テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 本好きさんによる、本好きさんのための ~

2022-05-06 22:28:32 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 けッしょうゥしんしゅつゥ、おめでとうゥ~!」

「がるる!ぐっるるる!」(←訳:虎です!やったねえ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 長谷部誠さん鎌田大地さんが所属する

 アイントラハト・フランクフルトが

 ヨーロッパリーグ決勝戦へ進出決定!!

 めでたや嬉しや~♫♪と快挙に大喜びしながら、

 さあ、読書タイムですわよ♪

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

      ―― 本からはじまる物語 ――

 

 

 著者はアイウエオ順に(せーの!)、

 阿刀田高さん、有栖川有栖さん、いしいしんじ さん、

 石田衣良さん、市川拓司さん、今江祥智さん、

 内海隆一郎さん、恩田陸さん、篠田節子さん、

 柴崎智花さん、朱川湊人さん、大道珠貴さん、

 梨木果歩さん、二階堂黎人さん、本多孝好さん、

 三崎亜紀さん、山崎洋子さん、山本一力さん、

 2022年4月に発行されました。

 《本》にまつわるショートショート・アンソロジーです。

 

「ぜェ~んぶゥ、ほんッ!」

「ぐるる!」(←訳:必ず本!)

 

 ええ、そうなんですよね。

 18人の作家さんによる

 18篇のショートショートは、

 いずれも《本》をテーマとする作品です。

 

 御本の帯には

 『1話5分、気軽に本の旅に出よう』

 とあって、

 実際にどの作品も5分あれば

 読了できてしまう短さです。

 

 ……とはいっても、

 その内容は奥も底もずず~んと深く、

 しばし考え込んでしまったり、

 ホンワカしちゃったり。

 

「どこからァ、よんでもォ~」

「がるるぐる!」(←訳:ハズレなし!)

 

 今江祥智さんの『招き猫異譚』、

 三崎亜紀さんの『The Book Day』、

 大道珠貴さんの『気が向いたらおいでね』……

 

 私ネーさ、上記の作品を何度も読み返しては

 ため息いたしましたが、

 さて、これぞという1作品だけ

 御紹介するとしたら……そう……

 

 有栖川有栖さんの『迷宮書房』!

 

「みゃほほッ♫ たのしィ~のでス!」

「ぐるがるるるる!」(←訳:でも怖いのです!)

 

 それは、二人の紳士の身にふりかかった

 或る不思議な出来事のお話です。

 

 ハイキングの格好をして、

 水筒なども肩に掛けて、

 二人が歩いてゆくのは、山の中。

 

 けっこうな山奥であるのに、

 なぜか、鳥や獣の影もなく。

 退屈してきたし、もう戻ろうか、

 宿に戻って本でも読もう、と

 彼らが話し合っているところへ。

 

 木立の間に見えたのは、

 ↓こんな看板です。

 

 《本》。

 

「おおッ!」

「がるぅ!」

 

   行ってみようか。

   立派そうな書店だぞ。

 

 はい、本好きな人間がこうなったら、

 もう足が止まることはありません。

 ……こんなところに本屋が……

 ……商売になるのかな……

 と、心の声は警戒を促すのですけれども、

 ああ、駄目です、素通りできない……!

 

「こッ、このォじょうきょうはァ~…!」

「ぐるるるがるるる!」(←訳:どこかで読んだよ!)

 

 あの作家さんの、

 あの有名な作品にそっくり?な山中の迷走は、

 如何なる結末を迎えるのでしょうか。

 

 著者・有栖川有栖さんの

 チェシャ猫のようなニヤニヤ笑いが

 森の枝葉越しに透けて見える物語は、

 全活字マニアさん共鳴共感必至の怪作ですよ。

 

「すべてのォ、ほんやさんにィ~」

「がるる!」(←訳:幸あれ!)

 

 ショートショート好きさん、

 アンソロジー好きさん、

 そして

 《本》が大好き!な好きな方々におすすめの一冊です。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね♫

 

 

 

コメント
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