昨日は世界の大規模太陽光発電の話題を取り上げましたが、それではドイツはどうなんだろうとサーチしていたら面白い記事を見つけました。
ドイツ大使館より
ドイツは太陽光発電の分野では世界をリードする存在として一目おかれています。連邦太陽光経済団体連合会(BSW)の発表によると、ドイツの太陽光発電装置メーカーは、世界市場で継続的にシェアを伸ばしています。そのおかげで、昨年1年間で国内のソーラーセルメーカーは、生産量が67%も増えました。石油とガスの価格高騰もあってソーラー温水装置は今、空前のブームを迎えています。連邦太陽光経済団体連合会(BSW)のカルステン・ケルニッヒ代表は、ドイツは既に「ソーラーヴァレー」への道を歩んでいると見ています。
連合会の算定によると今では、世界中に設置されたソーラーセルの4分の1はドイツ製です。5年前の世界市場では、ドイツのソーラーセルの市場シェアは10%弱しかありませんでした。「南ヨーロッパ市場だけでも、太陽光発電市場の規模は2010年までに今の10倍になる見通しです」とケルニッヒ代表は話しています。同氏は、ドイツと似たような魅力的な優遇措置が導入されることで、スペインやイタリアやフランスやギリシアで太陽光発電装置の需要が急増し、ドイツのメーカーの売り上げも急増するものと見ています。
連合会の発表によると、ドイツでは全国で4万人を超える人がソーラー業界で働いています。ドイツ国内には100万基を超えるソーラー装置が設置されていますが、その95%は屋根に設置されたソーラーパネルです。ソーラー関連企業がドイツには約5,000社あり、昨年の売上高は37億ユーロでした。ソーラー技術を駆使した温水システムと発電システムのメーカーはドイツに約150社あります。新たな企業進出は、ドイツ東部にあるテューリンゲン州やザクセン州やザクセン・アンハルト州、それにブランデンブルク州が大半を占めています。
これ以外の州でも太陽がエネルギー媒体として利用されています。ニーダーバイエルン地方のポッキングという町では、2006年4月に世界最大の太陽光発電所が送電を開始しました。62,500枚のソーラーモジュールからなる発電所の出力は10メガワットで、プロジェクト指揮者のマルティン・ブーハー氏の話では3,300世帯に電気を供給することができます。投資総額は4,000万ユーロでした。
連邦太陽光経済団体連合会(BSW)の発表によると、ドイツ国内にある太陽光発電装置の電力供給量は600メガワットを超えています。
「4万人を超える人がソーラー業界で働いています」に反応してしまいました。以前から、日本政府が戦後の頃のように太陽光発電に予算を傾斜配分すれば失業対策とエネルギー問題の解決の一挙両得になると書きましたが、それを見事にドイツが実現しているのじゃないでしょうか。
これはやはり、原発を止めたドイツと密かに原発でエネルギー問題を解決しようと決めた日本の差じゃないでしょうか。
どうやら日本は方向を間違ったようです!