家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

干し柿2021

2021-11-20 10:23:04 | Weblog

干し柿は買い出しに行ってきた翌日に作業した。

前日収穫コンテナを玄関に置きっぱなしにしておき、それを2階に上げることからだ。

車に積み込むには妻と二人で持ち上げたのだが狭い階段を二人で持ち上げるのは、かえって危険だ。

「えい」と持ち上げてみたら「行けそう」という感覚を得た。

そのまま二階に二往復して全部の柿をテーブル下に用意した。

さて次は妻の出番だ。

皮むきをひたすらしてもらう。

私は妻がむき終わった柿が6個になるとヒモを付け台所に入って熱湯に浸ける。

その後大きなボウルに入れて、しずくを落とさないように居間を通過しベランダに設置した簡易干し柿作り機に掛ける。

干し柿作り機は関節が3か所ある脚立をM字型に開き、そこに伸縮物干し竿を最長に伸ばして、それを3本置いて固定してでき上がる。

約100個の柿は3本の物干し竿にちょうど良い間隔で並び急な雨でも対処しやすくなった。

今までのは木造の場合は木材の傷みが激しく次に採用した折り畳み物干しは干されるものが軽い物を想定してあり、且つ竿の間隔が狭いため大きな柿は干せなかった。

今回は干しやすく丈夫で解体も簡単だ。

雨の場合は今までの折り畳み物干し竿に移す。

妻の皮むきは3時間に及んだ。

私の作業は移動が付き物だが妻はその場でする作業だから後々の凝りが心配だ。

作業を終えてみると、もう薄暗くなっていた。

きれいに並んだ柿を見ると疲れも癒され冷え込んだ風がいつもと違い心地よく感じた。

既に数日間干された柿は少し縮み大きさも重さもかなり減っているし垂れてくるシズクもないから簡単に移動できる。

干された柿は、まだそのままの柿色をしているが表面を触ってもべとつくことはなく老人の皮膚のような感触だ。

皮をむいた柿は、そのみずみずしさが、まさに若者のようだ。

一方干し柿は深い味わいのある甘さの際立った別の良さがある。

若さの失われていく私は干し柿の事を思うと自分の老化を許す気がしてくる。