「依存」を脳の仕組みからいうと、たとえば「薬物依存が起こる仕組みは、空腹を感じる仕組みと同じである。ただし薬物は食べ物と違って、【中略】・・耐性がついて、次第に量を増やさないと同じ効果が得られなくなるし、その物質が体内にないと落ち着かない依存状態になる(リタ・カーター)」といっているので、「食欲に関係している」のかなと思います。<o:p></o:p>
そして「依存性薬物のほとんどは、大脳辺縁系の一部の報酬経路に作用して、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質のレベルを変える働きを持つ(同)」といったいわゆる快楽を起こす脳内ホルモンに直接働きかけることがわかります。<o:p></o:p>
では臨床心理学=こころは、「依存性」をどう見ているのでしょう。「他者の力を頼りにしようとする性格、行動傾向を示す発達心理学用語。特に乳児が母親に対して示す接近的な傾向を示すことが多い」(『臨床心理学キーワード』)つまり乳児にとっては母親が飢餓動因を満たしてくれる存在なので、接近行動をおこし、依存性を持つというのです。そのときの脳の状態が「食欲を満たされた時に脳内ホルモンが出て、高揚感・快楽を感じる」となるのでしょう。基本的な依存とはママのおっぱいから始まるのです。
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写真:奄美ばしゃ山村の玄関。レストランの入り口も同じ雰囲気。
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みなさんは自分はこれに依存している、というものがありますか?コントロールを喪失し、それがないと禁断症状が出るとまではいかなくても、もしなかったら落ち着かないとか不安になる程度のものは、たいていだれもが持っているものです。これを見ているような人だったら、ネット依存とかケータイ依存とかの傾向は強いのではないでしょうか?<o:p></o:p>
前に書いたように「脳の基本的な欲望は、食べ物を見つける、セックスする、わが身を守るといったこと」(リタ・カーター)です。食べ物に対する依存は、つまり口から入るものに当てはまります。私もこれに属するでしょう。そのつどこだわりの食品とかスイーツにはまったりします。ときにコントロール不可です。助けて~~!<o:p></o:p>
次に恋愛依存症・セックス依存症は二番目の欲望です。私もこれに・・・どうかな?心理療法の中には「セックスセラピー」というものもあります。セックス時のオルガスムは、(自分で作る)脳内ホルモンが最大になるといわれます。脳と身体とこころにとって大切なことなのです。<o:p></o:p>
長くなったので次回に続きます。
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