団塊の世代のつぶやき

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飛行船

2009年12月19日 | エネルギー 環境

  昨日の帆船に続いて偶然でしょうか、第3609回などで取り上げてきた飛行船にも可能性が出てきたようです。
  電気自動車や帆船に比べて飛行機の方はかなり難しいのじゃないかと考えていましたが、飛行船とのハイブリッドだそうです。

  WIRED VISIONより

  燃料は3分の1、飛行船と飛行機のハイブリッド機  20091215

  大きな輸送量、高い効率性、そして低いコストを兼ね備えた航空機が、オハイオ州トレド郊外の格納庫の中で現実のものになりつつある。2010年にも飛行するかも知れない。

 半ば飛行船で半ば飛行機というこの『Dynalifter』は、建造されなかったハワード・ヒューズのコンセプト『Megalifter』を、精神面でも技術面でも継承している。軽くて積載量が多い飛行船の長所と、安定性と操縦性で優れる飛行機の利点を併せもった航空機だ。

 従来の飛行船がもっぱら浮力頼みなのに対し、Dynalifterの場合はヘリウムによる浮力は30?80%と状況次第で、残りは内燃エンジンでまかなう。ヘリウムガスの浮力を使いつつ、滑走が短くてすむ、という両方の利点がある。

 米Ohio Airships社の共同設立者Bob Rist氏によると、このユニークな設計の大きな利点は、燃料がジェット機の3分の1ほどで済むことと、短い滑走距離で着陸できる点だ。

 「200トンの荷物を空輸可能な機体が、1200メートルほどで着陸できる」とRist氏は言う。

 [ボーイング747-400型貨物機の場合、搭載可能重量は110トン。離陸には最低2500メートル、状態によっては3000メートル以上が必要]

 Rist氏はDynalifterを、貨物船とジェット機の間に入り込める技術だと考えている。船より速く、飛行機より安く運べるというわけだ。

 「好条件なら約140ノット(時速250キロ)で航行できる」「80ノットまで落としてヘリウムガスの分担を増やすことで、燃料をかなり節約できる」とRist氏は言う。

 欧米両大陸間の輸送に使った場合、大西洋横断には23時間しかからないため、2日の航空便と比べて遜色ない納期になる、とRist氏は話している。

 また、いつかは乗客を載せた贅沢旅行も行なわれるかもしれない。荷物スペースも潤沢にあるスイートルームが可能だ。

 同社は10年ほど前からこのプロジェクトにとりかかってきた。クジラのような形をした約35.7メートルの試作機が、いよいよあと数ヵ月で空へ飛び立つかもしれない。・・・以下略

  参考:Ohio Airships Image I

  飛行船とのハイブリッドとは想像しませんでした。飛行船では流石にスピードが無さすぎるので実現は難しいと思っていましたが、これなら電動も可能性があるのじゃないでしょうか。
  ジェット機ほどのスピードは無理としても初期の頃の飛行機くらいのスピードはありそうです。昨日の帆船と同じで、やたらなスピードの追求をやめれば実用は案外近いような気がします。

  世界中でスピード競争を止めてもう少しゆっくりとしたスピードを受け入れれば人類の未来は相当明るいものになりそうな気がします。
  陸は公共交通と電気自動車、海は帆船、空は飛行船。これらを太陽光発電と組み合わせれば本当に脱石油は可能でしょう。

面白くなりそう!