現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「蟹江ぎん」さんの『ぎん言』

2012-06-15 10:00:22 | 心の問題
「蟹江ぎん」さんの娘4人。98、94、91、
89歳と、母親譲りの長寿。それぞれ夫は他界し、
今4人で集まって 茶のみ話を咲かせる。

その明るく屈託のない笑いをみていると、悠々自適の
老後かとうらやましくなりますが、1世紀近い人生には、
戦争があり、伊勢湾台風があり、波乱万丈。たいへん
苦労されて、それにもめげずに乗り越えてこられた
シワがあります。

でも「心にシワを生(は)やしてはいかん」と。
「ぎん」さんの思い出に残る言葉のひとつことつが、深く
心に響きます。

●地獄極楽はな、この世にあるよ。みんな自分で作っとる

●時にはなぁ、人の言うこと 聞かんほうが、ボケせんでいい

●人間大事なのは“気力”だがね。自分から何かする
意欲をもつこと

●自分のことは自分でせにゃいかん。甘えちゃいかん


これすべて、私の母にあてはまります。今89歳で
東京で独り暮らしの母。すっかり弱って 元気が
無かったのですが、「相続税に 1,000万かかる」と
試算したら、「これから10年かけて 1,000万円貯める」と。
あと10年、99歳まで生きる意欲に燃え立ちました。

私の方が先に逝きそう。

今日の金言

2012-06-15 09:23:59 | 虚無僧日記
中日新聞「運勢」は「占い」というより「金言」。
今日は、

「若人は“夢”を持つもの。老人は“夢”と知るもの。
“夢”の一字 大なるかな」

まさに、先日のブログ『ファウストに見る“いかに
生きるべきか”』の答のようです。

若いうちは“夢”に向かって努力すれば良く、年取って
望みが叶わなければ“夢”と知ればいい。若いうちから
“夢は夢”と悟って、何も努力しないのは、人生
つまらないと思いますね。

もうひとつ、

「知る者は語らず、語る者は知らず」

これもいいですね。「朝起会」に入会まもない人ほど、
よくしゃべる。議論したがる。しかし、長年「朝起き」
している人は、何もしゃべらない。

私も、最近ようやく無口になりました。尺八や虚無僧の
ことになると、何時間でもしゃべり、稽古の時間も
ついついオーバーする私ですが、今後は慎みましょう。

このブログもしゃべり過ぎ? ええっ!

9代将軍「家重」は女だった!?

2012-06-15 03:31:32 | 虚無僧日記
一昨年『大奥』という映画がありました。
8代将軍「吉宗」は実は女だったという設定で
柴咲コウが演じ、大奥にはべるのは「二宮和也」他
イケメンの男子ばかり という男女逆転のバカバカしい
ストーリーでした。これを観た、パー子、ピー子が
「吉宗って女だったんだって」「知らなかった」
「日本史で習わなかったよね」などと話しているのを
聞いて、ゾッとしたものです。

ところが、吉宗の子 で9代将軍となった「家重」は
“女たった”という説が浮上してきました。

古川愛哲『九代将軍は女だった! 平成になって覆された
江戸の歴史』 講談社+α新書 、2008年。

「家重」は脳性麻痺で言語不明瞭だったとされます。
大奥にひっこんだきりめったに表に出ず、側近の者としか
言葉を交わさなかったというのは、女性であることを
隠すための芝居ではなかったか。東照宮参詣など、
城外に出るときは、事前に 要所要所に厠を設置した。
昭和になって、遺体を測定したところ、骨盤が小さく、
女性の特長があった、などが今根拠になっています。

ま、歴史は すべて仮説で、「こうした推論を立て、
“よもやま話”として 楽しめばよい」とのコメントも
ありました。そうかもねん。