家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

最近のネコ事情

2020-11-18 18:49:59 | Weblog
もうすぐマロちんの命日がくる。
2年が経とうとしている。
毎日マロちんのことを思い出す。
それはもちろん妻も同じだ。
そんな毎日の中で急にネコとの関係を築ける出来事があった。
春野で作業をした後に最近できたカフェに行ってみた。
最近できたといっても本物の古民家で営業している。
本物というのは古いだけでなく相当家の材料も良いし敷地も広く庭も素晴らしいのだ。
室内の落ち着きと静かに流れるショパンの音色に気をよくしているとネコが現れた。
ご主人が飼っているネコで落ち着いていて客も怖がらない。
我々に体を触らせてくれた。
妻は声をかけながら抱っこした。
2年ぶりの家ネコの感触だ。
またもう一軒の出会いもある。
以前から、この店には顔を出していたのだが、このところノラ猫を連れ帰り世話しながら新しい飼い主を探しているという。
その主人に「このネコたち遊んでやっていますか」と聞くと「晴れた日には外の広い庭で遊んでいます」との答えだった。
安全な広い庭で木に登ったり虫を追いかけたりネコの楽しそうなことが自由にできるようだった。
私は座布団で寝ていたトラネコに興味を持った。
コーヒーと一緒に出てきた紙のお手拭きをとり、テーブルの上で「カサカサ」と音を立てながら見えたり見なくしたりを繰り返した。
するとネコの眠気が吹き飛びヒゲが前に出てきた。
すかさず激しくお手拭きの袋を動かす。
ネコは「ここだ!」と見えるはずのないテーブルの上のお手拭きを鋭い爪を立てて掴んだ。
このネコの能力の高さに久々に感激した。
何度繰り返してもネコは音だけでテーブルの上のお手拭きを、まるで見えているかのように当てて見せる。
テーブルの反対側に座っている妻は、たまらず上に出てきた猫の手をサッと触る。
そんな幸せなやり取りをした後ネコは私が気に入ってくれたようで自ら私のアグラに入ってきて熟睡をし始めた。
私は2年ぶりのアグラの中の温かさに酔いしれた。
もう自宅でネコは飼えないが身近な店で、こうやってネコに触れることのできることに感謝した。