家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

1月のミツバチ

2018-01-18 17:56:05 | Weblog
1月の春野は寒い。

水瓶の表面には厚く氷が張っている。

先日入れておいたロウ梅が空気とともに氷に閉ざされている。

ロウ梅の茎を持ってみたがビクともしない。

水瓶の下の枯葉はロウ梅よりも先に沈んでいた。

ここは、ほとんど一日陽が当たらない。

ここに魚を入れなくて良かった。

坂を上るとバリバリという音が下から聞こえる。

同時に靴が何かを折っている感覚が伝わる。

土に霜柱が出来ているのだ。

土のあちこちに盛り上がった白い筋状の氷が固まりが見える。

少し移動するとミツバチ箱がある。

ここは陽が当たるのでポカポカと暖かい。

陽が当たるだけでなくコナラ林の中にあるので風も当たらない。

静かな日当たりの中で今日はミツバチが元気が良い。

空から下りてくるもの外へ出て来るもの。

巣箱の玄関先は往来が活発で、こちらまで元気をもらうことができる。

良い場所に巣箱を置いたと思った。

というよりも巣箱の置き場所それぞれが冬はこんな感じ夏はこんな感じ。

数箇所置いた巣箱の中から、ここを選んだのは彼らなのだ。

ミツバチは自分たちの住処についても良いところを見つけるプロだな。

「うーーーーん」と帰ってきたミツバチの小さな音が聞こえた。

私が見ていない方がミツバチのためだ。

「今年もよろしくな」

とつぶやいて早々に離れた。