家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

倒木

2018-05-16 10:51:04 | Weblog
5月のはじめの大雨で我が家のコナラが1本突然倒れた。

コナラ林の中の1本が倒れて一段下の別のコナラに寄りかかる形なので気づきにくかった。

だが近所のY爺さんは気づいていた。

道路に枯葉と枯れ枝が普段より多く散乱していたからだという。

もし根元がまだくっついていて水が吸い上げられているようなら、そのまま置いておき秋になったら切ればいいと教えてくれた。

しかし、そもそもなぜ倒れたのかというと根元近くに多くの穴が空いている。

それはカミキリムシがコナラの幹に卵を産み付け、幼虫がその幹を喰って成長する、その穴なのだ。

それが幹の回り一周するほど空いている。

倒れた木を見ると気の毒なほど幹が蝕まれていた。

大雨で木の上に雨の重さがのしかかり耐えられなくなってしまった。

もう切り倒す手間もなく既に倒れているのだ。

近く知人が遊びに来ることになっている。

彼らに見せたくてそのままにしておいた。

思ったとおり倒木を目にする機会のない知人は驚き感心してくれた。

「見てもらう」という唯一の役目を終えた倒木は切って薪にするしか利用価値はない。

下から大雑把に切って全てを地面に下ろし、それから約30cm程度の長さに切った。

約30分ほどで切り終えた。

次は薪割りで割って乾燥させて薪にするのだが今はまだそのままにしてある。

今年の1月に残したコナラの枝に今回も残った枝が加わり「片付けねば」の塊が増えた。

やることをやってしまう前にやることが増える。

やらねばの前にやりたいことを優先させる。

思うようにいかない中でやりたいことはやる。

それでも自然は待ってくれなくて、放っておくと手遅れになってやることを増す。

負けないが勝てない生活。

それが心地よいから差し引き少し勝ち。

倒れたコナラの根元には既に新芽が生えている。