テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 海辺を走る列車に乗って ~

2022-05-30 23:41:21 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わふゥ! きょうからァ、こうはんせんッ!」

「がるる!ぐるがっるぅるる??」(←訳:虎です!どうなっちゃうの??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日5月30日深夜からは、

 『義経のスマホ』後半パート放送開始!

 『スマホ』版の義経くんは

 大河『鎌倉殿の13人』版と違って生き延びられるのか……?

 義経くん&弁慶さん主従に幸あれと願いつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

   

 

 

        ―― 田辺のたのしみ ――

 

 

 著者は甲斐みのり さん、2022年4月に発行されました。

 『全国かわいいおみやげ』『クラシックホテル案内』、

 ドラマにもなった『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築散歩』他、

 《おいしい》《かわいい》好きな方々に人気の甲斐さんによる

 田辺ガイドブックです。

 

「たなべッ??」

「ぐるがるる?」(←訳:どこだろう?)

 

 田辺(たなべ)市があるのは、

 和歌山県。

 

 広~い紀伊半島の、最南端エリアですね。

 田辺市のお隣りが、

 パンダで有名なアドベンチャーワールドを抱える

 白浜町、といえば、地理的イメージが浮かぶでしょうか。

 

 活字マニアさんには、

 南方熊楠(みなかた・くまぐす)さんの故郷!

 と言う方が分かりやすいかしら?

 

「おおおゥ! くまぐすゥせんせいィ!」

「がるぐるるる!」(←訳:知の巨人さん!)

 

 熊楠さんを生んだ南紀の町、田辺。

 

 静岡県出身の著者・甲斐さんは、

 大阪で学生時代を過ごし、

 京都で暮らしてのち、

 現在は東京をベースににお仕事をしているので、

 南紀の田辺市とは接点がありませんでした。

 

 それが、こうして御本を書くまでに

 田辺に夢中になってしまったのは、

 或るお菓子がきっかけ、だったのです。

 

「あはァ!これはァ、おいしそゥ!」

「ぐるる~♪」(←訳:可愛い~♪)

 

   和歌山出身の知人から

   美しい包装紙に包まれたお菓子をもらった。

 

 と、甲斐さんは回想しています。

 花柄の箱の蓋を開けると、

 銀色の包み紙の中には、

 白く端正なケーキ――

 

 こうして甲斐さんは、

 『鈴屋菓子店』さんの

 《デラックスケーキ》との出会い、

 菓子店の店主さんとの文通を経て、

 田辺商工会議所からの講演を依頼され、

 ついに、田辺を訪れることに。

 

「きてみればァ~」

「がるぐる!」(←訳:惚れ惚れ!)

 

 見どころは、熊楠さんの旧邸だけではありません。

 夕暮れが美しい扇ヶ浜、

 武蔵坊弁慶さんの父と伝わる

 湛増(たんぞうさん)ゆかりの鬪雞(とうけい)神社、

 そして、

 《おいしい》お店も、たくさん♫

 

「おこのみィやきィ!」

「ぐるるがる!」(←訳:漁協の食堂!)

「うめぼしィ~!」

「がるる!」(←訳:喫茶店!)

 

 甲斐さんと田辺をつないだ

 《デラックスケーキ》は70~71ページで

 紹介されていますよ。

 

 《辻の餅》という餅菓子や、

 『七福堂』さんの《田辺っ子》、

 『平山製菓』さんの《鈴まんじゅう》も

 美味しそうですね。

 田辺市の《食》がとびきり良質であることが

 写真越しに伝わってきます。

 

「いッてみたいィ~でスねッ、たなべッ!」

「ぐるるる!」(←訳:今すぐに!)

 

 南紀へ行くなら、と甲斐さんが挙げているのは、

 新大阪駅から、

 紀勢(きせい)本線を走る

 特急・パンダくろしお に乗車するルートです。

 

 新大阪から紀伊田辺駅まで、2時間15分。

 車窓に広がる海の青と、

 みかん畑の緑を想い描きながら、

 皆さま、楽しい旅を、ぜひ♪

 

 

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