「こんにちわッ、テディちゃでス!
わふゥ! きょうからァ、こうはんせんッ!」
「がるる!ぐるがっるぅるる??」(←訳:虎です!どうなっちゃうの??)
こんにちは、ネーさです。
今日5月30日深夜からは、
『義経のスマホ』後半パート放送開始!
『スマホ』版の義経くんは
大河『鎌倉殿の13人』版と違って生き延びられるのか……?
義経くん&弁慶さん主従に幸あれと願いつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 田辺のたのしみ ――
著者は甲斐みのり さん、2022年4月に発行されました。
『全国かわいいおみやげ』『クラシックホテル案内』、
ドラマにもなった『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築散歩』他、
《おいしい》《かわいい》好きな方々に人気の甲斐さんによる
田辺ガイドブックです。
「たなべッ??」
「ぐるがるる?」(←訳:どこだろう?)
田辺(たなべ)市があるのは、
和歌山県。
広~い紀伊半島の、最南端エリアですね。
田辺市のお隣りが、
パンダで有名なアドベンチャーワールドを抱える
白浜町、といえば、地理的イメージが浮かぶでしょうか。
活字マニアさんには、
南方熊楠(みなかた・くまぐす)さんの故郷!
と言う方が分かりやすいかしら?
「おおおゥ! くまぐすゥせんせいィ!」
「がるぐるるる!」(←訳:知の巨人さん!)
熊楠さんを生んだ南紀の町、田辺。
静岡県出身の著者・甲斐さんは、
大阪で学生時代を過ごし、
京都で暮らしてのち、
現在は東京をベースににお仕事をしているので、
南紀の田辺市とは接点がありませんでした。
それが、こうして御本を書くまでに
田辺に夢中になってしまったのは、
或るお菓子がきっかけ、だったのです。
「あはァ!これはァ、おいしそゥ!」
「ぐるる~♪」(←訳:可愛い~♪)
和歌山出身の知人から
美しい包装紙に包まれたお菓子をもらった。
と、甲斐さんは回想しています。
花柄の箱の蓋を開けると、
銀色の包み紙の中には、
白く端正なケーキ――
こうして甲斐さんは、
『鈴屋菓子店』さんの
《デラックスケーキ》との出会い、
菓子店の店主さんとの文通を経て、
田辺商工会議所からの講演を依頼され、
ついに、田辺を訪れることに。
「きてみればァ~」
「がるぐる!」(←訳:惚れ惚れ!)
見どころは、熊楠さんの旧邸だけではありません。
夕暮れが美しい扇ヶ浜、
武蔵坊弁慶さんの父と伝わる
湛増(たんぞうさん)ゆかりの鬪雞(とうけい)神社、
そして、
《おいしい》お店も、たくさん♫
「おこのみィやきィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:漁協の食堂!)
「うめぼしィ~!」
「がるる!」(←訳:喫茶店!)
甲斐さんと田辺をつないだ
《デラックスケーキ》は70~71ページで
紹介されていますよ。
《辻の餅》という餅菓子や、
『七福堂』さんの《田辺っ子》、
『平山製菓』さんの《鈴まんじゅう》も
美味しそうですね。
田辺市の《食》がとびきり良質であることが
写真越しに伝わってきます。
「いッてみたいィ~でスねッ、たなべッ!」
「ぐるるる!」(←訳:今すぐに!)
南紀へ行くなら、と甲斐さんが挙げているのは、
新大阪駅から、
紀勢(きせい)本線を走る
特急・パンダくろしお に乗車するルートです。
新大阪から紀伊田辺駅まで、2時間15分。
車窓に広がる海の青と、
みかん畑の緑を想い描きながら、
皆さま、楽しい旅を、ぜひ♪