テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2015《サロン・デュ・ショコラ》プチレポ・第一回!

2015-01-21 21:49:15 | ショコラ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しょこらッ!」

  

「がるる!ぐぅるるーる!」(←訳:虎です!チョコレート!)

  

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、始まりましたよ2015年《サロン・デュ・ショコラ》~♪♪
 初日の今日、さっそく行ってまいりましたので、
 プチレポートをお送りいたします!

  


 
     ―― サロン・デュ・ショコラ ~パリ発 チョコレートの祭典~ ――


 会期は2015年1月21~25日、
 ショコラマニアの皆さまは既に御存知でしょうが、
 今年は伊勢丹新宿店催事場から
 新宿の西口近くの新宿NSビルB1Fイベントスペースに
 会場を移しての開催となりました。

「ことしからァ、ひろいッ?」
「ぐるがる~?」(←訳:混雑緩和~?)

 と、期待しつつ、
 悪天候(寒いっ!)の中、ようやくNSビルに到着してみれば……

  

 ひゃー!
 2015年も大混雑です《サロン・デュ・ショコラ》!
 しかも、ちょうど人出のピークに当たってしまったのでしょうか、
 入場規制がかかって、
 20分くらい待って後ようやく
 イベントスペースフロアに入ることが出来ました。
 すると~♪

  

「あッ♪ こやまさんッ♪」

  

「がるぐる~!」(←訳:辻口さん~!)

  

「わォ! よろいづかさんッ♪」

 日本の、そしてフランスやベルギーの
 有名ショコラティエさんシェフさんが各店のブースで
 お客さんに商品の説明をしたり
 要望に応じてサインをしておられますよ。

 では、スターシェフさんたちのオーラを感じながら
 今シーズンの新作ショコラを御覧下さいな♪

  

 ↑『バビ』さんの新作シリーズは、
 カラフルなポーチ入り。
 キラキラ度が高いです!

  
  

 ↑上の2画像は、
 リップスティック型のショコラが大ヒットとなった『セバスチャン・ブイエ』さんの
 新作、サングラス型ショコラ!
 リップ型ショコラも新色が出ていますので、
 お店の方に訊ねてみてくださいね。

  
  
 ↑そして、こちらは!
 会場でも異彩を放っていましたよ。
 ショコラとは違う、
 パティスリーの香り……パンを焼くときの良い香り……
 『ル・グルニエ・ア・パン』さんのブースです!

「おいしそうゥッ!!」
「ぐるる~る!」(←訳:食べた~い!)

 『ル・グルニエ・ア・パン』さんの行列は物凄くて、
 『パティシエ エス コヤマ』さんと
 行列の長さを競っているかのような大人気でした。

  

 NSビルのイベントスペースは
 ブランドのブースが居並ぶ大ホールと、
 セレクションBOXなどを販売する中ホールに
 二分されています。
 ふたつのホールをつなぐスペースには
 “アート&ファッション”のコーナーがあり、
 ショコラのドレスを着たマネキン数体が展示されていました。

 お客さんたちに好評だったのは、
 ↓こちらの、パステルカラーのM&Mみたいな?コートドレス!
 皆さん、
 美味しそう~…
 かじりたい~…
 と呟いていたのが印象的♪
 私ネーさも、ガブッと行きたかった~!

「てんじひんはァ~」
「がるるぅぐる!」(←訳:食べちゃダメ!)

  

 さて、大急ぎのプチレポは
 次回に続きます。
 明日は注目のショコラや
 パンフレットなどを御紹介いたしますので
 お楽しみに~♪


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真の《プライス》。

2015-01-20 21:37:49 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おおッ、きょうはァ~!」
「がるる!ぐるぐる~!」(←訳:虎です!物欲炸裂~!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回記事では食欲を刺激する白玉粉のレシピブックを御紹介いたしましたが、
 ええ、本日の読書タイムは!
 物欲に火が点いちゃう一冊を、どうぞ~♪♪

  



          ―― 紳士に捧ぐ!『絶対名品』図鑑 A to Z ――



 編著者は『MEN'S Precious 特別編集』スタッフの皆さん、2014年12月に発行されました。
 『男が《一生モノ》を手に入れるとき、知っておくべきすべてを網羅!』と
 副題が付されています。

「ごーじゃすゥ!」
「ぐるぅ!」(←訳:贅沢ぅ!)

 貴方にとって
 “気合いが入るお買いもの”
 とは何でしょうか。

 長年、欲しいなぁ~と思っていたもの。
 ずっと探していたもの。
 ドンッと一目惚れしちゃったもの。

「このォごほんにはァ、そういうものォ、い~ッぱいィでス!」
「がるぐるる!」(←訳:逸品ばかり!)

 リッチなお買い物、といったら、
 腕時計を連想する御方は多いことでしょう。
 この御本にも、ン百万円のプライスが付く高級腕時計が
 掲載されてはいますけれど……

 ページをめくっていて予想外に
 グラリとよろめいてしまうのは、
 楽器の美しさ!

 『ディアンジェリコ』のウクレレ。
 『ギブソン』のレス・ポール。
 『グレッチ』の6120。
 『セルマー』のサクソフォン。

 そして、『リン』のターンテーブルLP12。
 これは楽器ではなく
 アナログレコードのプレイヤーですけど、
 きれいねえ!

「こんぱくとでィすくゥじゃないィでスよゥ!」
「ぐるーるるがるるるーぐる!」(←訳:レコードのプレイヤーだよ!)

 ああ、楽器って、ギターって美しい。
 弾けないけど、それでもいい!
 欲しい~!と思い込んじゃうのは、
 写真のマジック?
 いえいえ、真に良いモノが持ち得る力、なのでしょう。

 あ、こっちもいいわね♪
 英国製ツィードのジャケット、
 伊フィレンツェで作られるスーツ、
 レザーのブルゾン、
 オーストリアのウール製マント……
 マント!マントですよ、いまどき!

「そこがァ、いいのだッ!」
「がるぐっる!」(←訳:ボンシック!)

 私ネーさ的には、しかし、
 『フィアット』の500に、何よりも惹かれます。
 活字マニアの皆さまも御存知ですね、
 先週のTV放映では視聴率14.5%に達したという
 宮崎駿さん監督作品『カロストロの城』に登場したルパンの愛車!
 この御本でも取り上げられていますが……
 参考商品。
 つまり、売り物ではないようです。

「ええェ~ッ!」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:いちばん欲しいのに!)

 実は、先に記しましたギターやウクレレも
 手に入りそうで入らない参考商品だったり、
 オリジナルではない複製作品だったりします。

 ううむ、なんて意地悪な御本なんでしょう!
 手が届きそうでいて届かない。
 欲しくても、手に入らないモノを見せつけてくれちゃって……。

「ずるいィ!」
「がるるる!」(←訳:口惜しや!)

 いえ、もちろん、
 普通にお店で売っているモノも紹介されておりますよ。
 それだけに却って、
 《自分のモノサシ》が、
 この御本を読むうちに明らかになってきます。

 何が本当に欲しくて、
 なくてもいいモノとは何なのか――

 お買物好きな活字マニアさんは、
 ぜひ、参考書として一読を♪

「むむゥ、でもォ!」
「ぐるるがるるぐるるー!」(←訳:FIAT500欲しいー!)
 




  
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この素朴さが、クセになる~♪

2015-01-19 21:31:13 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァいッ!ここでェ~くいずゥでス!」
「虎です!白くて丸くて美味しい~ものッ」
「なァ~んだッ?」

 こんにちは、ネーさです。
 白くて丸くてとっても美味しいもの、それは……
 答えはズバリ、本日の読書タイムで御紹介いたしますこちらですよ~♪

  



          ―― 白玉屋新三郎の 白玉レシピ ――



 著者は白玉屋新三郎株式会社の皆さん、2014年7月に発行されました。
 オノマトペ的に表現するなら、
 ぷくっ!つるるん!ぱくぱくぱくっ!

「それがァ、しらたまッ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:大好きです~!)

 白玉?
 ああ、白玉粉で作るアレね?
 あんみつとか~和風パフェとかに~オマケみたいにくっついてくる~
 アレのことでしょお~?

 と、お考えの貴方、違います。

 万城目学さん著『悟浄出立』のセリフじゃござんせんが、
 “誰かの脇役”なんかではないのです。
 白玉は、立派な主役!
 お団子だけに留まらないキャパシティの広さ!

「もふふゥ! たべたァ~いッ!」
「がるぐる!」(←訳:用途多才!)

 白玉粉を使う様々なレシピをお披露目してくださるのは、
 熊本県八代郡に本店を構える
 白玉屋新三郎の社長さんを筆頭とするスタッフさんたち。

 ちょうど今頃なのでしょうか、
 “冬の寒い時季”に手作りすることから
 『寒晒粉(かんざらしこ)』
 とも言われていた白玉粉の、
 基本の白玉団子の作り方、
 そのおいしい食べ方と、

「ちょッとォあれんじをォ、くわえてェ~」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:変わり白玉団子!)

 そして応用編&上級編の、
 白玉粉の和菓子のレシピ、
 白玉粉のスイーツとパン、
 白玉粉のご飯と軽食、おかず――

「しらたまとォ、ぱんッ?」
「がるるぐるる?」(←訳:ご飯とおかず?)

 白玉粉を使って、
 マフィンを作る?
 パウンドケーキや、クグロフ、
 丸パンやパンケーキも?

 先日は料理雑誌『dancyu』さんの野菜レシピブックを御紹介しましたが、
 こちらは、食材としては
 野菜よりもっとマイナー……というか、
 あまり意識する機会のない素材、
 白玉粉。

 けれど、読んでいてワクワク、楽しくなりますよ。
 お料理好きな方々はすぐ白玉粉を買いに行きたくなる!
 普段お料理をしない方々は
 甘味屋さんで白玉メニューをオーダーしたくなる!
 そんな一冊です。

「ぷにゅッぱくッ!」
「ぐるがるっ!」(←訳:サクふわっ!)

 私たちを支えてくれる《食》への愛情に満ちたレシピの数々、
 皆さま、ぜひ一読、そして一考を♪
 
 

 
 
 
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 ~ 変容が招くモノ ~

2015-01-18 21:12:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くうきがァ、かんそうゥしてまスゥ~…」
「がるる!ぐるるがる~…」(←訳:虎です!こんな時は~…)
「のどあめェ!」

 こんにちは、ネーさです。
 私ネーさの愛用のど飴は『ヴィックスメディケイテッドドロップ チェリー味』!
 今日も1粒、パクっとお喉に放り込んで、
 さあ、読書タイムと参りましょう~♪

  



                ―― 荒神 ――



 著者は宮部みゆきさん、2014年8月に発行されました。
 先週末、本屋さんに宮部さんの新作
 『悲嘆の門』(上・下)が並んで、また話題になってますね。

「ふァいッ! べすとせらーにィ、らんくいんッ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:さすが宮部さん!)

 本日ご紹介いたしますのは、
 2013年3月~2014年4月の間、朝日新聞紙上に連載された
 『荒神(こうじん)』の単行本です。

 本屋さんでは御本の帯に、
 或いはネット書店では簡単な内容紹介の欄に、
 こんな風に記されています――

    東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅状態となる。

 そしてまた、その山村に現れたのは

    “化け物”

 であった、と。

「ううゥ~ッ、おばけッ!」
「がるるるる!」(←訳:グロテスク!)

 東北、とはいっても、
 御本に掲載されている地図によれば、
 当の小藩があるのは下野(しもつけ)の、やや北方。
 雪深く、貧しい最果ての地、ではありません。

 それとも、見方によっては、
 極端に貧しい土地ではない、という事こそが、
 物語の要なのかもしれません。

「ふァ? まずしくないィからァ?」
「ぐるるがるっ?」(←訳:なんでまたっ?)

 “化け物”が現れたのは江戸時代、
 それも元禄の頃だったのです。

 元禄期とは、歴史の上では
 一種の《転換期》でもありました。

 戦乱の世が完全に終わって、
 徳川家の支配体制が固まり、
 “武力”中心から“経済”中心の社会が
 出来上がりつつある、という状態なのです。

 武士が刀を持つ意味を失いつつあり、
 経済を動かす力に長けた者たちが幅を利かせてゆく時代――

「ふむゥ! おさむらいさんはァ~」
「がっるぅるぐる!」(←訳:困っちゃう時代!)

 変容してゆく社会機構は、
 一見どこも奇妙なところのない山間の村に、
 いびつなひび割れを起こし、
 病んだ膿(うみ)の塊となって襲いかかります。

 村の守り手のような存在の女性・朱音(あかね)さま。
 少年、蓑吉(みのきち)。

 村人から平安な日常を奪い盗る、
 “化け物”の姿、威容、災厄。

 いったい、“化け物”の正体とは、
 その性質=本質とは、何なのか――

「こわいィけどォ、はらはらどきどきィ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:先が読めない!)

 宮部さんらしい、怪異譚にして壮大なファンタジー。

 新聞掲載時、毎日しっかり読み続けていたもん!という御方も、
 どうか改めて単行本を読んでみてくださいね。
 物語の終盤には加筆がされていて、
 新聞版と単行本とでは
 読後感がまるで違います!

「じだいしょうせつゥまにあさんにもッ」
「がるるるぐるー!」(←訳:おすすめですー!)
 


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ポスターの中で♪歌って♪踊って♪

2015-01-17 21:01:08 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あれからァ、にじゅうねんッ?」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!今も忘れない!)

 こんにちは、ネーさです。
 阪神淡路大震災と3.11の震災へも思いを馳せた今日は
 とっても寒さが身に沁みましたね……。
 西の、そして東北の被災地に輝く春が訪れることをひたすらに願っています。

「はるよォ~、こいッ!」
「ぐるがる!」(←訳:早く来い!)

 では、本日は読書をお休みして、
 春色の展覧会情報を、どうぞ~!

  



            ―― ミュージカル映画の世界 ――



 東京都中央区京橋の東京国立近代美術館フィルムセンター展示室(7階)にて、
 会期は2015年1月6日~3月29日(月曜は休室)、
 『ハリウッド芸術の頂点を彩ったアメリカン・グラフィックの粋』
 『ポスターで見る映画史 Part2 』と日本語副題が、
 『FILM HISTORY IN POSTERS PART2: MUSICAL FILMS』と
 英語題名が付されています。

「わきゃゥ! あすてあァさんでス~!」
「がるる・ぐるるる!」(←訳:バンド・ワゴンだ!)

  

「こちらはァ、おーどりーおねえさんッ!」
「ぐるるがるるぐるる!」(←訳:パリの恋人は名作さ!)

  

「もひとつゥ、ぱりィ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:巴里のアメリカ人!)
「あめにィうたえばァ、もねッ!」

  

「らいざ・みねりィさんはッ!」
「ぐぅるるー!」(←訳:キャバレー!)

 ブロードウェイとハリウッド、
 両方の“歌と踊りのエンタ世界”を伝えてくれるこれらのポスターは、
 複製ではなく、
 映画公開当時のオリジナル!

 それに!
 ポスターをこの展覧会に出品してくださったコレクターさんが
 またスゴイんです。

 ミュージカル映画ポスターの収集では日本一!といわれる
 大山恭彦さんと、
 活字マニアさんには書籍の装幀家・イラストレーターとしてお馴染みの
 和田誠さん!

「ざッつゥ、ぐれィとォ!」
「がるるるー!」(←訳:ワンダホー!)

 2月14日には映画評論家の小藤田千栄子さんの、
 3月14日には和田誠さんのトークイベントも予定されています。

 なお、眺めているだけで
 ♪ファニ~フェイス~♪と歌いだしたくなるこの展覧会、
 2015年6月6日~8月16日の期間には
 京都国立近代美術館(4階コレクションギャラリー)へも巡回いたしますよ。

 
「かんさいのォ、えいがまにあさんもォ~!」
「ぐるがるるるぐるる!」(←訳:ぜひお出掛けしてね!)





   さあ、お次は元気なオマケ画像も!
   
   『グリコ』さんの
   《コロン オラたちのおすすめコーヒー牛乳味》♪
   「♪ようかいィ~♪ようかいィ~♪」
   「がるるるぐるるるるる!」(←訳:でるけんでられんけん!)

   
   明朝の冷え込みはキツくなりそうですが、
   皆さま、どうか穏やかな休日を!




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金平糖に、思わず注目?

2015-01-16 21:47:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 じゅけんせいィさんッ、りらァ~ッくすゥ!」
「がるる!ぐるがるぐるるがるる~!」(←訳:虎です!はい肩のチカラ抜いて~!)

 こんにちは、ネーさです。
 全国の受験生さんたちに幸あれ!と祈りたくなる週末の読書タイムは、
 真面目~なノンフィクション……ではなく、
 エンタな短編ミステリの作品集を、どうぞ~♪

  



       ―― 『このミステリがすごい!』大賞作家書き下ろしブック vol.7 ――



 著者は収録順に、中山七里さん、佐藤青南さん、
 七尾与史さん、伽古屋圭市さん、上甲宣之さん、2014年11月に発行されました。
 芥川賞直木賞の新受賞作&作者さんが発表されたばかりですが、
 賞といえば、こちらも人気ですよね。

「ふァいッ! このみすゥ、でスねッ!」
「ぐるるがるーるがっるる!」(←訳:ベストセラーがいっぱい!)

 『このミステリがすごい!』受賞作品は、
 映像化されたり、
 シリーズ化されていっそう人気が高まったり、と
 “余波”の強さにいつも驚かされています。

 この御本には、
 『このミステリがすごい!』こと『このミス』受賞作家さんの、
 書き下ろし作、つまり、
 ここで初公開!な新作5作品が収められています。

 『さよならドビュッシー』以降、
 音楽をモチーフにしたミステリと探偵さんで知られる、
 中山七里さんは――

「やぱりィ、おんがくゥみすてりィ!」
「がるるぐるがるっ!」(←訳:岬洋介さん出たっ!)

 『消防女子!!』が印象に強い佐藤青南さん、
 《死亡フラグ》シリーズで根強いファンを持つ七尾与史さん、
 『そのケータはXX(エクスクロス)』の上甲宣之さんの
 新シリーズ《JC科学捜査官》……

 どれも、ミステリ好きさんの心に
 がっちりアピールする作品ばかり。

 ですが、私ネーさが推したいのは、
 伽古屋圭市(かこや・けいいち)さんの
 『なないろ金平糖 第一話』です。

「こんぺいとォ~??」
「ぐるるるがるる?」(←訳:お菓子のはなし?)

 主人公は、《七ツ堂》という、
 金平糖専門店の看板娘さん・いろりちゃん。

「あれッ? これはァ~…?」
「がるぐる?」(←訳:昔の東京?)

 ええ、物語の舞台は、大正時代の東京です。
 5作品が並ぶと、
 時代設定の点で異色というか、
 異なる時空間が発生しますね。

 金平糖はいかがですか~と、
 声を張り上げる可愛い娘さんと、
 お店の看板猫くん。

 ひとりと一匹にかかわってくるミステリは
 ファンタジックな色合いも備えていて、
 第二話はどうなるのかしら?
 読んでみたい!と思わされますよ。

「ふぁんたじーみすてりィ?」
「ぐるる!」(←訳:新種だ!)

 長編作品より短編が好きです!という御方に
 おすすめしたい『このミス』書き下ろしブックVol.7、
 ミステリマニアさんは
 ぜひ一読してみてくださいな~♪
 

 

 
 
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お野菜を、ぱくぱくパクリ!

2015-01-15 21:20:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おなかがァ、ぐーぐーッ♪」
「がるる!ぐるるるるっ!」(←訳:虎です!鳴りまくりっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、本日の読書タイムは、
 いつものようにフィクションやノンフィクションで頭を悩ませるより、
 体重計の数字が悩ましくなっちゃう一冊を、どうぞ~!  

  



           ―― dancyu 日本一の野菜レシピ ――



 著者はdancyu編集部の皆さん、2014年5月に発行されました。
 『永久保存版』『創刊24年の結論』さらに
 『読者と編集部が選ぶdancyu史上最強の野菜料理集』と
 食欲を刺激する副題が付されています♪

「のーだいえッとォ!」
「ぐるるる!」(←訳:食べるぞ!)

 ええ、そうなんです。
 このムック本は『野菜レシピ』の御本ではありますが、
 “痩せるための料理”とは違うんですよ。

 野菜を美味しくいただくためには、
 良質のオイル、ウェルカム!
 ワインもウェルカム!
 生クリームやチーズたっぷりのグラタンも、ウェルカム!

「むひゃひゃひゃッ♪すてきィ~♪」
「がるぐるぐる!」(←訳:旨さ確約です!)

 でもまあ、素材が野菜中心となると、
 そんなに高カロリーにはなりっこない、というか。

 『トマト卵炒め』(驚愕の中華総菜)、
 『トマトおでん』(銀座《よしひろ》での出現に話題沸騰!)、
 に始まり、
 『新じゃがの甘辛煮』(じゃがいも料理人気ナンバーワン!)、
 『いもきのこボルドー炒め』(ワインに、ご飯に。懐の深さで高支持率)、
 『きんぴら』(香りと歯ごたえ抜群の正統派)、
 『枝豆の釜煎り』(読者の夏の夕方を変えた)……

 以上のようなレシピは、
 むちゃくちゃ大量に食べない限り、
 あんまり太りそうにないような?

「ぎょうざもォ、ありまスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:皮から手作り!)

 しかし、巻末近くの
 『自家製ポテトチップス大研究』では、ニヤリ!
 
 じゃがいもの品種選び、
 揚げ方、
 オリーヴ油や胡麻油など揚げ油による味わいの違いはあるのか、
 市販品を超える究極のフレーバーを探せ、
 番外編:燻煙(スモーク)にかけたらどうなる?
 の企画ページには
 ポテチ好きの血が騒ぎます。

 自家製ポテチをスモーク!!
 これは、もうぅぅ~…

「おいしくないィ~わけがァないィ~!」
「がるるる!」(←訳:だよねえ!)

 お料理のレシピ本って、
 初版しか刷らない、
 つまりすぐ品切れや絶版になってしまうケースが多いのですが、
 dancyu発行のレシピ本は
 版を重ねて刊行され続けている点も
 読み手の私たちには嬉しいですね。

「ほんやさんにィ、ゆけばァ~」
「ぐるるるがるるるるるる!」(←訳:ありますdancyu本!)

 他に、お料理関係の最新作品は
 ジョエル・ロブションさん著『ジョエル・ロブションのおいしい作りおき』も
 おすすめです!
 食いしん坊諸氏は、ぜひ書店さんで手に取ってみてくださいね~♪




 
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~ 新春の《雪月花》 ~

2015-01-14 21:30:23 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 おッ! あれはァ、うぐいすくんッ??」
「がるる!ぐるるがるるぐるがる~!」(←訳:虎です!違うよメジロくんだよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 暖かい地方では梅のお花が咲いたそうですね♪
 ここ東京・八王子では、梅のお花はまだですが、
 かわいいメジロくんの飛翔姿をちょいちょい見かけますよ。
 本日は可憐なメジロくんのように新春色たっぷりの展覧会情報を、
 さあ、どうぞ~♪♪

  



              ―― 雪と月と花 ――



 東京都中央区日本橋の三井記念美術館にて、
 会期は2014年12月11日~2015年1月24日(月曜休館)、
 『Snow,Moon and Flowers:National Treasure“Pine Trees in the Snow” and Seasonal Flowers』
 と英語題名が、
 『―国宝《雪松図》と四季の草花―』と副題が付されています。

「あはァ! これでスねッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:目玉の国宝!)

  

 円山応挙さん画『雪松図屏風』。

 例年、この時期に展示されるという
 三井記念美術館所蔵の名品が
 今年もまた公開されていますが……

  

 今回の展覧会では、
 『雪松図屏風』のように
 《雪月花》をテーマとする作品も同時公開!

「こッちはァ、じゅうようぶんかざいィ!」
「がるぐるるがる、ぐっる!」(←訳:日月松鶴図屏風、だって!)

  

 ↑酒井抱一さんの『秋草に兎図襖』や、
 服飾作品『紺繻子地雪松竹菊蒲公英模様縫箔』(18世紀)も
 出品されます。
 う~ん、凄いわ、国立博物館級のリッチな展示内容だわね!

「ありがたやッ♪」
「ぐるがるる!」(←訳:眼福だよう!)

 会期は残りあと10日!ほどになりますので、
 応挙さんファンの方々は
 早めにお出掛けくださいな。
 三井記念美術館さんは三井本館7階、
 三越本店さんのお隣りです。

「みられるのはァ、おしょうがつゥだけッ?」
「がるるるるるる!」(←訳:楽しんできてね!)



 
   さて、国宝とは完全別ジャンルのオマケ画像も、どうぞ~♪
   
   いただきものの
   『博多ぽてと 焼いもスイーツ』。
   ……ヘンね、大箱でいただいたので
   もっと沢山あるはずなんですけど、
   これ一個しか見当たらないなんて?
   「しッしりませんッ、もぐもぐッ!」
   「ぐるるがるるぐるぐる!」(←訳:ボクも無実だパクパク!)
   皆さま、美味しい物を前にしたら
   のんびりしてちゃダメで~すっ!


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売られた喧嘩、買うちゃる?

2015-01-13 21:31:24 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はまきィ、もくもくッ?」
「がるる!ぐるるがるがる?」(←訳:虎です!パイプぷかぷか?)

 こんにちは、ネーさです。
 前回記事で御紹介しましたような古典系ミステリの探偵さんたちは
 葉巻や煙草をくゆらせていたものですが、
 現代の探偵さんは禁煙派さんが多いようです。
 本日の読書タイムの主役さんも、たぶん健康推進派かなぁ?
 そこらへんを突き止めるためにも、
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



             ―― ゴースト・スナイパー ――



 著者はジェフリー・ディーヴァーさん、原著は2013年に、
 日本語版は2014年10月に発行されました。
 英語原題は『THE KILL ROOM』、
 海外ミステリ好きさんにお馴染みの《リンカーン・ライム》シリーズも
 この御本でとうとう第10作目となりましたよ♪♪

「すごいぞォ、らいむおじさんッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ここまで来たか!)

 1997年刊のシリーズ第一作『ボーン・コレクター』では、
 もと敏腕鑑識捜査官リンカーン・ライムさん、
 ずいぶん世を拗ねてる印象が強くて、
 健康にも不安がありそうで、
 読み手の私たちはたいそう不安になりましたけれど……

 近頃は、逆です!
 巻を重ねるごとに元気になってるんじゃないの?と思わせる、
 気力知力の充実ぶり!

「あッたまァ、いいんだァ~♪」
「がっるるる!」(←訳:いっつもね!)

 この最新作でも冒頭から、

    売られた喧嘩は買ってやる!

 と言わんばかりに、
 大事件の捜査陣に加わります。

「でもォ~…けんかあいてのォ~…」
「ぐるがる!」(←訳:筋が悪い!)

 相手が悪い、なんてもんじゃありません。

 政府。

 米国人たるライムさんの、お国の政府組織が、
 今回の喧嘩相手なのです。

 バハマで起こった狙撃事件――
 その犯人は、
 犯人に狙撃せよと命じたのは、
 政府の諜報機関の幹部だった……

 しかも、その狙撃はまったくの無意味、
 誤解と思い込みから始まった早トチリのようなものだった、
 としたら……

「なんだかァ、もうゥ~…」
「がるるる~!」(←訳:うんざり~!)

 これは政治的な暗殺事件ではない。
 弁明の余地なく、刑事事件であり、
 犯人は告発されるべき。

 検事局とライムさんたちは、
 政府の役人と狙撃手を法廷に立たせようと
 猛追を開始しますが、
 政府機関――警察とは身内といっていい組織との闘いは、
 はたしてどちらに軍配が上がるのか……。

「だましあいィ、でスかッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:罠また罠だ!)

 本格ミステリ?
 警察小説?
 陰謀だらけのアクションサスペンス?
 ライムおじさんが操作する最新型の車椅子は
 どんな結末に着地するのでしょう?

 売られた喧嘩&買った喧嘩の行方、見逃せませんよ~♪

「じかいさくではァ、らいむおじさんッ、きッとォ~」
「がるがるぐるる!」(←訳:ますます元気に!)

 敏腕どころか超人鑑識捜査官への道をひた走るライムさん。
 そのレジェンドストーリーを、ぜひ!

 


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キラリと光る、謎とユーモア♪

2015-01-12 21:34:22 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 せいじんしきィ?」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!成人式だね!)

 こんにちは、ネーさです。
 新成人の皆さんもアジアカップ初戦を勝ち取った日本代表の皆さんも、
 おめでとうございま~す♪
 ハッピーな船出をお祝いしながら、
 本日の読書タイムは、こちらの御本で~!

  



             ―― 窓辺の老人 ――



 著者はマージェリー・アリンガムさん、2014年10月に発行されました。
 『THE CASE OF THE OLD MAN IN THE WINDOW AND OTHER STORIES』と英語題名が、
 『キャンピオン氏の事件簿Ⅰ』と日本語副題が付されています。

「みすてりィ、でスねッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:英国ミステリ!)

 かつて、《英国四大女流ミステリ作家》と謳われた
 才媛さんたちがおりました。
 その顔触れは、といいますと。

 アガサ・クリスティさん――はい、いまもなお大人気!
 今夜も三谷幸喜さんバージョンの『オリエント急行の殺人』が放送されてますね、
 ミステリ界の女王さまです。

 ドロシー・セイヤーズさん――
 《ピーター卿》シリーズで、こちらもいまなお人気!
 TVドラマ化もされています♪

 そして、残る御二方は――

 ナイオ・マーシュさんと、
 マージェリー・アリンガムさん。

「うむむふゥ? きいたことはァ、あるけどォ?」
「がるるーぐるる~…」(←訳:マイナーだねえ~…)

 日本では、まだちょっとメジャーになりきれていないのが、
 マーシュさんと、アリンガムさん。
 著作(邦訳版)を入手するのも困難な作家さんなんですけれど、
 このたび、アリンガムさんの代表的な作品が
 文庫化されました♪♪

「めでたやッ♪」
「ぐるる♪」(←訳:嬉しや♪)

 クリスティさんにポアロさんがいるように、
 セイヤーズさんにピーター卿がいるように、
 アリンガムさんの作品で探偵といえば、
 それはこの人――
 
 アルバート・キャンピオンさん。

「けいぶさんッ、でスかァ?」
「がるぐるがる?」(←訳:官僚さんとか?)

 キャンピオンさん、警察官ではありません。
 政府の高級官僚さんでもなくて、
 でも、なぜか、警察に知り合いが多くて、
 社交界にも知り合いが多くて、
 《何か》が起きると、
 皆がキャンピオンさんに頼ります。

 彼なら、きっと!と。

 この御本の表題作品『窓辺の老人』も
 こんがらがっちゃった事態を解決する鍵を握るのは、
 やはりキャンピオンさん。

「ひとにらみィでッ!」
「ぐるっるるる!」(←訳:ひとっ走りで!)

 いえ、さすがに、
 ひと睨みで何もかも解決、とはゆかぬようですが。

 20年間、毎日毎日7時間、
 所属する社交クラブの窓辺に座ることを日課としていた老人に、
 ある朝、突然訪れた変化とは?

 その背後には、何かが、ある……?

「びッくりのォ、てんかいィ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:探偵さんも驚愕!)

 文庫にして43ページという短編の中に
 キュっと詰め込まれた上質な《謎》と《謎解き》と英国風ユーモア。

 
 短編作品7編と、
 エッセイ1作品、
 そして戸川安宣さんによる解説から成る一冊は
 正統派ミステリ大好きな活字マニアさんに
 おすすめの逸品ですよ。
 本屋さんで手に取ってみてくださいね~♪

「たのしィ~どくしょたいむにッ!」
「ぐる!」(←訳:ぜひ!)


 
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