現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

1/31 虚無僧 85日目 悉有仏性

2011-02-01 10:09:03 | 虚無僧日記
今日、ある高校教師の実話を聞いてきた。教員採用され、
希望をもって赴任した先が、荒れた学校。喫煙、飲酒、万引き
の問題生徒ばかり。全く授業にならない。それが、大変な
苦労の末、国立大学への合格者14人を出すまでになった。
その後も、転任する先々の学校が、すべて荒れた学校で、
それらを一つひとつ 建て直した功績により、文部科学大臣
から表彰を受けたとのこと。涙と感動の苦労話だった。

要は、「上から目線」ではなく、子供たちの心に入ること。
「悉有(しつう)仏性」。(=草木、犬猫、悉くに仏性は有る
ということ) を信じることだと感じる。

今自分が不幸だと思っている人。それもみな「み仏」が、
理由あって、あなたを強くするため、ご褒美を上げるため、
試練を課されているのだ。そう思えば、試練も有り難く
受け止められると。

虚無僧で立っていて、素通りしていく人は「縁無き衆生」。
私に喜捨してくださる人は「仏様」と思っていた。だが、
冷たい態度をとる人、意地悪する人、いたずらする人、
みんな「仏意」なのだと、受け止められるようになった。

そんなことを思って、尺八を吹けば、音色は一段と 冴え渡り、
ついに「真音」を 掴んだ気がしてきた。すると、若い女の子が
3人近づいて来、「ここに、入れるんですかぁ」と。今までは
「縁無き人」と拒絶していたのは、自分だったと気づく。

さらに、8歳くらいの外人の男の子が やって来て、しばらく
私の前に立って、興味深げに見つめている。やがて母親も
寄ってきて、その子に100円玉を握らせ、「明暗箱」に。
宗教を超えて心が通い合ったのだ。

厳しい寒さも和らぎ、暖かいぬくもりを感じた。



虚無僧行脚」の模様を抜き出し、英語訳もつけて
紹介していただいてます。クリックして ご覧ください。

名古屋駅・虚無僧」クリックすると「虚無僧」の写真が見れます

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

クリックお願いします。日記@BlogRanking 


夜回り先生

2011-02-01 00:29:38 | 虚無僧日記
「夜回り先生」こと水谷修氏が中日新聞にエッセーを載せている。

「私は3歳で母と別れ、山形の寒村に預けられました。
その村でいじめにあいました。でも私は、その寂しさに
つぶされることはありませんでした。母とつながりたい
一心で字を覚え、手紙を書きました。そして、死にもの
ぐるいで勉強しました。1番になって母を喜ばせようと。
私は、寂しさに負けませんでした。寂しいから 努力した。
寂しいから もっと寂しい母のために 生きぬきました。

子どもたち、人は、寂しいのはあたりまえです。むしろ、
寂しさは 人の生きるための力です。寂しいから 人と
かかわる。寂しいから だれかの笑顔のために 何かをする」。

水谷先生は、定時制高校の教師として、また、繁華街の
夜回りで、少年たちの非行に体を張って向き合ってきた。
水谷先生のもとには「たすけて!」という子供たちの
悲痛なメールが何千件も届くという。まさに菩薩行だ。

私も「 夜回り 虚無僧 」になろう。でも、名古屋駅前を
通る子供たちは、みな明るい。実に幸せそうだ。そうか、
悩み 苦しみを 抱えている子供たちは、名古屋駅には
出てこないのか。
ニートよ、引籠もりよ、出てきて虚無僧やってみよう!。
やればわかる。


虚無僧行脚」の模様を抜き出し、英語訳もつけて
紹介していただいてます。クリックして ご覧ください。

名古屋駅・虚無僧」クリックすると「虚無僧」の写真が見れます

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

クリックお願いします。日記@BlogRanking