家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

遺跡を見に行った

2010-08-07 08:00:05 | Weblog
社会人大学講師 古代学者 辰巳和弘先生の話を聞いた。

邪馬台国  卑弥呼   前方後円墳   勾玉   銅鏡   魏志倭人伝   古事記     

歴史に登場する単語が次々と先生の口から出てくる。

ことばだけは知っているが深い理解はない私。

一つ一つ奥の深そうな言葉を先生は全て理解した上で淡々と喋る。

「これを言う前に先にこちらを説明して」という感じで先生の話は進む。

我々は渡された13ページほどの資料をめくったり戻したりして教わる。

想像を絶するほど過去の話だが考古学というのは今現在の話。

「たぶん9月に発表されると思います」とか「10月にNHKスペシャルで放映すると思います」という。

今になって解き明かされた古代。

そんな先生が私の住む浜松に遺跡を発見していた。

「ここにぜひ行ってみてください。風を感じてください」と先生が言う。

そのことばに誘われて、そこに行ってきた。

車で1時間の距離だ。

引佐町井伊谷の渭伊神社裏山にある天白磐座遺跡だ。

興味津々で山を上がっていく。

鬱蒼と茂る木々の中に巨石が現われた。

予め調べていった風景が現実となった。

少し冷気を感じるが霊気なのか?

ハグロトンボが一斉に飛び上がり私を案内してくれるようだ。

静かでセミの鳴き声も聞こえない。

落ち葉や枯れ枝を踏みしめる音が巨石に吸い込まれる気がした。

感覚を研ぎ澄まして観る 聴く 歩く。

だが所詮素人。

先生のような感覚を味わえるはずも無い。

巨石から生え出たかのような巨木というような目に見えるものしか分からない。

先生ですら「何度も足を運んで考えた」と言っていた。

答えを知ってから見に来ても見える物のすごさを感じただけであった。

明るい所で見るハグロトンボのコバルト色の胴体が輝いていた。

奥の深い考古学が、さらに奥深く感じた。

山すそを流れる神宮寺川、大きな鯉が底をつついているのが見えた。



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2 コメント

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Unknown (山水)
2010-08-07 09:13:46
行動が早いですね
古のことを調べてその裏づけを取り確信する
見えない過去が見えるようになる喜び一入でしょうね
ここは車からおりて かなり歩きますか
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山水様 (無職無収)
2010-08-08 07:27:31
ここは駐車場もあり、歩いてすぐの狭い範囲にあります。
今は道路工事をしているので場所が分かりにくいですが到着してしまえば見やすいです。

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