第2451回などで何度か取り上げたドイツの太陽電池メーカーのQ-Cellsが心配したとおり大きく成長しているようです。
NIKKEI NET 7月1日より
世界2位の太陽電池メーカー、独Qセルズが日本市場に進出する。太陽光発電は温暖化防止の有力な手段として市場拡大が見込まれており、首位シャープなどライバルがひしめく日本で自社製品の拡販に乗り出す。欧州で激しくなっている代替エネルギーを巡る競合がアジアでも本格化する。
Qセルズは6月末、都内に支店を開設した。アジアでは香港に統括拠点があり、日本は中国の杭州に続き3つ目の拠点。太陽電池の基幹部品であるセルをモジュールメーカーに販売する。独太陽電池メーカーの日本進出は初めてという。
ドイツの売電高価格買取政策に乗って急成長してあっという間にシャープに次いで世界第二位につけたQ-Cellsがいよいよ世界に進出するということでしょうか。その爆発的な成長で一気にトップに出ることも考えられるのじゃないでしょうか。日本のメーカーもうかうかしていられませんね。
それにしても、日本の政府の動きのなんと鈍いことか。折角のチャンスをみすみす逃してしまうことになんの罪悪感も感じないのでしょうか。それに比べて、中国・韓国・インドなどもこのドイツ方式の売電価格を採用したそうです。
再生可能エネルギーと固定価格買取制度 2007-07-01
…略
韓国は太陽光発電で発電された電力を、677.38ウオン(89.41円)/kWhという固定価格で買い取ることを電力会社に義務づけている。2004年にこの制度を始めたとは知っていたのだが、具体的な数字を知ったのは初めてだ。…以下略
この分では中国・韓国・インドにも抜かれるのは時間の問題かもしれません。気がついたときには太陽光発電の後進国になっているなんてこともありそうです。
情けない政府を持ったものです!