英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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辞書を引くことの効用

2005年10月01日 | 英語勉強法
英語を教えていて、「この子は伸びるな」と思う要素がいくつかあるのだが、そのうちの一つが、辞書を積極的に引くことである。

デジタルの時代、ほとんどの生徒が電子辞書を持っており、私自身、教室間の移動が多いため、携帯に便利な電子辞書を今年になってようやく使い始めたが、それまでは紙の辞書を使用していた。ある程度の英語力(英検で言えば準2級)がつけば電子辞書の使用を薦めるが、それまでは紙の辞書がよい。

紙の辞書の利点として、
①一度引いた単語に線を引いておけば、二度目に引いたとき「一度調べたのに覚えていない」という自戒の念が生まれ、暗記しようとする

②単語には大抵二つ以上の意味があり、それらが一目瞭然となる。また、関連熟語も目を移動するだけですぐに調べられる。電子辞書は、ページ送りや成句検索などの操作が必要

といったことが挙げられる。

もし、電子辞書を購入するならケチらないこと。引き出物のギフトブックでもらえるような電子辞書は英語学習ツールの用に立たない。また、携帯電話の辞書機能を使っている生徒もいて驚かされるが、彼らに共通していることは、英語が全く出来ないという点である。

私の場合、高校1年で購入した『ライトハウス英和辞典』(研究社)が最初の英和辞典であった。1年生の後半で部活を止め、英語の勉強を本格的に開始した時、物足りなさを感じて、2年次に『新英和中辞典』(研究社)に切り替えた。結局、早稲田に合格するまでこの辞書を使ったが、表紙カバーは剥がれ、線を引いていないページは無かった。

大学時代は高校時に学校から買わされた『ロングマン英英辞典』をたまに使ったが、当時は英英辞典を使うのにはまだ抵抗感があり、先述の『新英和中辞典』を使い続けた。

社会人になってからは『カレッジ ライトハウス英和辞典』(研究社)を使い、留学のため渡米した時もこれを持参した。しかし、あるとき英和辞典の欠陥に気付かされた。

口語表現の説明が淡白なのだ。例えば、シアトルの床屋でマスターと会話した際、彼が友人についてこう言った。“He is big on bonsai.”

これを『カレッジ ライトハウス英和辞典』で調べると、
be big on …
[動]《略式、主に米》…に熱心である
としかでていない。

しかし、私がシアトルで愛用していた『LONGMAN DICTIONARY OF AMERICAN ENGLISH』には次のようにでている。
be big on
《spoken》to like doing something very much or to be very interested in it
(何かをすることがとても好きである、もしくは、それにとても興味を抱いている、ということ)
Jenny's big on health food these days.
(ジェニーは最近健康食品に嵌っている。)
うーん、わかりやすい。

この英英辞典も相当使い込み、使用に耐えなくなってきたため、年初来、電子辞書の『LONGMAN DICTIONARY OF AMERICAN ENGLISH Advanced』を愛用している。

遠回りに見えるが英語力を確実に培う方法、それは、辞書を引きまくる、ということである。

コメント
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