現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

捨ててこそ

2008-10-19 09:03:36 | 虚無僧日記
10年まえ、借金地獄で苦しみ、生気もなかった頃、
一絃琴の「眞道」さんから、「尺八の音に出るから、
刀を売りなさい!」と叱咤され、先祖伝来の刀、鎧
を手放した。これで踏ん切りがついた。売れる物は
すべて売り、保険も解約して弁護士に相談し、「個人
再生法」によって、借金を完済した。

家族も財産も総てて「無一物」。心も楽になった。

すると今度は、“欲しいな”と思った物が次々と手に
はいるようになった。琵琶、尺八(2)、琴(3)、机(2)に
椅子(4)、ピアノまでが。スーツにネクタイ、着物(5)に
座布団(5)。刀も模造刀だが、いつのまにか6本に増え
ている。

中日新聞「今日の運勢」
「憐れみを乞い尾を振るな。苦しくとも自らの足で歩んでいけ」

いつもグッドタイミングでドキッとさせられる。
また、すべて整理して、スッキリしたい。


刀を買ったなために

2008-10-19 08:25:20 | 虚無僧日記
子供の頃から刀には興味があった。先祖伝来の刀が
3振あったのだが、さらに退職金を当てにして、2振
買った。300万。(高カッタナ)合計5振。

ところが、結局300万の借金が残り、サラ金に追われて
ドッピンシャン。自殺寸前にまで追い込まれた。その時、
眞道さんの「刀を売りなさい」の一言で、先祖伝来の刀も
あわせて3振売った。わずか40万。(安カッタナ)。でも
これで踏ん切りがついた。40万円を弁護士費用に宛て、
売れる物は全部処分し、結局自己破産せずに、5年
かかって借金を完済した。すべてを捨てて、気持も楽に
なった。(刀を売って“よカッタナ”)

実はまだ2振、隠し持っている。執着を捨てたい。
死後のことを考えたら、すべて処分してしまいたい。
娘が今度結婚するので、「婿殿に“引き出物”として刀を
あげたい」といったら、「結婚式に“切れる物”はタブーで
しょう」と怒られた。

そこへ従兄弟が、珍しく電話をかけてきた。刀に興味が
あるらしい。思わず「あげますよ」と言ってしまった。

言ってしまってから「シマッタ」と執着心が湧いたが、
マネージャーに話すと「全部あげなさい」の一言。また
踏ん切りがついた。



本の始末

2008-10-19 08:00:02 | 虚無僧日記
15年前 単身名古屋に引っ越してきた時は、段ボール箱で
120箱もの書籍、テープ、雑書類があった。古本屋でも
引き取ってくれないので、少しずつゴミに紛れ込ませて
出して、ようやく半分になった。

あとは、会津藩関係と尺八関係の書。それぞれ100冊位
ある。まとめて引き取ってくれる人を探していの。
いずれ、一覧表を作成してオークションにでも出すか。






ごみの山

2008-10-19 07:41:20 | 虚無僧日記
「美を護る箱」と書いて「護美箱」とは乙な表現だ。
私に四股名(しこな)を付けるとしたら「ごみの山」か。

 奥の部屋 ごみをかきわけ なくし物 みつからぬ時ぞ われは悲しき

(本歌は「奥山に もみじ踏みわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき」)

北の部屋が倉庫状態になっている。段ボール50箱の書籍、写真、楽譜、
数百本のビデオ、カセットテープ、タンスに入りきらない衣類 等など、
トラック一台分の荷物がある。床が見えない。10年前、ここに引っ越して
来た時は、何もなかった。それが、10年でトラック1台分の大荷物。

処分するのにも150万以上かかるそうだ。死ぬに死ねない。なんとかせねば、
と連日片付けに精だしている。3日3晩、大山鳴動してねずみ一匹。いや
ごみ袋にやっと5袋。なかなか捨てきれない。