今週はヤバイ!やらなければならないことが、自然と頭の中から離れていってしまう感じ。
あっという間に、市議選の告示日になりそうだが、告示前日は幼稚園の美化作業もある。挨拶回りもしなければならないし、日程調整もまだまだある。
東京にいた頃、いろんなことで手一杯になり、洋伯父に愚痴をこぼすと、「一つのことができるのは当たり前。いろんなことを同時進行で進めていく能力を持たなければダメだ」と言われた。忙しくなると、この言葉をいつも思い出す。
洋伯父はいつもはスローペースなのだが、ある瞬間、スピーチや文章や決断において、鋭い切れ味を見せる。
この“切れ味”は、時に“勘違い”であるくらい、思い切り振り下ろされる。
柚子で有名な四国の馬路(うまじ)村のことを講演で、「バジ村、バジ村」と言っていたので、「ウマジ村です」と指摘すると、「いや、バジ村だ」と言い切って、それからしばらく「バジ村」と言い続けるくらいの思い切りが必要なのだ。
間違えたらすぐに訂正し、失敗をユーモアに変えるというゆとりも、あらゆる忙しさをこなしてきたからこそ、生まれるものだろう。
東京にいた2年弱。伯父はいろいろなものを見せてくれ、体験させてくれた。良いことも悪いこともいろいろあったが、あの2年間は僕にとっての宝箱だ。
4年前、府議選に出た時、伯父は「本当は、もう4年遅いんだよな。4年早かったら、もっと面白かった」と言った。
何事も勝負は一瞬だ。その一瞬にかけるための苦悩には終わりがなく、人生が終わるまで続くのだと思う。