現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

尺八で食べていくには

2012-06-05 15:56:54 | 虚無僧日記
山田氏の経営術を、「尺八」の営業に充てて
考えてみました。

まず、他の尺八家と同じことをやっていては、
弟子も仕事も来ません。他では教えないことを
教えることで、習いに来られた方に満足して
いただく。

演奏も同じです。今までの尺八のイメージと
ひと味違う「尺八の音色、奏法、表現力」で、
“独創性、意外性”を発揮し、聞き手が望む
曲や演奏で、聞き手の心にはいる。

箏や詩吟の伴奏も、相手の方を上手く引き立てて
あげる演奏に徹することです。

これも“場数”であり、経験をいかに多く
積むかです。

先日招かれて行った「老健施設」は、全員が
車椅子で、耳も遠く、認知症の方ばかりでした。
最初は声を張りあげ、明るく元気な曲を吹いたの
ですが、反応が全くないのです。ジョークを
云ってもシラ~。参りました。

そこで気付きました。みなさん 静かに 余生を
送りたいのだと。騒々しいのは迷惑と。
後は「荒城の月」「花嫁人形」など、静かな
曲を吹くと、口ずさんで歌う人が出てきたでは
ありませんか。その声は次第に大きくなり、最後の
方では、半数近くの方が歌ってくださいました。

日頃 反応の無い方が、耳も遠いのに、心の耳で
感応している。もう職員さんも感動でした。

こうして、また、次の仕事がいただける。自分も
楽しみながら生かされている。こんないいことは
ありません。です。はい


「未来工業」の創業者山田昭男氏の名言

2012-06-05 03:35:07 | 社会問題
中日新聞 6月4日のコラム欄「中日春秋」に
名証二部上場の電機設備メーカー「未来工業」
(岐阜県輪之内町)の創業者「山田昭男」さん
(80歳)が紹介されていました。

電気コードの配線管や、コンセントやスイッチの
裏側の「スライドボックス」などのメーカーで、
国内シェアはトップ。創業以来赤字無しの優良企業。


残業は禁止、ノルマ無し、タイムカード無し。
休日数は年間140日。(盆暮れは2週間休み)。

約800人の従業員は全員が正社員。定年は70歳で、
60歳を過ぎても減給はしない。

『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』
という本がバカ売れだそうです。

【山田昭男氏の名言】

・鞭(ムチ)が無くとも社員は働く。それを知らないのは“無知”。
・もうかってない会社と同じことをしても儲からない。
・「不景気だ」と嘆いている奴は、「私は商売がドヘタで
 儲からない馬鹿者です」と公言しているようなもの。
・社員には、まずは“モチベーションという餅”を
 食べさせなければ、何をやっても無駄だ。
・昔の営業マンは売る事を考えれば良かった。
 今の営業マンは儲かる事を考えなきゃいけない。(売上より利益)
・大手と同じものを作っていては負けてしまう。考え続けて差別化しろ!
・「どうしたら売れるか」?。お客が満足するものを売ればいいのです。

営業社員にノルマはないが、ユーザーをこまめに訪ねては、
使い勝手の良し悪しを聞き出し、製品の改良や、新製品の
提案をさせ、1件500円で買い取る。その結果、改善提案は
年間1万件も集まり、毎日2~3点の新製品が生まれるという。

すばらしい!日本一の会社です。みな山田氏の真似をすれば
どんな会社も、不景気なんか吹き飛ばせるのに、なぜ真似
しないのか、真似しても成功しないのか?と思ってしまいます。

それは、山田氏の話の中にありました。「わずかな経験で
判断しても成功するわけはない」と。山田氏は、失敗した
経験の量がハンパでないのです。そこが成功できない人との
との違いでしょう。



山田昭男氏の経営術に学ぶ

2012-06-05 03:34:41 | 虚無僧日記
“日本一 幸せな社員”の会社「未来工業」の
創業者「山田昭男」さんの名言。
「ケチケチ使って、大きな浪費」とは・・。

「未来工業」の玄関や廊下は薄暗く、ドアのノブは、
回すと磨り減るので回さないでもドアが開閉できる
ようになっているほどの“どけち”ぶりは有名ですが、
5年にイッペンの社員旅行は、希望者500人が
エジプトへ。その費用1億5千万円は、ぜ~んぶ
会社持ち。

社員は「こんなにしてもらって、働かないわけには
いかない、利益を出さないわけにはいかない」と。

まさに「アメとムチ?、ムチはいらない、アメだけでいい。
モチベーションという“餅”を食べさせればいい」ですね。


山田氏の経営術を、保険の営業に充てても同じです。

「他社(人)と同じことを、やっていてはダメ」
昔ながらの「義理募集、無理募集、手もみ、お涙ちょうだい」
のセールスではもう成功しません。堂々と商品を説明する。
お客様のニーズを読み取って、お客様が満足するプランを
提案できれば、百発百中です。

それには、山田氏の言われる「経験の多さ」が もの云います。

「3件提案して3件契約できたAさんと、100件提案して
90件断られたBさん、どちらに教えを乞いますか?」という
質問があります。Aさんは3件、100%の成約率ですが、
それは どうせ 身内の契約でしょう。
Bさんの90件断られた経験は、机上の空論の教育研修より、
はるかに得がたいものなのです。


というわけで、私の教え子の一人B子さん。N生命で10年、
5万人の職員中、200番に入り、「グランプリ表彰大会」に
行けることになりました。それも、会社の評価基準が、
「契約高」より「新規、純増」にウェイトを置く点数制に
なったからでした。

 
「未来工業」の山田昭男氏も言っておられます。

「昔の営業マンは売る事を考えれば良かった。
 今の営業マンは儲かる事を考えなきゃいけない。
“売上より利益”」と。