アメリカのパイプラインを襲ったハッカーは東欧が拠点だそうです。ロシアとは関係ないのでしょうか。
アメリカではガソリンの買い溜めで在庫切れのスタンドも増えているようです。裏での交渉が続いているのでしょうが、やはり金を払うのでしょうか。
宮崎さんがこのハッカーについて詳しく書いてくれています。それにしても、今までも相当な被害が出ているようですが逮捕にも至ってないようです。
こんな犯罪を許しておくと本当の戦争も簡単に起こりそうで何とも不気味ですね。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)5月12日(水曜日) 通巻第6908号
コロニアルパイプラインを襲ったハッカー「ダークサイド」は東欧に拠点
ロシア語、カザフ語、ウクライナ語をあやつるプロ集団
「ロシアに責任がある」とバイデン大統領は言い切った。しかし、FBIの捜査で、犯行グループは新顔の「ダークサイド」と いう組織であることが分かった。
米国の東海岸を結ぶ8800キロのパイプラインのコンピュータ制御システムが襲撃された事件は、週末に復旧が予定されてい る。
犯行グループが声明を出し「われわれの要求はカネだ。社会に問題を引き起こす目的はない」とした。
FBIなどの捜査はどこまで進んでいるのか不明だが、現在のところ、このハッカー集団はロシア政府とは無関係。東ヨーロッ パのどこかに拠点を構えたプロ集団で、「きわめて組織的に動いている。各国の諜報機関の情報を得る立場にあるようだ」と言う (ロイター、5月11日)。
過去におよそ80社の欧米企業が襲われ、身代金要求の過程で、かれらがロシア語、カザフ語、ウクライナ語をあやつるプロ集 団だということが判明している。
被害総額は、襲撃されたことを公表しないケースが多いため、不明だが、一件につき、数百万ドルから、ときに数億ドルを要求 し、それも「24時間以内に暗号通貨などで振り込みがなければ機密データをばらす」と脅す手口が共通している。
北朝鮮のハッカー部隊はワナクライと呼ばれ、これまでに1000億円ほどを稼ぎ出して、外貨不足を補ったとされている。北 朝鮮がランサムウエアを駆使してのハッカー襲撃は2014年にソニーピクチャーが嚆矢だったが、2016年にはバングラデ シュの銀行から8100万ドルを盗み出した。
これら北朝鮮のハッカー部隊は敵性国家のインフラ襲撃とかに興味は薄く、もっぱら身代金が目的で、「ハイドンコプラ」とも 「ラザラス」とも言われる。
高度なプロ集団ではないと専門家は見ている。また手に入れた暗号通貨などを、中国の闇市場で現金化したことが分かっており、 中国のマフィアとの関連が濃厚とされる。
ここでも、Chinaが絡んでいるとはよくよく世界に迷惑を掛ける奴等です。この犯罪を撲滅出来ないようでは世界の混乱は収まらないのでしょう。