「こんにちわッ、テディちゃでス!
わふふふゥ! またしてもォ、やられたァ!のでスゥ!」
「がるる!ぐるがるるぅ……!」(←訳:虎です!そう来たかぁ……!)
こんにちは、ネーさです。
いきなり始まったNHK『義経のスマホ』、
放送第1回から大笑いしてしまい、
『鎌倉殿の13人』での義経さんロスも吹き飛びました♪
今日深夜の第2回では何がどうなるのか?
腹筋にチカラを入れてオンエアを待ちながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!
―― ブランディングズ城のスカラベ騒動 ――
著者はP・G・ウッドハウスさん、
原著は1915年に、画像の日本語版は2022年4月に発行されました。
英語原題は『Something New』、
《ブランディングズ城》シリーズの第1作です。
著者ぺラム・グレンヴィル・ウッドハウスさん(1881~1975)の
代表作といえば、
上流階級の青年バーティー・ウースターくんと
優秀すぎる執事ジーヴスさんが大活躍する
《ジーヴス》シリーズ!
……なのですけれども、
ここにもうひとつ、
ウッドハウスさん御自身が
愛してやまなかったシリーズ作品があります♫
「ぶたいィはァ、おしろッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:本物のお城!)
ブランディングズ城の主、
エムズワース伯爵はたいそう悩んでおりました。
おバカな次男坊・フレデリックをどうすべきか。
フレディめ! あいつときたら!
イートンは放校になり、
オックスフォードは退学させられ、
陸軍士官学校の試験にも落ち、
競馬に入れ込んで借金の山。
なれど。
捨てる神あれば拾う神ありと申しますように、
おバカなフレディを拾ってくれる
奇特な淑女が、この世にいた……!
昨秋、ブランディングズ城に隣接した屋敷を借りたのは、
ピーターズ氏なるアメリカ人。
もちろん、お金持ち。
そして、美しい一人娘がいて。
「おおッ! つまりィ~!」
「がるる!」(←訳:彼女が!)
麗しのアリーン嬢と
ぼんくらフレディさんはしっかり恋に落ち、
めでたく婚約するに至って、
ホッと胸を撫でおろしたエムズワース伯爵に、
ああ、さらなる試練が。
ピーターズ氏所有の
貴重なスカラベが、紛失した?
「ああァ、つまりィ~…」
「ぐるるるるぅがる?」(←訳:探さなくちゃダメ?)
ワケの分からない紛失事件になど
係わりたくないという御方も、
ピーターズ氏がスカラベ奪還の報酬として密かに
千ポンドを提示した、と聞けば
興味が湧いてくるかもしれませんね。
1915年当時の千ポンドは、
現在の通貨の価値に換算すると
6万ポンド弱――
日本円でなら、約900万円になるとか。
「むむむゥッ!」
「がるぅ!」(←訳:むむぅ!)
お城に渦巻く
さまざまな思惑、困惑。
スカラベの行方は?
次男坊フレディの未来は?
もっとお喋りしたいのですけれども、
ネタバレは許されません。
スカラベ騒動のゴールを、
ミステリ好きさんも
ウッドハウスさんのファンの方々も、
ぜひ、ご自分の目で確認してくださいな~♪
「わらえるゥ~みすてりィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:おすすめです!)