「こんにちわッ、テディちゃでス!
おめでとうゥ、れあるゥまどりィ~!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!接戦でした!)
こんにちは、ネーさです。
CL決勝を制したのは、レアル・マドリ―!
マドリー、そしてリバプールの選手さんスタッフさんに
お疲れさま!の拍手を送りながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪
―― 修道女フィデルマの采配 ――
著者はピーター・トレメインさん、
原著は2004年に、日本語版は2022年2月に発行されました。
英語原題は
『THE HEIR-APPARENT AND OTHER STORIES
FROM WHISPERS OF THE DEAD』、
『修道女フィデルマ短篇集』と副題が付されています。
《修道女フィデルマ》シリーズをもとに
日本で独自に編まれた短編集の第5作ですね。
「そこはァ、あいるらんどォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:7世紀だよ!)
舞台は、7世紀のアイルランド。
法廷弁護士さんで、裁判官さんで、
当時はアイルランド五王国で最大の勢力を誇ったという
モアン王国の王女さま。
と、輝かしい肩書を持つ修道女のフィデルマさんが
探偵役を務めるシリーズは、
英語圏でも、ここ日本でも人気が高く、
長編・短篇集ともロングセラーになっています。
この『采配』には
『みずからの殺害を予言した占星術師』
『魚泥棒は誰だ』
『養い親』
『《狼だ!》』
『法定推定相続人』
の5作品が収録されています。
「どれもォ、なんもんッでスよゥ!」
「ぐるるがる?」(←訳:解けるかな?)
自分の死を予言していた修道士さんが
その予言の通りに……?という
『みずからの殺害を予言した占星術師』、
後継者を決定する会合の場で
最有力候補と目されていた者の身に
災厄が……!という『法定推定相続人』、
も良いんですけれど、
私ネーさが、
「にやりッ!」
「がるるるる!」(←訳:なるほどね!)
と苦笑いさせられちゃったのは、
『魚泥棒は誰だ』。
ダロウ修道院では
まもなく晩餐が始まろうとしています。
修道院長をはじめ、
席に着いている皆が緊張の面持ちをしているのは、
少々VIPなお客さまの存在ゆえ。
ローマからの特使、
尊者サルヴィアンさん。
サルヴィアンさんに召し上がっていただこうと、
料理長はとっておきの鮭を釣り上げ、
下拵えも済ませて……なのに。
「むむむッ! ないィ??」
「ぐるがっる~??」(←訳:どこ行った~??)
晩餐の席にはフィデルマさんも居合わせました。
なので、当然のように、
修道院長はフィデルマさんに泣きつきますが……?
やるなあ!
長編作品よりも
こういった短編作品の方が
フィデルマさんの頭脳の切れっぷりが
発揮できてるんじゃないかしら?
と思えてしまう短編ミステリ集は、
ええ、ミステリ好きさんに、
歴史好きな活字マニアさんにもおすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪