は外の柱に着けてあったもの。

意外と近くから「はい」という落ち着いたテンションの低い声が聞こえた。

若い坊さんだった。

ひと袋800円。

従業員は若く見えたが、もう14歳になるという。

来たついでに寺を見て回った。

高野山真言宗ということで、たいそう立派な建物ばかりだ。

由緒を感じるにはもってこいの雰囲気だ。

由緒ある納豆もスーパーで買った納豆も同じ味だった。

あったかい白いご飯にピッタリだ。

一粒でご飯一口。

弁当に入っていても嬉しい。

知らなかった浜松名物。