テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 名画は語る ― 光と影 ~

2022-05-13 22:50:15 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 しゅわッちィ!」

「がるる!ぐるるるるがる~!」(←訳:虎です!スペシウム光線~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日5月13日は『シン・ウルトラマン』公開日!

 もう映画館へ行ってきちゃったわ♪という方々を

 羨ましく思いつつも、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  

 

 

      ―― 名画の暗号を解く本 ――

 

 

 編者は『歴史の謎を探る会』の皆さん、

 2020年4月に発行されました。

 『キャンバスが語る驚きのメッセージ』

 と副題が付されています。

 

 巨匠さんたちが描いた《名画》の中の、

   これにはどんな意味が?

   なぜこんな風に描かれているの?

 といった疑問をめぐる

 アート評論42篇が収録されています。

 

「れおなるどォさんッ!」

「ぐっるがる!」(←訳:ゴッホさん!)

「むんくゥさんもッ!」

 

 『モナ・リザ』が人びとを魅了し続けるのは、なぜ?

 

 『叫び』の中央に描かれているのは、ムンクさん自身なのか?

 

 エル・グレコさんが

 念願の宮廷画家になり損ねてしまった理由は……?

 

 といった、

 数々の《?》に対する解釈&解説は、

 楽しくもあり、

 考えされられもします。

 

 私ネーさが、うぅむ、と唸らされたのは、

 本文141ページの

 『なぜ、太陽王はハイヒール姿なのか?』。

 

「しょうぞうがァ、でスねッ!」

「がるぐるがるるる!」(←訳:超がつく有名作品!)

 

 イアサント・リゴーさん作

 『フランス王ルイ14世の肖像』(1701年)は、

 世界史の教科書に必ず載っているような

 超有名肖像絵画と申せましょうか。

 

 豪華な白テンのマント、

 ユリの紋章、剣、王冠など、

 王者らしいアイテムがふんだんに描き入れられ、

 画家リゴーさんの代表作であるこの作品を、

 ルイ14世自身も気に入っていた、といいます。

 

 それにしても……

 ハイヒール?

 

 当時、フランスの貴族社会では

 ハイヒールが流行してはいたものの、

 上半身のどっしり感に比べ、

 下半身がタイツとハイヒールでは、

 アンバランスではなかろうか……?

 

 その答えは……

 王さまは女装が趣味だったから?

 身長が低いのを気にしていたから?

 

「ふァ? じょそうゥ??」

「ぐる??」(←訳:身長??)

 

 女装云々はともかく、

 ルイ14世は身長が160~165㎝で、

 本人もそれがコンプレックスであったという説に

 驚かされました。

 

 18世紀初頭のフランスでは、

 165㎝では背が高くないとされてたの?

 宮廷をあまねく照らす太陽王としては、

 “背の高い美丈夫“でありたかった?

 

「おうさまもォ、たいへんッなのでスゥ~!」

「がるーるぐるがる!」(←訳:イメージ戦略大事!)

 

 ルネサンス、フランドル派、

 日本の浮世絵、

 ロマン派、印象派、エコール・ド・パリ――

 

 この御本に掲載されている絵画は、

 巨匠とされる画家さんたちの、

 よく知られる人気作品が殆どです。

 

 そんな有名作品に

 いまさら《謎》なんてあるのかしら?

 と疑ってしまうかもしれませんが、

 読み始めてみれば、

 驚きや発見が待っていますよ。

 アート好きな方々、

 歴史好きな活字マニアさんも、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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