現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

帝銀事件

2011-09-19 15:29:20 | 虚無僧日記
私が生まれたのは、1948年(昭和23年)2月4日。

「誕生日の新聞(コピー)」をもらうと、一面
トップに「帝銀事件」の記事。それで、子供の
頃から、この「帝銀事件」には関心があった。

小倉の「松本清張記念館」に行って、「日本の
黒い霧」に関しての映像を見た。圧巻だった。

「帝銀事件」とは、昭和23年 1月26日、豊島区の
帝国銀行(現在の三井住友銀行)椎名町支店で
発生した殺人事件。

「区役所の者」と名乗る男が、「集団赤痢が発生した」と
偽って、行員ら16人に青酸カリ溶液を飲ませた。
行員12人が死亡、男は現金10数万円を奪って逃走した。

「青酸カリ」を飲ませるにあたって、一回目は少量を、
1分後にもう一度、イッキに飲ませていることから、
「青酸カリ」の致死量を知っている者でなければ、
このようなことはできない。ということで、元「731
部隊の関係者」に捜査の対象がが絞られた。ところが、
突如GHQから「731部隊」への捜査の「中止命令」が
出される。

そこで、伝説の刑事「平塚八兵衛」が登場する。
八兵衛は、類似事件で使用された「松井蔚」の名刺に
着目。松井氏が名刺交換した相手を一人ひとり丹念に
当たり、その中の一人「テンペラ画家の平沢貞通」を
逮捕した。

「平塚八兵衛」の功績は「伝説の刑事」として賞賛され、
昨年だったか「渡辺謙」主演でテレビドラマにもなって、
好評だった。

しかし、松本清張は「毒物に全く無知の平沢貞通にできる
ことではない」と断じている。毒物の入手先も調べずに、
また、アリバイもあったにもかかわらず、平沢は犯人とされ、
1955年に死刑判決が確定。しかし、死刑執行はされず、
平沢は無罪を主張したまま 1987年、95歳で病死した。

「731部隊」については、森村誠一の『悪魔の飽食』で
世に知られるようになった。なんと、生体実験のデータを
アメリカに渡すことで、「731部隊」の戦争犯罪は
帳消しにされた。

あげく「平沢貞通」という善良なテンペラ画家が
でっちあげ逮捕され、95歳まで自由を奪われたのだ。


JR社長自殺?と国鉄総裁「下山事件」

2011-09-19 15:27:33 | 虚無僧日記
「迷惑かけた」不明のJR社長、書き置き十数通(読売新聞) - goo ニュース


JR北海道の中島尚俊社長(64)が 自殺した。
数十通もの遺書を残して行くへ不明となり、今日
遺体が発見された。

5月に起きた石勝線の特急列車脱線炎上事故など、
一連の不祥事で心労がたまっていたというが、
(そんなことで・・・)とも思ってしまう。

そこで、思い出すのが、国鉄総裁「下山事件」。
S23年の「帝銀事件」の翌年、昭和24年(1949)に起きた。
この年 6月1日に発足した日本国有鉄道(国鉄)の初代
総裁に就任したばかりの「下山定則」氏が、7月5日朝、
出勤途上で消息を絶った。

そして、その日のま夜中、国鉄常磐線の線路上で、0時20分
頃に通過した下り貨物列車第869列車(D51 651号牽引)に
轢断され、未明になって発見された。

事件発生直後から自殺説・他殺説が入り乱れ、警察は
公式の捜査結果を発表することなく捜査を打ち切った。

松本清張は「日本の黒い霧」で、この事件もGHQが
関与していたのではないかと疑っている。

下山事件から約1ヵ月の間に「三鷹事件」「松川事件」が
相次いで発生し、三事件を合わせて「国鉄三大ミステリー
事件」と呼ばれる。

私は、当時1歳の乳幼児であったが、なぜか記憶している。
それは、モノ心ついた頃、新聞、雑誌で見た写真でかも
しれない。帝銀事件もそうだが、遺体の写真などが、
当時は公表されていたのだ。下山総裁の轢断写真など
私は、異常な関心をもって見ていた。

成人後見人の着服多発に思う

2011-09-16 23:47:22 | 社会問題
高齢者らの後見人、不正で解任増加…財産着服等(読売新聞) - goo ニュース

認知症などで判断力が衰えた高齢者らの財産を守る
後見人が、着服横領などで解任されたケースが、
昨年1年間で286件。

どうせ そうなるだろうと、思っていた。

武蔵野市だったか、「身寄りの無い老人の世話をする
変わりに、その財産をすべてもらうことができる」
という制度を作ったとか、以前聞いたことがある。

「一人っ子」にはじまり、結婚しない、子供がいない、
相続人のいない独居老人が増えている。私の身近にも
居る。

遺産目当てに飛びつきたい話だ。でも認知症になったり
いよいよ末期の時、誠心誠意 面倒みれるのか、私自身
自信はない。

一人では不安なので、NPO法人化して、グループで
交互に介護するということもあるらしい。そして、
いよいよ亡くなられたら、その人の財産が、その団体の
ものとなる。やはり「死を待つ」ようで、お互いイヤ
だろう。制度化できても、心の問題が難しい。



多治見市

2011-09-16 19:30:11 | 虚無僧日記
2007年に 40.9℃を記録して「日本一暑い町」として
有名になった「多治見市」。相変わらず、連日35℃の
猛暑。

愛知県からは 内々津(うつつ)峠を越えた岐阜県側の町。

今朝(9/16)の中日新聞に「平安期の仏画が描かれた陶器
が発見された」とあった。「1万7千点もの陶器片が
出土し、その中の一つ」という。

多治見が平安の昔から窯業の盛んな地だったことが判る。

鎌倉末には、夢窓疎石により、虎渓山永保寺が建てられ
ていた。永保寺に行った時は、「なんでこんな山奥に・・・」
と思ったものだが、多治見は 鎌倉、室町の頃も、信州と
尾張を結ぶ中山道の要所として栄えていたようだ。


私の先祖の3代目は「牧原多治見」という。名前に
「多治見」とは珍しい。なぜ「多治見」という名前に
したのだろうか。1682年生-1739年歿(57歳)

「多治見」は そんな関心をもって 虚無僧で何回か行き、
いろいろ調べてみた結果、

「多治見」が全国的に知られるようになるのは、江戸時代の
中ごろ、陶器の集積地となり、ここから全国に出荷された
からのようだ。

会津には「本郷焼」という窯元がある。これは、1645年、
瀬戸から陶工の水野源左衛門がやって来、藩主保科正之の
庇護のもと、本郷村に原土を発見して、窯を開いたと
されている。本郷焼は東北で最古の(最初の)窯だそうだ。

瀬戸と多治見は隣り合わせだが、会津ではすでに窯業が
始まっていたわけで、多治見との関係がわからない。

では、わが先祖は「多治見」にどんな思いがあったのだ
ろうか。推理しながら小説にしたいと思っている。


片付けたくとも片付けられないのは

2011-09-16 10:41:56 | 虚無僧日記
「断捨離(ダンシャリ)」の「やましたひでこ」のメルマガ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

片づけられないことを、 心の大きな負荷、重荷にしている
人のあまりの多さに、暗澹たる気持ちになる。
その訴えは、重症化している。 片づけたくても、
片づけようとしても、「身体が動かない」と言う。

「動けない」。 「動かない」。
「これ以上、私を責めないで」と思っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

というような内容。私の母もまさにそうだ。

子供の頃の我が家の写真を見ると、畳と襖、障子しか
写っていない。床の上には何も無かった。

卓袱台(ちゃぶだい)は 折りたたみ式で、食事の時間に
なると、出してきて置いたものだ。

それが今は、テーブルに椅子5脚。(一人暮らしなのに)。
テレビの前にも椅子。冷暖房器具に空気清浄機、健康器具。
掃除機も大中小3台も。そして膨大な紙やポリ袋、布切れ
に紙袋。

捨てればいいのに、捨てられないから、「片付けたいのに
片付けられない」と、ますますストレスを高じさせて、
体が動かない状態に陥っている。

誰も責めていないのに、「責められる」という恐怖に
怯えている。なんとも気の毒。


昨今、独居老人の家が、不用品であふれ、ゴミ屋敷に
なっている話をよく聞く。事実、私も何人か知っている。
おそろしや、おそろしや。ああならないように、体も
心も健康なうちに「断捨離、だんしゃり」。

捨てられるのは、心も体も健康な証拠だ。

願えば 叶う?

2011-09-15 08:36:33 | 虚無僧日記
昨晩、このブログで

「冷蔵庫のモノは全部食べ尽くし、トイレットペーパーも
買えない。金ない、仕事ない、食べるものない の三重苦」

なんて、半分冗談まじりに書いたのだが、今朝ビックリ。

Nさんから「ビニールの包みが汚れて 売り物にならない
から」と、トイレットペーパーを100個もいただいた。
一人暮らしだから10年分はある。

Nさんは、私のブログを見たわけでないのに、「念ずれば
通ず」の神通力か、と 驚き、桃の木、山椒の木でござる。



三重苦に五重苦 

2011-09-14 23:34:28 | 社会問題
東北は今、「地震・津波・原発」の三重苦に加えて、
「風評被害」と「風化」の「五重苦」に耐えている。

と、ラジオでコメンテーターの言。なるほど。

もう「阪神淡路大震災」も「能登半島地震」も忘れ
られつつある。東北に追い討ちかけて 台風12号被害。
東北に手厚い出費をしては、今後も続くであろう震災に
復興の余力はあるのかと 心配にもなる。

昭和49(1974)年8月26日、台風16号によって多摩川が
氾濫し、濁流が家々を押し流した。新築したばかりの
マイホームが流されていく映像を、テレビで見ていた。

国は、流された宅地の復元はしたが、住宅の補償までは
しなかった。住人たちは、昭和51年から平成4年まで
16年間(1976~1992)に亘って争い、最終的に最高裁で、
「この水害は人災である」との判決を得た。その頃には
もう、事件は風化し、住人も変わってしまっていた。

さて、東北の「地震」は天災でも、津波の被害、原発の
被害は人災との見方が強い。どこまで、誰が補償するのか。
最終的には国民みんなの負担。増税か。

今の私は、冷蔵庫のモノは全部食べ尽くし、トイレット
ペーパーも買えない状況にある。「金ない、仕事ない、
食べるものない」の三重苦。その上、東北支援の増税と
いわれても・・・・。

おっと、消費税も払えないのだから、私には関係ないか。

キレる老人

2011-09-14 21:53:59 | 虚無僧日記
「キレる男」と云えば、「頭がいい、判断力、決断力がある」と
いう良い意味だったはずだ。

それが「堪忍袋の緒が切れる」、「激高して頭の血管が
切れる」という意味で 使われるようになった。

「キレる」のは若者と思われてきたが、「キレる老人」が
問題になっている。逆に、今の若者は概して 大人しい。
さめているのか、良識的なのか、腹を立てない。

「年々凶悪化する少年犯罪」と よく報道されるが、実態は、
ここ40年間、少年凶悪犯罪は激減しており、平成22年の
殺人事件は、2年連続で戦後最少だそうだ。

逆に、老人による殺人などの凶悪犯罪が年々増えている。

65歳以上の殺人検挙者 に、「なぜ殺してしまったのか」
【理由】を調べたところ、

・1位【憤 怒】・2位【介護・看病疲れ】・3位【怨恨】・4位【生活困窮】

電車内での暴力行為では
・10代 3%
・20代 14%
・30代 18%
・40代 22%
・50代 10%
・60代 23%

と、60代が一番多い。次いで多い「40代」は「モンスター
ペアレント」で問題になっている世代だ。

今日も、フラフラ自転車を運転していた老人が、止まりきれず
他の自転車に接触した。相手も年寄りだから、ノロノロで、
軽く接触した程度だが、ぶつかられた方が、大声で威嚇していた。
「そんなことで いちいち」と、これまた カッとなる私

私の子供の頃「ハゲとハゲがケンカして、どっちもケ(毛)が
無く良かったね」なんてざれ歌があった。年寄りはケンカしない
ものという前提だっから、笑いを得た。今は深刻で笑えない世に
なった。

あるブログで、40年前は、20代の若者が「キレた」。
40年経って今 60代が「キレる」。これって同じ人たち、
つまり“団塊の世代”だ とあった。うなづける。

閣僚の首を挿げ替えるほど日本のマズゴミはえらいのか?

2011-09-14 16:17:55 | 社会問題
日本に関しての英語メディアのニュースを紹介するコラム。

鉢呂経済産業相が、『死の町』と発言し、大臣を辞任した件で、

「この展開を見ながら私は、政治家の失言を批判することと、
その政治家を辞任に追い込むことは別次元の話ではないかと、
げんなりしながら 週末を過ごしました。
まがりなりにも民主手続きで閣僚となった人について
「閣僚としての資質に疑義」と一方的に審判を下す権限が、
いつマスコミに信託されたのかと思いながら。


ほんとだ。「一国の大臣」に対して「説明しろって言ってんだよ」の
暴言。マズゴミはいつからそんなに偉くなったのだ?


イギリスのジョーク

イギリスのブレア首相は車好き。ある日、お抱えの運転手に
「おい、ちょっと運転させてくれ」と、運転手を後部座席に
座らせ、ハンドルを握ると、制限速度を超えて車を走らせた。

そして白バイに捕まってしまった。運転しているのが
ブレア首相と知った警官はビックリ。本署に電話を入れた。

「あの、大変なVIPの車を止めてしまいましたが、どう
しましょう」「ウン?誰かね」「それが判らないのです」
「なんでVIPと判るのかね」「それが、運転しているのが
ブレア首相ですので」(後ろに乗っている運転手は、首相より
もっと偉い人か)というジヨークだ。

さながら日本では、「マスコミは王様。首相も大臣も下僕」か。
マスコミによって、カンタンに首が すげ替えられる。
コロコロ閣僚が変わって、諸外国から信用を失い、失笑を
かうまでになったのは、マズゴミのせいだ。

(註)トニー・ブレア首相は在位(1997年~2007年)。次ぎは
 ゴードン・ブラウン(2007年~2010年)。そして現在は
 デーヴィッド・キャメロン 。就任日 2010年5月11日

だそうです。全然知りませんでした。外国人が、日本の
総理大臣を知らないのも当然か。

言葉狩りの標的にされた「鉢呂経産相」

2011-09-14 16:17:00 | 虚無僧日記
「死の町」発言でひきずり降ろされた「鉢呂経済産業大臣」に、
今になって同情が集まっている。

「辞任記者会見」で「フリーランス田中」氏の発言。

「福島の人たちは、大臣の言ったこと、大臣の
『死の町』というのは、むしろ福島の人たちの思いに
合う事だと思うが。彼らは脱出したがっている。
だとすれば、大臣が仰った事は正しい。何で辞任
するんですか。むしろ僕は、記者クラブの言葉狩りに
狩られたにすぎないと思うんですが」

おお、よくぞ言ってくれた。

「こんな“死の町”にしたのは、いったい誰だ!
原発を“安心、安全”と言って 推進してきた自民党
ではないか。その連中が、今 ほっかむりして、
鉢呂氏の揚げ足をとってる。そんな資格あるか!」
との怒りの声も出てきている。

鉢呂氏に同情が集まったのは、記者会見での某大手
新聞記者の暴言。

冒頭で、司会者の「次ぎの予定がありますので20分で」
という言葉に、「ふざけんなよ、やめちゃうのに、次の
予定なんか無いだろ」(所属・氏名は不明)。

そして最後、「説明しろって 言ってんだよ」の暴言。
「所属、氏名」を名乗らずに発言。(ネット上では
「読売新聞の記者」として飛び交っている)。
これで ネット上では ますます、マスコミは「まずゴミ」と
批難が集中している。

「政治家が 素人ばかり。小さくなってしまったのは、
“マズゴミ”が寄ってたかって、重箱の隅を突っつき、
大物をひきずりおろしてきた結果だ」との声も。

千代田生命に在職していた時も、朝日新聞の40代の
記者が取材に来て、社長に対して「それで、アンタん
とこは どうなの?」と。全く口の利き方も知らぬ
ゴロツキだと思った。