16日㈬、昨日、種清喜之市議らから「以前の災害でも有効だった京都府の地域交響プロジェクト被災地支援プログラムを使えるようにしてほしい」と要望を受けていたので、朝、益田文化生活部長に電話を入れたが不在で、担当の硲文化生活総務部長に「せっかくの制度であり、今回は中丹三市が災害救助法の指定も受けているので、ぜひ使えるようにしてほしい」と要請した。
あわせて、高屋中丹広域振興局長にも電話を入れて、「今回は中丹が中心的な被害を受けたので、ぜひ局長からも部長に働きかけて下さい!」とお願いした。高屋局長からも部長に連絡していただき、「前向きに検討する」とすぐに回答いただいた。
そして、今日の午後には文化生活部から下記の連絡をいただいた。迅速な対応に感謝申し上げます。
台風第7号に係る地域交響プロジェクト交付金の被災地支援プログラムにつきましては、以下の内容で、地域住民等による被災地支援について支援させていただくこととなりました。(詳細は別添チラシをご覧願います)
対象期間:8月14日~9月30日
交付額 :上限30万円(補助率10/10)
高屋局長にはすぐに御礼のメールをすると共に「この補助金申請については、前回同様に柔軟にやってほしいと思っています。被災者やその地域の自治会長さんが申請してこられると思うので、前回OKにしたことはOKにしてもらうように、5年経って担当者も代わっていると思いますので、くれぐれもよろしくお願いします」とお願いしたところ、「ご申請があれば、局で丁寧に対応するように指示しております」と心強い返答をいただいた。
今日は午前中、10時から市斎場にて、中山勝美さんの葬儀に参列した。喪主のご長男、中山五志さんは私が25年前に綾部にUターンした時に、ローターアクトクラブに誘ってくださったり、最初の何の人間関係もなかった時にいろんな人を繋いでいただき、大変お世話になった。当時は福知山の食糧事務所の職員だったが、今は農林水産省の外郭団体にお勤めで、先日も東京から帰省された際、家に寄っていただいて、お話していたところだった。
喪主挨拶で土下座をされ、お母様のこれからのことを皆さんにお願いされた。喪主のそんな姿は初めてだったが、あれほど想いのこもった挨拶は見たことがなかった。
葬儀後、被災箇所の現地調査に回った。まず12時に相根一雄さん宅へ。道路も通れず、歩いて家まで上がった。
多くのマスコミが取材に来て、空にもヘリが飛んでいた。
京都府の森づくり推進課長や綾部市の上下水道部長も来ていただいており、今後の土砂撤去や仮設トイレの設置などの段取りをして、「できる限りの制度を活用して再建をお手伝いします!」と相根さんを励ましてくださっていた。
相根さんも昨日よりは元気を取り戻しておられたが、「裏の小屋に置いていた大事な書類がどれだけ掘り出せるか?」と嘆いておられたので、「元気を出しましょう!」と励ました。
続いて、柳原秀一市議、種清喜之市議と共に、犀川が越水した物部地区の下市を現地調査した。床上浸水した家の方と物部地区の連長でもある久木康弘下市自治会長に同行していただいた。
ここは堤防をかさ上げしてもらわないといけないだろう。前回、5年前にも同様に越水し、床上浸水している。わずかにかさ上げしてもらった土砂は今回で全て流れてしまっていた。
次に西坂町で裏山から水が出て、土砂崩れを起こした現場へ。
被災された家の方から「兄が福知山市職員だが、福知山市にはこういった災害復旧のための補助制度があるそうだが、綾部市にはなぜないのか?」と質問された。福知山市にどういう制度があるのかは分からないので、両市議に調べてもらうようお願いした。
西坂町の主要地方道綾部大江宮津線の枯木峠が土砂崩れで通行止めになっていたので、その脇道で福知山市につながっている尾藤峠に車がドンドン入っていったが、何台かが「通れない」と引き返してきていた。
中丹東土木事務所長に連絡して、「手前で通行止めを知らせるなど対応が必要ではないか?」と依頼して、本当に通れないのか見に行ってみたが、福知山まで通れる様子だった。それで峠を通って帰ろうとしたら、大型トラックが峠道に入ってきて、進むことができなくなり、立ち往生してしまっていた。何とか横を通り抜けたが、土木事務所長に「対応が必要ではないか」と再度連絡した。
次は志賀郷地区を本田文夫市議と回った。志賀郷は被災箇所が多く、約3時間かかった。
最初は志賀郷町の犀川と支流の合流点の越水地点を見た。山崎善也市長もちょうど来られ、副市長と手分けして回っておられるとのことだった。
続いて、西方町の床下浸水現場へ。
さらに坊口町に入った。
各所で山から流れ出してきた木が大きな悪影響を及ぼしていた。もうだいぶ手遅れだが、それでも山に税金を入れて手入れをしなければ、これは全国各地で災害を甚大化させている原因となっているだろう。こういったことは国にもっと考えてほしい。
内久井町も相当の土砂流出があった。一時は孤立家屋があったが、すでに土砂は除去してもらっていた。
続いて、西方町へ入った。西方もあちこちで土砂崩れを起こしていた。浸水家屋の方々にお見舞いを言いながら回った。
家の裏に多量の土砂が出ているところがたくさんあった。この土砂の処分場所や費用負担のことを支援して欲しいとお願いされた。
西方町の別の場所でも。
家屋だけでなく、農地も土砂が流入したり、畦が崩れて、相当大きな被害を受けているし、森林災害はまだまだこれから先に判明してくるだろう。
現場を見て得た情報を活用して、早期の復旧と今後の防災対策について、京都府、綾部市と協力してどうやっていくのか、それを考えたい。
他にも被害はあると思います。ご相談は遠慮なく、お寄せください。