明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



蘭渓道隆師の写真作品としては、1 無背景の正面を向いた坐禅像。それは斜め45度を向いた肖像画を参考にしたので、ただ正面を向いているだけで、背景などなくても充分と思える。2 国宝の肖像画が元であることを表したくもあり、同じ方向を向いた作品にしたい。背景をお手植えのビャクシンの樹にするつもりだった。手前にバストアップで撮れば坐禅姿が立ち姿のようにそのまま使える。しかし自然の中で坐禅している姿が作りたくなった。3 そこで立ち姿を作り、そちらを七百数十年を経て巨樹となったビャクシンの樹を感慨深げに眺める禅師にすることにした。事実の再現ではなく、七百数十経ったからこその1カットである。

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