現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ハッピーエンドの意味

2011-05-09 15:20:20 | 社会問題
「白雪姫」も「シンデレラ」も「眠れる森の美女」も、
ステキな王子様にめぐり会えて めでたし めでたし、
“ ハッピー エンド ”で終わる。

なんで「ハッピー(幸福)」が「エンド(終わり)」なの?
と、ひねくれ者の私は思ってしまう。

20年ほど前、評論家の「樋口恵子」さんの講演を
聞いて納得した。

中世、女性の平均寿命は、なんと37歳だったとか。
20歳前後で結婚し、子供を産み育て、その子が結婚
する頃には、母親の寿命は尽きたのだ。

クレオパトラも楊貴妃もダイアナ妃も「37歳」で歿した。

それが今や、もう一人分 生きられるようになった。
過去の経験や人生観、生活のバイブルが通用しない
未曾有の想定外の長い人生に 戸惑うことばかり。

子育ての失敗、子供は「引籠もり」に「ニート」、
30、40になっても 結婚しない子供、結婚してもすぐ
離婚して出もどり。自分たち夫婦も家庭内別居、
定年離婚と、50年 苦しみの日々を生きるのだ。

40歳でもシングルが半数、結婚しても3組に1組は
離婚。家族持ちの85%が「家族の愛和」を望んで
いながら、65%が「うまくいってない」と家庭内の
不和を嘆いている。

結婚を「ハッピーエンド」にしない生き方が求められて
いる。寿命が尽きる時こそ「ハッピーエンド」にしたい
ものだ。

ところで「ハッピーエンド」って 和製英語で、日本人
だけにしか通用しないそうな。さもありなん。



再び 「尾瀬」

2011-05-09 09:01:24 | 虚無僧日記
東京の家に帰って、父の蔵書を整理していたら、
岩波ジュニア新書77『尾瀬ハイキング』蜂谷緑著
というのが出てきた。

「蜂谷緑」さんが 私の妻の叔母であることを、
父は知って いたのだろうか。
東電・子会社の「㈱尾瀬林業」に勤務する父と
しては、やはり 気になる書だったのだろう。

昭和59年(1984)の刊行。尾瀬を知るには 実に
わかりやすいガイドブックだ。

「開発か自然保護か」のテーマについては、
「自然保護」の立場で書かれている。その中で
こんな話も。

昭和46年(1971)。(私が大学を卒業した年)。
尾瀬に向かって、山を削り、県道の工事が進め
られていたのを、長蔵小屋の3代目「平野長靖」
さんが、当時の環境庁長官 大石武一氏に直訴して、
これを中止させた。そのことで、推進派からは
恨みをかっていたとのこと。そして、その年の
12月1日、長靖さんは吹雪の中で遭難死した。
36歳だったという。

そんなニュースも おぼろげながら記憶している。
たしか、TVドラマにもなった。



中高年女性に武道人気

2011-05-09 08:53:13 | 虚無僧日記
先日、5/5 名古屋城内で「古武道大会」があり、
「古武道の人気が衰退している」と 書いたが、
7日の中日新聞に『中高年女性に武道人気』と
いう記事が載った。

紹介されたのは、神奈川県横須賀のグループだが、
「柳生新陰流」の「名古屋春風館道場の関東支部」
とのこと。またまた、名古屋じゃ。
その他、合気道や剣道も紹介されている。

いずれも 一桁の人数では、とてもブームとは
いえないが、これでも記事になるのか。

5/5の「古武道大会」でも、空手や合気道、薙刀
(なぎなた)などで、女性の参加が目立った。
総勢50人ぐらい。観客の半分も女性だった。
私が所属する「居合」の会でも10人中 3人が
女性。外人が2人。

尺八界も、今や大学サークルの半数は女性らしい。
そういえば、数年前、ヤマハが主催してくれた
「尺八教室」は、定員25名中 20名が女性だった。
私の講演会に来てくださる方も9割は 中高年女性。

幸せ