家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

伊豆から帰る

2019-03-24 10:09:53 | Weblog
翌朝起きてみると昨夜の大量な夕食の名残が消化器系に感じられた。

7時の朝食に行ってみると12品テーブルに並んでいる。

どれも大量のご飯が必要な皿ばかりだ。

昨夜の伊勢海老が味噌汁に入って出てくると、それはそれは豪華な朝食だ。

朝から腹いっぱい食べて、それでもメインのアジの干物は全部は食べおせなかった。

今まで男数人で訪れた時には1万2千円くらいの宿賃だったが今回は二人だけだ。

いくらなんだろうと思っていたらひとり1万円ちょっとだった。

何度宿泊しても「安い」と感じる。

妻は天草も購入した。

「今日は、どっちに行きたい」と妻に聞いても「どこでもいいよ」という返事だった。

下田方面に行くことにした。

下田の友人Sさんを亡くしてから伊豆そのものが辛い思いになって足が向かなかったのだが下田に行けるということは随分な進歩だ。

混み合う海岸線を避けて山あいを走っていった。

もうすぐ下田の街中になるというところで見覚えのある場所になった。

亡くなったSさんの安置されていたセレモニーホールのある道だった。

「なんだよSさんの言う通りに案内されたのか」と二人で笑った。

ペリーロードを歩く。

Sさんの好きだった草画房は、もうカフェは、やっていないようだった。

相変わらず昔のままの良い家の風情が浅い流れの川と合っている。

骨董屋兼カフェに入った。

椅子とコーヒーのありがたさを痛感する。

マスターにSさんの仲間だと伝えた。

彼もSさんの話をしたかったようで、ひとしきりSさんとの話をしたら急に満足感が押し寄せた。

二人共もう伊豆はいいから帰ろうということになった。

帰宅して自宅の風呂に入る。

沸かした水道水だが好きなだけシャンプーできる。

粗食が妙に嬉しい。

自分の布団に入ると、なんと心地よいことか。

ここで猫がベッドにきてくれたら最高なのに。

Sさんも猫も姿はなくても一緒にいるのだなと感じられた。