ホトトギス (杜鵑) はカッコウの仲間ゆえ自分で子育てをせず、主にウグイスに托卵 する夏鳥 です。
夏鳥なんですが、日本には5月中旬~6月中旬に渡来し、他の夏鳥(3~4月)よりも渡来時期が明らかに遅いです。
その理由は、托卵する習性ゆえに対象となる鳥(主にウグイス)の繁殖が始まるのに合わせる為と、食性が肉食性で、特に毛虫類を好んで食べる為、早春に渡来すると餌にありつけないためです。
昨年6月中旬にホトトギスを撮ったのですが(→ こちら)、遠くて小さいのと、逆光だったので綺麗な体色が撮れなかったので、今年は6月に入って直ぐ ホトトギス1点狙いで昨年と同じ場所(付近)に何度か出かけました。 そして撮ったホトトギス♂が(↓)です。

黄色のアイリングはホトトギスの特徴です。

喉に横縞がないのがホトトギス♂で、そのけたたましいような よく響き渡る特徴的な鳴き声の「聞きなし」としては 「 テッペンカケタカ 」 とか「 特許許可局 (トッキョ キョカキョク) 」が有名です。


(↓)が (↑)より鮮明なホトトギス♂の後ろ姿です。

ホトトギス♂の鳴き声は、とても響き渡って遠くからでもよく聞こえるので、ホトトギス♂がどこかにいることは直ぐに判るのですが、逆に、どこにいるのか姿を見つけ出すのは中々に難しいです。

(↑)の画像から鳴いているホトトギス♂の止まっている部分をトリミング拡大したのが(↓)です。

ホトトギスは全長が28センチ程で、ヒヨドリ位の大きさです。 今日掲載した写真が、1,200ミリ望遠で どの位の距離から撮ったものか、皆様は およその見当がつきますでしょうか?
(画像をクリックすれば大きな画像になりますので、お試し下さい)