「こんにちわッ、テディちゃでス!
けッしょうゥしんしゅつゥ、おめでとうゥ~!」
「がるる!ぐっるるる!」(←訳:虎です!やったねえ!)
こんにちは、ネーさです。
長谷部誠さん鎌田大地さんが所属する
アイントラハト・フランクフルトが
ヨーロッパリーグ決勝戦へ進出決定!!
めでたや嬉しや~♫♪と快挙に大喜びしながら、
さあ、読書タイムですわよ♪
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― 本からはじまる物語 ――
著者はアイウエオ順に(せーの!)、
阿刀田高さん、有栖川有栖さん、いしいしんじ さん、
石田衣良さん、市川拓司さん、今江祥智さん、
内海隆一郎さん、恩田陸さん、篠田節子さん、
柴崎智花さん、朱川湊人さん、大道珠貴さん、
梨木果歩さん、二階堂黎人さん、本多孝好さん、
三崎亜紀さん、山崎洋子さん、山本一力さん、
2022年4月に発行されました。
《本》にまつわるショートショート・アンソロジーです。
「ぜェ~んぶゥ、ほんッ!」
「ぐるる!」(←訳:必ず本!)
ええ、そうなんですよね。
18人の作家さんによる
18篇のショートショートは、
いずれも《本》をテーマとする作品です。
御本の帯には
『1話5分、気軽に本の旅に出よう』
とあって、
実際にどの作品も5分あれば
読了できてしまう短さです。
……とはいっても、
その内容は奥も底もずず~んと深く、
しばし考え込んでしまったり、
ホンワカしちゃったり。
「どこからァ、よんでもォ~」
「がるるぐる!」(←訳:ハズレなし!)
今江祥智さんの『招き猫異譚』、
三崎亜紀さんの『The Book Day』、
大道珠貴さんの『気が向いたらおいでね』……
私ネーさ、上記の作品を何度も読み返しては
ため息いたしましたが、
さて、これぞという1作品だけ
御紹介するとしたら……そう……
有栖川有栖さんの『迷宮書房』!
「みゃほほッ♫ たのしィ~のでス!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:でも怖いのです!)
それは、二人の紳士の身にふりかかった
或る不思議な出来事のお話です。
ハイキングの格好をして、
水筒なども肩に掛けて、
二人が歩いてゆくのは、山の中。
けっこうな山奥であるのに、
なぜか、鳥や獣の影もなく。
退屈してきたし、もう戻ろうか、
宿に戻って本でも読もう、と
彼らが話し合っているところへ。
木立の間に見えたのは、
↓こんな看板です。
《本》。
「おおッ!」
「がるぅ!」
行ってみようか。
立派そうな書店だぞ。
はい、本好きな人間がこうなったら、
もう足が止まることはありません。
……こんなところに本屋が……
……商売になるのかな……
と、心の声は警戒を促すのですけれども、
ああ、駄目です、素通りできない……!
「こッ、このォじょうきょうはァ~…!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:どこかで読んだよ!)
あの作家さんの、
あの有名な作品にそっくり?な山中の迷走は、
如何なる結末を迎えるのでしょうか。
著者・有栖川有栖さんの
チェシャ猫のようなニヤニヤ笑いが
森の枝葉越しに透けて見える物語は、
全活字マニアさん共鳴共感必至の怪作ですよ。
「すべてのォ、ほんやさんにィ~」
「がるる!」(←訳:幸あれ!)
ショートショート好きさん、
アンソロジー好きさん、
そして
《本》が大好き!な好きな方々におすすめの一冊です。
ぜひ、手に取ってみてくださいね♫