現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

本の始末

2008-10-19 08:00:02 | 虚無僧日記
15年前 単身名古屋に引っ越してきた時は、段ボール箱で
120箱もの書籍、テープ、雑書類があった。古本屋でも
引き取ってくれないので、少しずつゴミに紛れ込ませて
出して、ようやく半分になった。

あとは、会津藩関係と尺八関係の書。それぞれ100冊位
ある。まとめて引き取ってくれる人を探していの。
いずれ、一覧表を作成してオークションにでも出すか。






ごみの山

2008-10-19 07:41:20 | 虚無僧日記
「美を護る箱」と書いて「護美箱」とは乙な表現だ。
私に四股名(しこな)を付けるとしたら「ごみの山」か。

 奥の部屋 ごみをかきわけ なくし物 みつからぬ時ぞ われは悲しき

(本歌は「奥山に もみじ踏みわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき」)

北の部屋が倉庫状態になっている。段ボール50箱の書籍、写真、楽譜、
数百本のビデオ、カセットテープ、タンスに入りきらない衣類 等など、
トラック一台分の荷物がある。床が見えない。10年前、ここに引っ越して
来た時は、何もなかった。それが、10年でトラック1台分の大荷物。

処分するのにも150万以上かかるそうだ。死ぬに死ねない。なんとかせねば、
と連日片付けに精だしている。3日3晩、大山鳴動してねずみ一匹。いや
ごみ袋にやっと5袋。なかなか捨てきれない。



とりかえてぇー

2008-10-16 23:26:15 | 社会問題
町内の運動会。手にした賞品が気に入らない子供が、
隣りの子の賞品を見て、「あっちがいい」とダダをこねる。
母親が隣りの子に、「ねぇ、うちの子のと取り換えてくれない?」
隣りの子は、イヤイヤをする。
母親は何人かの人に「取り換えて」と頼むが、誰も変えてくれない。
そこで父親の出番。父親は本部席まで行って「これ取り換えてくれ
ない?」と要求する。

わが子のためなら望みを叶えてやる“頼り甲斐”のある父親と
思われたいか。いや、子供のわがままを助長している、あきれた
親と見るか。昔なら、与えられた物で満足したものだ。
がまんのできない子、与えられた物で満足できない子ばかりだ。

かくいう私の娘も、来月三度目の結婚をする。夫も気に入らなければ
とっかえひっかえの時勢となった。これ幼児の頃からの育て方の故か。

虚無僧は、布施された物に好き嫌いは言えない。いただいた物は
みなありがたく いただかなければならない。ザボンやキャベツを
差し出された時はさすが困った。「持って帰れないから」と断って、
後で後悔した。タバコを差し出された事もあった。「すいません」と
あいまいな返事をした。「すみません×吸いません」どちらにも
とれる。受け取らないでいると、「布施を断るとは、徳を捨てることだ」
と説教されてしまった。以後、なんでも快くいただくことにしている。
托鉢行は、なんでも受け入れる修行なのだ。


名古屋大学

2008-10-16 07:40:40 | 社会問題
「めいだい」と言えば、東京では「明治大学」だ。
名古屋に来て初めて「めいだい=名古屋大学」と
知った。
万博以来「元気がいい」と云われる名古屋である。
今回、ノーベル賞受賞者が3人(小林誠、益川敏英、
下村脩)も出たことで、知名度をアップした。野依氏
を加えれば4人になる。

理工系は、年々受験倍率が下降気味だったのが、
突然のフィーバーで、来年はアップしそうとか。

私のHP管理人の「一珍君」は、名古屋大学を目指して
今猛勉強中。名古屋を離れられては困るのでありがたい。
名大の知名度もアップしてうれしいことだ。しかし、
入試倍率アップとは困った。痛しかゆし。




振り込め詐欺

2008-10-16 00:21:18 | 社会問題
今日10/15、私の口座にも年金の振込みがあった由。
ホット一息。といっても、この金は、家賃や光熱費など
の引き落としで全額消えることになっているので、
絶対下ろせない金なのだ。

年金振込日の今日、全国6万人の警察官をATM機に
配備して「振り込め詐欺撲滅ゼロ」のキャンペーンが
行なわれた。
朝から、テレビ、ラジオでうるさいほどに流れているの
に、それでも、その警察官の忠告を振り切って、宮城、
埼玉、群馬、静岡で4件の被害があった。その長野では
3件、岐阜でも1件かろうじて防止されたという。

これほど周知徹底され、本人も「振り込め詐欺」が問題
になっていることを知っていながら、なぜいともたやすく
騙されるのか。厳戒警備の中、犯人も大胆不敵である。
また各県で同じような手口で行なわれていることも不気味。


食の安全

2008-10-15 23:46:16 | 虚無僧日記
先日浜松での講演場所は「蜆(シジミ)塚」といって
蜆の貝殻が大量に出土した貝塚の跡だった。大量
の蜆を想起していたら、今朝、蜆をたくさんいただ
いた。
「長良川の河口で採ってきたものだ」という。

昔なら有り難くいだだいたものだが、一瞬不安が
よぎる。長良川の河口は工場地帯。廃水とヘドロの
海だ。貝にはダイオキシンが蓄積されている。
阿賀野川水銀事件も頭をよぎる。

ある寿司屋が「お客さんが、釣ってきた魚を
持ってきてくれるんですが、あれが一番困る。
持ち込まれた魚は、絶対客には出さない」と
言っていたのも思いだす。

釣った石鯛を食べて死んだ事件も最近あった。
鱗に毒の菌が繁殖していたとか。

今は適法に検査された物しか口にできない。
それでも、牛乳に入れられたメラニンは、想定外。
検査対象になっていなかった。

仏陀は、最後チュンダの家で出された毒きのこを
食して、それが原因で死んだ。毒とわかって、
随行していた供の者には食べさせず、わが身一人で
受け、チュンダには迷惑がかからないようにと、
郊外に出、沙羅双樹の下で寂滅した。

ソクラテスも「悪法もまた法なり」と毒杯を受けて
死んだ。
虚無僧も、布施されたものはすべて快く受けて食すのみ。
そうだ「アサリにシジミ、あっさり死んじみぃ」か。

ありがとうございます。ごちそうさまでした。

冷凍にんげん??

2008-10-15 23:03:08 | 社会問題
冷凍インゲン対策に大わらわ(中国新聞) - goo ニュース

「冷凍人間、現る現る・・・」と鼻歌で歌っていたら、
「透明人間でしょ、ピンクレディの」とRin子。
「あ、そうか。だってラジオで『冷凍ニンゲン』って
さかんに言うもんだから」
「冷凍インゲンよ」
「・・・・」

改めまして
「毒入り冷凍インゲン」現る現る。ギョーザに続いて、
またまた中国食品か。それも今の所一袋のみに、
大量の濃度だという。残留農薬なんかではなく意図的に
注入されたものだ。

かつて日中戦争があった。主計中尉として中支南支を
転戦した父の日記を読むと、毎日2,000人の将兵の食事を
調達するのが役目。食材も現地調達だが、水が一番 困る。
井戸に毒が投げ込まれていたりするからだ。絶えずその
不安と戦ってきたとのこと。

侵略、略奪された側からは“遺恨”の処置だ。冷凍インゲン
やギョーザも“遺恨”あっての事だろう。日中戦争は今も
続いているのか。




酒離れ

2008-10-15 22:23:10 | 社会問題
同乗者ら摘発1268人 飲酒運転厳罰化から1年(産経新聞) - goo ニュース

これほど「飲酒運転はいかん」と騒がれているのに、
それでもやる人、判ってて酒を勧める人ってどういう人?
よほど根性座った人か、バカか。

しかし、このために酒屋や飲み屋は商売上がったりだ。

今、各地の神社で秋祭りが催されている。神前に御酒が
捧げられ、この時ばかりは酒屋もホクホクだが、神社側
は迷惑気味らしい。祭が終われば氏子達にふるまうのだが、
ほとんど飲む人がいなくなったからだ。
私も今年になって、日本酒は一度も飲んでいない。


前田雄吉議員マルチ擁護

2008-10-15 22:04:10 | 政治家
民主パーティ券、マルチ業界が購入 議員複数に献金も(朝日新聞) - goo ニュース

前田雄吉議員は、大学の後輩ということで、何回か
会ったことがある。ダウン症のお子さんも連れて
みえたこともある。街頭演説で 「うるさい!」と殴ら
れたり、実家がたしか火災に遭ったり、苦労している。
その上でまた、厳しい矢面に立たされた。

「ネットワークビジネスは合法」というのは判らん
でもないが、マスコミの煽動で、世論は厳しい。

私も会社を辞めた時、私の退職金を狙ってか、10以上の
マルチからお誘いを受けた。いろいろ手を染め、300万
ほど投資したが、スッカンピン。自己破産寸前まで追い
つめられた。私も親もグループの面々も、誰ひとりとして
成功していない。みな雲散霧散消えていった。今は誰とも
付き合っていない。何人かの友も失った。

最近どんどん巧妙になってきて、「インターネットで
英会話」と歌っていても「英会話」が目的ではない。
友達を何人か誘えば、受講料分が返ってくる。仲間を
さらにふやせば、毎月どんどんお金がはいってくる。
英会話なんか学ばなくてもいいのだ。こうなると、お
金だけが目的の巧妙な「ねずみ講」だ。

新興宗教も朝起き会も、詩吟も尺八も『仲間を増やさな
ければ』との思いはあるが、尻すぼみ状態。仲間を誘え
ば、月謝もタダになり、さらに増やせば収入も増える。
そんなマルチシステムできませんかね、民主党さん。
その前に献金が必要ですか?

10/13 名古屋駅にて

2008-10-14 11:48:40 | 虚無僧日記
久々に何も予定がない祭日。JR名古屋駅前に立つ。
日を追って、通行人の心が遠ざかっていくようだ。
もう、虚無僧にケータイのカメラを向ける人もいない。
カメラを抱えた外国人が一人、二人撮ってくれただけ。

3時間吹いて反応ゼロ。空しく帰りかけた時、すれ違い
ざまに、ジャラジャラと男性が投げ銭をしてくれた。
また元気を出して名鉄前で吹く。

年配のご婦人が一人、20代のスーツにネクタイ姿の
青年が小銭を入れてくださる。昼より夜の方がいい。

夜7時を過ぎる頃から、右足の膝下に激痛が走る。
今まで感じたことのない痛さだ。

(さては、骨のガンか?)私の伯父は、エベレストに
行って、足の痛みを感じ、帰国してまもなく骨のガンで
亡くなった。いろいろ悪いことを思いめぐらす。

そこへ、ステキな若い女性が近寄ってきて、「握手して
ください」と。ドギマギしながら握手に応じる。温かい
ぬくもりを感じた。私は子供の頃から握手とか、他人と
肌が触れ合うのが苦手なのである。母と手をつないで
歩いた記憶がないからだろうか。

「握手を求められるなんて、私の方が幸せな気分になり
ます。あなたの幸せを祈らせていただきます」と私。
「ありがとうございます」なんてステキな人だろう。
その瞬間、足の痛みを忘れていた。

彼女に触れた手で膝下の痛い箇所を触わってみた。
原因はすぐわかった。脚絆の紐をきつくしばりすぎて
いたのだ。結び目が膝下の骨に食い込み、血のめぐりが
悪くなっていたのだ。紐を緩めると、痛みは解消した。

彼女は私にとって観音様の再来だったのだ。