現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

出所後の再犯率 3割

2012-06-11 20:48:22 | 社会問題
心斎橋事件の容疑者、先月に出所 再犯防止策に課題(朝日新聞) - goo ニュース


大阪・心斎橋で2人が刺殺された事件で、犯人は
覚醒剤事件で新潟刑務所に服役し、出所したばかり
だったそうです。

出所後に再び罪を犯し、刑務所へ再入所した人は
2010年 だけで 約1万5千人。再犯率は30%
というのですから、これは“えらいこっちゃ”。

前科者となると、就職もできず、住むところも
ない。ホームレスしかなれない。また刑務所に
戻るしか、喰う道はない。痛ましい現実です。

政府は、出所者を受け入れてくれる雇用主を募り、
すでに9,300社が登録されているとのこと。
協力会社には公共事業を優先的まわすなど、優遇
している県もあるとのことです。いいことです。


足場工事の「○○会社」。足場を組む“とび職”と
いうと、おっかないアンちゃんを想像しますが、
ここの社員は全員、実に折り目正しく、明るく
常に笑顔を絶やさず、すべて「ハイ!」の威勢の
いい返事で受け止める。きびきびした動作で
仕事を楽しんでやっている。従業員の指導、
教育が徹底していて すばらしい会社です。
こういう企業で「夢と希望」を与えられ、
自力更生できたらと願います。


東京 三つの顔

2012-06-11 10:22:44 | 社会問題
昨日、東京へ行ってきました。私の実家は
目黒区五本木。閑静な住宅街です。89歳に
なる母が独りで住んでいますが、周辺もみな
同じように、年寄りが多く、ひっそりと
過ごしています。隣り近所の方と顔を会わせる
ことは ほとんどありません。

近くの代官山などは、以前は、店などない町
でしたが、ここの変わりようはすごいですね。
おしゃれな店が点在し、ハイクラスな住宅街に
変貌しました。

渋谷は、東急文化会館の跡地に「ヒカリエ」
という商業ビルが建ち、おしゃれな若い世代で
賑わっていました。

「渋谷」は 以前は 10代の若者に占拠され、
ごちゃごちゃした 貧乏たらしい町でした。
それが おしゃれな町に変貌しつつあるのです。

そして、砧緑地と世田谷美術館、駒沢、自由が丘と
回ってきましたが、どこもすごい人。リッチで
幸せそうな若いカップルやファミリーで あふれ
かえっていました。

今の若い世代は、すごくリッチで心も豊かに、
生活をエンジョイしているように見えます。

でも、電車に乗っても、エレベーターの中でも、
トイレでも、隣の人と目を合わせることも、
一声かけもない。それぞれに連携や意思の
疎通が全くない。大勢の雑踏の中にいながら、
無音の中にいる恐怖、“孤立”を感じます。

力を無くした老人や、職のない若者、ニートや
引きこもりが、雑踏の中に溶け込めず、都会の
片隅に ひっそりと息を潜めている現実。

もう何があってもおかしくない不気味な不安を
感じるのは私だけでしょうか。