現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

虚無僧 2日目

2011-02-20 19:12:51 | 虚無僧日記
2/20(日) 一文無しなので、まずは、地下鉄「中村公園」駅前に立つ。
自転車で通りかかった男性「おお、虚無僧、珍しいな」と財布を出す。

ご婦人が、財布から小銭を出しながら近づいてきたご婦人。おっとと、
お金の行く先は眼の前の「自動販売機」でした。一瞬がっかり。
ところが、くるりと振り向いて その釣り銭を 私の「明暗箱」に
入れてくれた。

そして、もう一人男性。中村は やはり下町情緒がある。通る人は
少ないが、30分ほどで、10人に一人が喜捨してくれた。

そのお金で、バスに乗って「栄」に行く。昨日と同じ場所に立つ。
年配の男性が近寄ってこられた。「CDを持ってますか?」と。
尺八を吹かれるようで、私のことを知っての注文で、CD代を
前払いしていただいた。

そして、バレーの稽古帰りの女の子とお母さん。
今日もすばらしい出会いがあった。

NHK大河ドラマ『江』を見るため、早々に引き揚げる。



名古屋駅・虚無僧」クリックすると「虚無僧」の写真が見れます

虚無僧行脚」の模様を抜き出し、英語訳もつけて紹介していただいてます。クリックして ご覧ください。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

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名古屋駅で虚無僧

2011-02-20 13:19:31 | 虚無僧日記
「名古屋駅・虚無僧」で検索したら、また一件ヒットした。

名古屋の英会話教室」の講師の方のようだ。

写真の下には、次の文が
「ある夜、名古屋駅で虚無僧が立っていました。
 なんだかタイムスリップしたような気分。
 現在でも、このような修行をしてみえる方がみえるんですね。
 ウィキペディアによると、虚無僧とは、禅宗の一派である普化宗の僧であり、
 剃髪しない半僧半俗の存在である、とのこと。




そして、もう一件「遊んで食べてドリフト」若い女性のようだ。
階段を降りるところを、写メで後ろから撮られている。

虚無僧を見ました(笑)
生虚無僧、リアル虚無僧(笑)
思わず写真撮りましたよ(笑)
ちゃんと尺八持ってました…
虚無僧さんのスタイルは、江戸幕府によって決められちゃったみたいですね。
そのスタイルとは、着物の色と草履が違いましたが…今の虚無僧さんはそんなもん。
虚無僧さんの宗派のお寺が近くにあるんでしょうか…
暇ならついて行きたかった(笑)


なるほど、ウィキペディアを見たら、「スタイルについて江戸幕府が決めた」と
あった。信頼度の高いはずの「ウィキペディア」だが、こと「虚無僧」に関しては
デタラメだ。「江戸幕府が決めた」という史料は無い。心地覚心が「臨済宗の僧」と
いうのもとんでもない間違い。着物の色は「藍かグレー」というが、掲載されている
虚無僧の絵は「花嫁の内掛けのような派手な柄の綿入れ振袖」だ。「東海道
五十三次」などの浮世絵では旅姿は「白か浅葱(あさぎ=薄い緑がかったグレー)」に
なっている。

草履の花緒について、以前「黒」を履いていたら、お坊さんから、
「僧侶は白ですよ」と注意された。「普化宗の“ 僧 ”なら 白」だ。

ところが、調べてみると、たしかに、虚無僧の花緒は、江戸時代「黒」
だった。僧侶は白だが、虚無僧は「僧であって僧ではない」のだから
「黒」が正解と、気づかされた。

しかし、白い着物に「黒」では、チョット?である。
今度、黒い帯と、黒い袈裟の時、草履の花緒も黒にしてみよう。

「ボランティア連絡協議会」例会にて

2011-02-20 12:52:50 | 虚無僧日記
2/19 中村区の「ボランティア連絡協議会」の例会で講演を
させていただいた。『熟年男性もボランティア活動に』と
参加を呼びかけるテーマだが、集まった方は、すでに 老人
介護や障害児童のお世話をしている方ばかり。そこで何を
しゃべればいいのだろう?。

中区の平和福祉会で毎月10日、その他『そよ風届け隊』の
一員として、月に2、3度、デイサービス施設に行かせて
もらっている体験などを織り交ぜながら、尺八を吹く。

最後に「講師」らしく なんか それらしきことを言わねば
ならない。

「『あいうえお』を頭文字にして、それぞれ思いつく「語」を
言ってみてください」と。そしてそれを ホワイト・ボードに
「+-」左右に仕分けして書く。

・あ 明るく 
・い イキイキ 
・う うれしそうな
・え 笑顔で、
・お 大きな声で

これで、ボランティアはできる。そして

・あ あきらめ、愛想が悪い 
・い 陰気臭い、威張る 
・う 浮かない顔 うっとおしい
・え 偉そうに
・お 怒り顔 おせっかい

(う~ん、書きながら、「普段の私は、全部 マイナス要素
の方が当てはまる」と反省)。

そして『無財の七施』「眼施・和顔施・言施・心施・身施
床座施・房舎施」の心で、接するだけでいい」などと、
偉そうなことを言って、おっしまい。


講演の後の質疑応答

2011-02-20 12:51:57 | 虚無僧日記
「ボランティア連絡協議会」の例会は2時間。
話は1時間15分で切り上げて、そのあと質問や感想を受ける。

・「昔、虚無僧がよく来たけど、子供はサラっていかれると
  聞かされ、恐かった。虚無僧のイメージが変わった」

(私の返事)「“善人”と見るか、“悪人”と見るか、見る人の心です」。

・「尺八のきれいな音色は、心もきれいでなければ 出ないん
 でしょうね。そのためにはどんな努力をしているのですか」。

(返事)「私は、実は、先ほどの“ あいうえお ” のマイナス要素、
 悪い方がすべてあてはまる人間なので、それを除くために、精神修養
 してます。そのひとつが ボランティア活動でしょう。ボランティアを
 すると、優しくなれます」。

・「リストラされ、どん底生活の中で、どうしてそんなに
 明るく居られんですか?」

(返事)「すべてを捨てきったら、いろいろな方が救いの手を
 差し伸べてくれました。皆様に支えられて 生かされているという
 喜びです」


・「将来に不安は無いですか」

(返事)「全然。将来を憂えず。何があっても悔やまない、悩まない。
 でも尺八が吹けなくなったら三味線でと、10年先を見越して練習してます。

 (そうなのだ、ネットで買った三味線も人にあげてしまったら、
  また一丁手にはいった。可燃ごみで捨ててあったのを拾ってきたのだ。
  三味線の方が「もらってくれ」と言っていたようだった)。

・「尺八の音には、『f分の一のゆらぎ』や『α波』が出て
 癒し効果が あるのではないか」

(返事)「私もそう思っている。病気したことないし、“気巧”の
 パワーが出てきた気がする」。

「一路さんの尺八を聞くのは三度目です」という方も。こうして
楽しい対話がはずんだ。終了後、この勢いで、虚無僧に出た。