下で、習皇帝が軍を掌握しているのかと恐ろしくなりました。ところが、宮崎さんが、それはまだだと断定してくれています。流石に一筋縄で行かないものがあるようです。
と言うか、Chinaの軍隊はねずさんが良く書いてくれているように暴徒の集団でしかないので軍の様相を呈していないのじゃないでしょうか。そんなものが掌握出来るなんてことは無理なのかも。
宮崎さんは秋の人事を書いてくれています。これも一筋縄では行かないようです。と言うか、やはり存在しては行けない国でしょう。早く分裂して貰いたいものです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)5月11日(火曜日) 弐 通巻第6907号
今秋の六中全会で中国共産党の次期人事見通しはどこまで立つか
公安系と軍需企業のトップが連続失脚、他方で、出世した人たちもいる
習近平の人事では権力中枢を身内、自派閥でかため、江沢民派には冷や飯、あるいは失脚させてきた。ライバル共青団のライジ ングスターだった二人(孫政才と周強)を失脚させ、ひとり(胡春華)を閑職へ追いやった。
政治局ならびに党高官の年齢制限は「七上八下」と言われ、67歳以下だと資格がある。政治局は25名、このうちのトップ七 名が政治局常務委員で、2022年の党大会までは、人数は動かさないだろうと予測される。
来秋の人事予測で注目されているのは子飼いの陳敏爾(重慶特別市書記)と湖北省書記から天津市党書記になった李鴻忠であ る。
2022年の党大会ではまず四大特別市書記が交替すると予測される(北京、上海、天津、重慶)。
焦点は公安部系人事に絞り込まれてきた。周永康、孟建柱の失脚のあと、インターポールに「出向」していた孟宏偉が突如北京に 呼び戻されて消息を絶った。
その後も公安系では公安副部長だった孫力軍が失脚(20年四月。孟子建柱と親しかった)。上海公安局長だった糞道安、重慶公 安部長だったトウ恢林らの失脚が続いていたが、いずれも周永康人脈だったからである。「重大な規律違反があった」とされただ けで、その後、消息はまったく不明である。
こうした中、公安系で「飛躍」を期待されているのが、武漢市のコロナ対策が不十分だったとして左遷された馬国強に代わって王 忠林(武漢市党書記)が山東省済南市書記からの昇格となった。また上海市長の応勇は湖北省党書記に栄転した。このふたりは公 安系だが、習近平に近いとされた。
また空母「山東」の開発責任者ら軍系企業の大幹部が、「重大な党規違反」などとして、党籍剥奪、逮捕。取り調べを受けてい ることが分かった。
習近平の軍拡の目玉は空母である。
その開発をめぐる巨額の汚職が進んでいた上、空母の性能が期待以下だったこともあり、真面目に仕事をやって来たのかという疑 惑も生まれるだろう。
▲汚職は中国軍の伝統的体質である
2021年三月、中国航天科技工業のミサイル技術専門家の女性幹部が規律違反容疑で政治協商委員代表を更迭された
同年四月、中国船舶集団が空母建造の基軸となった国有企業。そのトップだったのは胡間鳴(元董事長=会長)は党籍剥奪。こ の胡間鳴の摘発は大きな事件といえ、発注元が軍の装備発展部だから、捜査が及ぶのは当然の流れで、この装備発展部(もとの総 装備部)こそは汚職体質の伏魔殿であり、しかも江沢民派の巣窟である。
副参謀長だった宋学は全人代代表資格を取り消された。宋は空母開発にかかわった(それにしても「宋学」(=朱子学)とは大 それた名前である)。
中国兵器工業集団の董事長だった伊家緒が逮捕され、つづいて中国核工業集団の幹部・劉厚成を「規律違反」「法律違反」とし て逮捕した。
伊は参加の長安汽車集団のCEOと務めたが、この企業は米フォードや日本のマツダと提携した軍系の自動車企業である。
この中国兵器工業集団は、国務院国有資産監督管理委員会が管理、監督する。
銃器、弾薬の開発と製造。装甲車、戦車、無人偵察機等の航空機、ミサイル、水陸両用車、爆弾等の軍事製品の製造。他方、民 間向けにレーダー・光学製品、各種機械、化学製品、爆発物やブラスト材の製造を行い、国内では土木建設も行う。
このグループの中にノリンコ(中国北方工業公司)がある。ノリンコは、中国最大の国有兵器メーカーで銃火器、戦車・装甲 車、地対空ミサイル、地対地ミサイル・ロケット、対戦車ミサイル、偵察・監視・通信機器などの兵器に加えて、石油、鉱物ビジ ネスでは国際的なネットワークを誇り、国境監視システム、防空システムの契約もしている。とりわけ海外プロジェクトに深くか かわり、石油、ガス田からレアメタル鉱山開発、一帯一路プロジェクトの基軸だったパイプライン設置でも中心的な役割を担っ た。
中国核工業集団は中国の原発を担う大企業で、従業員およそ10万人。関連会社は原発ばかりか火力発電も活発で海外に進出す る。ちなみに筆者は東チモールの山奥で、「中国核工業」の工事現場をみて驚いた。東チモールにまで原発を建造しにきているの かと思ったが、デリの日本大使館で確かめると「あれは火力発電です」と指摘されたことを思い出した。
さはさりながら、習近平が軍を掌握して磐石の態勢とすることが、いかに困難なのか。軍の内部に、どれほど習を恨む人脈が存 在しているか、腐敗が伝統的な軍の体質にどこまでメスを入れられるか、来秋の党大会人事はまだまだ波瀾万丈。
それにしても凄まじい国ですね。考え様によっては、こんな国を造りあげた毛沢東は恐ろしいと共に偉大なところもあるのかも。
というより、やはりこんな国は存続させてはなりません。世界が団結して叩き潰さないと大変なことになりそうです。