現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ちょっと聴くけどォ

2008-11-10 07:23:55 | 虚無僧日記
中年男性その1
男「ちょっと聞くけどォ」
私「はい?」
男「あなたは女性ですか?男性ですか?」
私「観音様にも髭がござる」と低い声でつぶやく
男「あぁ女ね」
私「エ!?」

その2
男「ちょっと聞いていい?それって趣味?」
私「なりわいでござる」
男「本物の坊さん?」
私「僧に非ず、俗に非ず、偽物と思えば偽物、本物と思えば本物」
男「あ、そう」手にしていた1,000円札をしまって行ってしまった。
(シマッタ、正直に答えるんじゃなかった)と舌打ちする私。

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若い人の反応

2008-11-10 07:23:38 | 虚無僧日記
若い人の反応

その1
「あれ虚無僧だ」「まじぃ、今時いるの?」
(はい、最後の虚無僧です。それにしても、
 よく“虚無僧”って知ってましたね)

その2
「明暗かァ、お前は“明”か“暗”か?答えろ!」
(明も暗も心の内よ)

その3
「オッ侍だ、名を名乗れ!」
(そう、虚無僧は侍でなければ成れなかったのだ、
 よくご存知で)

その4
「かっこいい!」
(でしょう、ありがとう)

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ねぇねぇ あれなぁに

2008-11-10 07:21:56 | 虚無僧日記
土日は子供連れが多い。母子の会話。

その1
子供「ねぇねぇあれなぁに?」
母親「いいからいいから」とはぐらかす。

その2
子供「あれぇ妖怪だあ!」と指差す子供の手をペチッと叩きながら
母親「だめでしょ、指なんか差しちゃ!」
私 (なにも叱らなくてもいいのに)とつぶやく。

その3
子供「あの人、なんでザルかぶってるの?」
母親「ああゆうお帽子なの」
私 (ニューファッションです)

その4
子供「あの人、なんで顔かくしてるの?」
母親「そうね、悪いことしたからかしら?」
私 (え、え、え???そう私は悪人です)
『懺悔の値打ちもないけれど』(北原ミレイ)を心の中で歌う。

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11/7 おじさんも

2008-11-10 07:21:19 | 虚無僧日記
花金、夜9時を回ると、ほろ酔い加減のサラリーマンが
多くなる。駅前は電飾で彩られ、明るい。心もウキウキ。
クリスマス・ソングが流れる中で、虚無僧は場違いだ。

酔っ払いの中年男性が千鳥足で近づいてきた。
「まぁだ こんなのいるのか、やめやめ、やめろォ!」と
酔っ払っているから ロレツが回らない。たしかに
この場にそぐわない私である。さっきから遠慮がちに
吹いているのだが、「やめろ」という言葉に悪意は無い
ようだ。構わず吹くと、財布から1,000円札を出して
げ箱に入れてくれた。

続いて、似たような男性。にこにこ笑顔で近づいて来、
「やぁ、しばらくです」と挨拶された。飯田勝利さんの
会の方だ。
「新聞も見ましたよ。いつも感心してるんです、飯田さんと。
よく(尺八の)PRをしてくれてるって」
「はい、今やらなければ、虚無僧も尺八も忘れられて
しまいますから」そして、12月7日のチラシを渡す。


3人目のサラリーマン氏。私の横に来て、かばんを地面に
降ろし「聞かせてもらおうかな」
ドキッ、尺八家かな??と思いつつ、一曲『下がり葉』。
「久しぶりに聞いたよ。本物の尺八。こんないい音が
出せるようになるまで、何年かかるの?」「50年です」
(いや、いい音なら1日で出せる人もいる。3年でプロに
なる人もいる)と思いつつ、12月7日のチラシを渡す。
「来月7日なら行きますよ」と。ありがたい!

初めてお客さん一人ゲット。私は動く広告塔なのだ。

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11/7  女子高生も

2008-11-10 07:20:04 | 虚無僧日記
名古屋駅の「タワーズライツ」は、もともと神戸の
ルミナリエを真似したものだ。神戸のルミナリエは
阪神大震災の鎮魂と復興を願い、被災者を元気
づけるものだった。
名古屋駅の電飾は、忍び寄る不況の風を吹き飛
ばすかのように、今年は気合が入っている。

人々の目は地上20m~50mの壁面に注がれて
いるが、私がピヒャーとひと吹きすると、一斉に
こちらを振り向く。皆心明るく、気が大きくなる
のか、虚無僧を見る目も温かい。若い人も年配の
方も、お布施を入れてくれる。

女子高校生の一団に囲まれた。横から下から
覗き込む。
「これって何してんのォ」
「虚無僧。知らない?」
「知らない」「これなぁに?」
「尺八。知らない?」
「知らない」「ここに何いれるのォ」
「お金、いや、みなさんのお気持」
すると、みんなで財布を出して、ジャラジャラジャラ
ジャラ、10円、5円、1円玉がゲ箱に入る。
「このお金どぉなるんですか?」(ムムム)
「みなさんのところに何倍にもなって返ってきますよ」
「ほんとう???」
「私たち剣道部なんです。今度試合があるんです」
「はい、はい、優勝しますように祈らせていただきます」
とフ・ホー!
「ありがとう!」と行ってしまった。
女子高生に囲まれて、オタオタする“おタク”でした。

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11/7 タワーズライツ

2008-11-10 07:19:46 | 虚無僧日記
名古屋駅、冬季恒例の「タワーズライツ」が始まった。
高島屋がはいっている駅ビルの壁面が電飾でライト
アップされるのだ。ここ2、3年、青い光のみで星空を
イメージしているのか暗かったが、今年は赤、白、黄、
緑、青でメルヘンチックな町を描いており、背後には
花火の模様と、ど派手になった。
電球ではなく100万個の発光ダイオードとか。今年の
テーマは「輝く街」だそうだ。暗い世相に名古屋だけは
“元気”を鼓舞するかの試み、歓迎したい。

今日は花金とあって、人通りも多く、立ち止まって
電飾を観る人たちで駅前はものすごい人。黒山の人
だかり。デジカメやケータイカメラのフラッシュが
あちこちで光る。みな虚無僧の私を避けて撮っている。
虚無僧は無視無視。

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11/7 立冬

2008-11-10 07:19:24 | 虚無僧日記
今日は立冬というが、暖かい小春日和。
阿久比まで遠出する。田園地帯だ。草木は
色づいて、秋の色が青い空に映える。
近くに牛舎があるのか、妙なる臭い。蝿も
蚊もブンブンいる。参った、尺八が吹けない。
ただひたすら田んぼの畦道を歩いて終わる。

“まあねぇちゃん”ことマネージャーと
喫茶店で打ち合わせ。一匹の蚊が彼女の
ミニスカートの中へ。蚊を追って私の手も
スカートの中へ・・・・。入る前にペチッ!。
叩かれたのは蚊ではなく、私の手でした。
「おぉ、私はカ(イ)になりたい」

気がついたら、私の方が蚊に喰われていた。
A型の血の方が蚊にとっては美味しいらしい。
「蚊ぁちゃん かゆい」
「母ちゃんじゃないわ」ベチッ。また叩かれた。
「可愛(かわ)ゆ~い!」

こんなネタを考えている毎日です。

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11/9 弓

2008-11-09 22:25:08 | 虚無僧日記
毎日、弓を持った人を数人見る。今日は5団体
100人くらいは居た。尺八家はめったに会わない
から、尺八より弓の方が愛好者が多いということ
になる。
従兄弟も弓を始めたそうな。今ブームなのだろうか。

私の母校慶応中等部は弓道が盛んだ。先日テレビで
紹介されていた。私が入学した時、新任教師だった
高柳憲昭さん(慶応は大学教授でも先生と呼ばない。
“さん”付けで呼ぶ)が弓道部を創設し、以来45年
800名の部員を育てたとか。何かの雑誌に紹介されて
いるのも見た。おなつかしい。まだご健在でいらした。
全国大会でも度々入賞しているそうな。
今年は愛知県幸田市の幸田中学が優秀賞で、慶応は
敢闘賞だったとか。
名古屋は、弓も盛んなようだ。いいことだ。

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11/9 中村-覚王山-栄

2008-11-09 19:45:38 | 虚無僧日記
9の日は中村公園参道で「九の市」。以前は、
中村公園駅から豊国神社のある中村公園まで
800mの参道一杯に出店が並んだが、今は半分
以下に減った。人出も少ない。
あきらめて地下鉄に乗って、覚王山日泰寺へ。
ここは、明治にタイ王国から寄贈された仏舎利を
安置するために、超宗派で創建した寺である。
「覚王」とは釈迦の別名。また「日泰」は日本と
タイ王国の意。なにしろ日本で唯一、釈迦の遺骨を
祀る寺であるから、日本の全仏教寺院の上に立つ
べき寺であるが、いまひとつ知名度がない。
訪れる人もまばら。それでも、お参りされる方の
3人に一人は、虚無僧の私に丁寧に手を合わせ
布施してくださった。信心深い方々だ。

人通りがほとんど無いので、栄へ出る。

「都山ですか?琴古ですか?」と年配の男性が
声をかけてきた。尺八家だな?。天蓋を上げて
顔を見せると「ああこの前 岡崎で」。虚無僧姿
で電車に乗っていて、声を掛けてくれた人だ。
「この前、FM聴きましたよ。録音とりましたから」
という。お礼を述べて12/7のチラシを渡す。
「はい、行きますから」とうれしい返事。布施も
入れていただいた。これで3人ゲット。やはり
虚無僧やるだけ効果はある。

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11/8 藤原由紀乃 ピアノリサイタル

2008-11-09 08:38:02 | 虚無僧日記
真如苑の鈴木さんから「藤原由紀乃ピアノリサイタル」の
案内をいただいていた。虚無僧姿では入れまい。幸い、
短歌会館がすぐ近くなので、天蓋、ゲ箱、尺八を預かって
もらい、白い着物のまま、コンサート・ホールに向かう。

藤原由紀乃は、4歳からドイツに留学、ツィーグラー
の“魂の耳で奏でる自然なピアノ奏法”後継者だそうな。
鍵盤を叩きつける弾き方を忌み嫌い、手をほとんど上げず、
指先の力だけで押しつけるように弾く。するとどんなに強く
大きな音でも、心に優しく響くという奏法だ。
これに心酔するファンも多く、毎年名古屋でもリサイタル
が開催され、鈴木さんの紹介で毎回行っている。

しかし、私は正直好きではない。頭がピアノにぶつかる
くらい前かがみの姿勢で、手をほとんど上げずに指先だけで
弾く演奏は、どうもフラストレーションがたまる。音が
こもって聞こえるのだ。

以前、名前を忘れたが、夕張炭鉱に演奏に行って、そこの
主催者の男性と恋に落ち、ピアノ一つ持って長屋のような
家に嫁いだという人の演奏を聞いた。
炭鉱という過酷な仕事、運命に立ち向かう、彼女の激情が
ほとばしる叩きつける演奏に、皆涙した。肘まで鍵盤に当て
るのだ。あの演奏が生涯忘れられない。

ウィーン少年少女合唱団の天使のような歌声より、黒人霊歌
に、私は涙を誘われる。4歳から留学して純粋培養されたお嬢様
育ちの心優しい演奏には涙が出ない。

だが、藤原由紀乃は、高橋恵子、室伏広治とともに真如苑の
霊能者なのだ。その純真素直な心は伝わるものがある。

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