臨済宗中興の祖といわれる江戸中期の白隠禅師、曰く。〝私達は本来仏なのである。それは水と氷の関係のようなもので水がないと氷ができないように私達以外に仏はあり得ないのである。ところが、私達が仏であるにもかかわらず自分の外に仏があると思ってあちこち探し回っている。それは水の中にいて喉が渇いたと叫んでいるようなものである。” 私が外側にレンズを向ける写真という手法に、長らく興味が持てなかった理由と、自分で作った物を撮ることにより眉間にレンズを当てる念写が可能になり、なくてはならないものに変じた理由もここに書かれている。そして何よりその挙句に、よりによって、このようなことを説く人達をモチーフに念写を試みている私。なんともはや。
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