現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

一生百姓、一日百笑、

2012-06-16 03:56:05 | 虚無僧日記
「ぎん」さんの五女「美根代」さんは、60歳で運転免許を
取り、以来30年、無事故無違反。89歳になった今も、
90代の姉3人を乗せて、毎月、知多半島の霊場巡りなどに
出かけているとのこと。すごいことです。

年をとっても元気の秘訣は、積極的に外に出ることで
脳を刺激し、活性化させること。

適度の運動と、それに見合った食事。意外にも「ぎん」さん
は“肉”が大好きだったとか。海草、魚、野菜も多く食べて
いたが、「年をとったら“肉”も 食べな、あかん」と、
毎日“肉”を食べていたそうです。

もちろん「食べ過ぎはいかん、“腹八分”」。栄養バランスが
良いということでしょうか。そして「緑茶」をよく飲む。
4人集って、おしゃべりしながら「緑茶」を飲む。

そして「いやなことは、腹にためない。パパパーッと
しゃべって、大笑い、一日百回 笑うこと」だそうです。

四姉妹の写真は、若い時の写真も 今も、どれも 大笑い
している写真ばかり。「うちら一生百姓だったけど、一日
百笑や」。すばらしい!

「ぎんさんの四姉妹の生き方から“100歳まで生きるヒント”
をつかみとってください」という記者のコメントに、長女の
「年子」さん、

「えっ!?百歳?、そしたら わし 後2年しか無いがや」
そして大笑い。

「百歳からが老後、このまま 120歳まで いきそうや」。

「蟹江ぎん」さんの『ぎん言』

2012-06-15 10:00:22 | 心の問題
「蟹江ぎん」さんの娘4人。98、94、91、
89歳と、母親譲りの長寿。それぞれ夫は他界し、
今4人で集まって 茶のみ話を咲かせる。

その明るく屈託のない笑いをみていると、悠々自適の
老後かとうらやましくなりますが、1世紀近い人生には、
戦争があり、伊勢湾台風があり、波乱万丈。たいへん
苦労されて、それにもめげずに乗り越えてこられた
シワがあります。

でも「心にシワを生(は)やしてはいかん」と。
「ぎん」さんの思い出に残る言葉のひとつことつが、深く
心に響きます。

●地獄極楽はな、この世にあるよ。みんな自分で作っとる

●時にはなぁ、人の言うこと 聞かんほうが、ボケせんでいい

●人間大事なのは“気力”だがね。自分から何かする
意欲をもつこと

●自分のことは自分でせにゃいかん。甘えちゃいかん


これすべて、私の母にあてはまります。今89歳で
東京で独り暮らしの母。すっかり弱って 元気が
無かったのですが、「相続税に 1,000万かかる」と
試算したら、「これから10年かけて 1,000万円貯める」と。
あと10年、99歳まで生きる意欲に燃え立ちました。

私の方が先に逝きそう。

今日の金言

2012-06-15 09:23:59 | 虚無僧日記
中日新聞「運勢」は「占い」というより「金言」。
今日は、

「若人は“夢”を持つもの。老人は“夢”と知るもの。
“夢”の一字 大なるかな」

まさに、先日のブログ『ファウストに見る“いかに
生きるべきか”』の答のようです。

若いうちは“夢”に向かって努力すれば良く、年取って
望みが叶わなければ“夢”と知ればいい。若いうちから
“夢は夢”と悟って、何も努力しないのは、人生
つまらないと思いますね。

もうひとつ、

「知る者は語らず、語る者は知らず」

これもいいですね。「朝起会」に入会まもない人ほど、
よくしゃべる。議論したがる。しかし、長年「朝起き」
している人は、何もしゃべらない。

私も、最近ようやく無口になりました。尺八や虚無僧の
ことになると、何時間でもしゃべり、稽古の時間も
ついついオーバーする私ですが、今後は慎みましょう。

このブログもしゃべり過ぎ? ええっ!

9代将軍「家重」は女だった!?

2012-06-15 03:31:32 | 虚無僧日記
一昨年『大奥』という映画がありました。
8代将軍「吉宗」は実は女だったという設定で
柴咲コウが演じ、大奥にはべるのは「二宮和也」他
イケメンの男子ばかり という男女逆転のバカバカしい
ストーリーでした。これを観た、パー子、ピー子が
「吉宗って女だったんだって」「知らなかった」
「日本史で習わなかったよね」などと話しているのを
聞いて、ゾッとしたものです。

ところが、吉宗の子 で9代将軍となった「家重」は
“女たった”という説が浮上してきました。

古川愛哲『九代将軍は女だった! 平成になって覆された
江戸の歴史』 講談社+α新書 、2008年。

「家重」は脳性麻痺で言語不明瞭だったとされます。
大奥にひっこんだきりめったに表に出ず、側近の者としか
言葉を交わさなかったというのは、女性であることを
隠すための芝居ではなかったか。東照宮参詣など、
城外に出るときは、事前に 要所要所に厠を設置した。
昭和になって、遺体を測定したところ、骨盤が小さく、
女性の特長があった、などが今根拠になっています。

ま、歴史は すべて仮説で、「こうした推論を立て、
“よもやま話”として 楽しめばよい」とのコメントも
ありました。そうかもねん。


よその会社が反面教師

2012-06-14 13:46:34 | 虚無僧日記
今日の中日新聞にまた「未来工業」の創業者
「山田昭男」さん(80歳)が載っていました。

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「日本の会社で、4千万円以上もうかっとる
会社は3%。残りの97%はもうかってないの。
だったら、もうかっとらん会社の反対やれば
もうかるやろ。だから97%の会社が、みな
先生。よそがやっている逆のことをやればいい。

たとえば「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」
の禁止。成果主義も禁止して、年功序列。
なんでも よその反対をしとる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“決まり”』、
『楽して儲ける!』などの著作で、今注目の人。

「うちの会社には 年間1万人が見学に来る。
ありふれた機械だけで、見るものは何もない。
でも一人2千円とる」と云うから痛快です。
2千円で1万人。年間 2千万円。

「元手は要らんし、丸もうけ」ですって。こういう
発想が大好きな私です。私も、もうからない
尺八家の反対をやることにします。

「節電効果」てきめん

2012-06-14 13:19:44 | 虚無僧日記
いよいよ、キンチョ~の夏。節電節電!。

幸か不幸か、「循環湯沸し風呂」が壊れて
2ヶ月。シャワーで済ませているからか、
電気代が、5月は 5,000円を切り、6月は
4,000円を切って 3,932円。

毎月 15,000円ほど支払っていましたので、
1万円が浮いたとは、すごいことです。

この調子で、いつまで冷房なしで耐えられるか
挑戦です。そして次なる課題は、車のガソリン代。
毎月4~5万円もかかっています。

何のために働いているかと言えば「ガソリン代」
のためでしょうか。

そうでしたですね、「虚無僧」に冷暖房も車も
不要でした。ガンバリます。

『ファウスト』に見る「人はいかに生きるべきか」

2012-06-13 11:59:43 | 社会問題
再び、ゲーテの『ファウスト』について。

「ファウスト」は 悪魔と契約して、天上天下を自由に
往来し、美女も富も、欲しいものは何でも手に入れます。
決して ひとつの所に留まっていることはできず、現状に
満足せず、常に現状を変えようと行動し、努力し続ける
のですが、そのために 何人もの人の命が犠牲となります。

「(社)実践倫理宏正会」の上広栄治会長は、著書『人生を
輝かす』の中で、「フアウストは、欲しいものを手に入れ
ながらも、満足を得ることはできなかった。ファウストが
最後に辿りついたのは、目を失った愚かで無力な普通の
市民となり、人々が力を合わせ助け合っていく姿に最上の
“美”を見つけた。これこそが、実践倫理の会員がめざす
生き方である」と、説かれます。


でも どうでしょう。「欲を捨て、名も無く、貧しく、
美しく」では、「努力して成功し、富を得てはいけないのか」
という疑問が生じます。

「これでは、前途有為の若者に“夢と希望”を無くし、
やる気、活力を奪うものではないか」と 反論したくも
なります。

「人は何のために生きるのか、いかに生きるべきか」と
問われれば、「夢と希望、高い目標に向かって努力する
ことが、生き甲斐であり、生き様であって、60歳過ぎて、
先が見えてきても、頑張って生きてきたことに“満足”
すべきではないか。

若い人は、多いに可能性に向かって努力してもらいたい
ものです。

でも、成功するのは 1万人に1人。所詮、大多数の人は
小市民。“自分もその一人だった”ということを知るのは
60歳過ぎてからでいいでしょう。









』「西欧的な考え方の象徴」として描かれます。

「古い奴だとお思いでしょうが・・・・」

2012-06-13 11:15:20 | 虚無僧日記
私の性格判断で、よく書かれるのが「知的欲求が強く、
新しいもの、未知のものにも関心が高い」という面です。

「“虚無僧”なんて古い奴だとお思いでしょうが、
古い奴ほど、新しいものを求めるのでございます。」
(鶴田浩二『傷だらけの人生』) このセリフが大好きで、
以前は、ライブのオープニングに使っていましたが、
今は「鶴田浩二」もご存知ない方が多くて・・・・、
「道路工事 謝(あや)まろ」の芸名で出ていま~す。


さて、「虚無僧」なんて、時代錯誤、時代劇から
抜け出たような場違いな存在ですが、虚無僧の天蓋を
通して、スカイツリーを見ると、また違ったものが
見えてくるのでございます。

そういえば、江戸時代の浮世絵「歌川国芳」の
『東都 三ツ又の図』に、なんと「スカイツリー」の
ような鉄搭が描かれていたと、話題になりましたっけ。

「歌川国芳」は180年後の未来を予測していたので
しょうか。「国芳」はこの他にも、謎の多い絵を
残しています。天才には、人が見えないものを見る
力があるといわれます。私も「尺八」を通して、
未来が見えたらいいな と、そんな欲で尺八に
取り組んでおります。

やっぱし、私って“変(へん)”でしょうか。

ゲーテの『ファウスト』

2012-06-13 10:24:52 | 虚無僧日記
今朝の「朝起会」でのご本読みは、ゲーテの『ファウスト』に
ついてでした。私も若い時、読んではいたのですが、自分の
都合の良いように勝手な解釈をしていました。

主人公の「ファウスト」は、悪魔と契約をし、天上天下の
あらゆる富みも快楽も、望むものは何でも手に入れる力を
得ます。しかし「そなたは美しい、時間よ止まれ」という
言葉を発した時に“魂(命)”は 召し上げられるという話です。

「悪魔に魂を売り渡す」とか「悪魔にとり憑(つ)かれた」
といいますが、正に「ファウスト」は悪魔に魂を売り渡し、
悪魔の力を借りて、思いのまま、美女も金も手にいれます。

しかし、そのために、周囲の者は不幸のドン底に落とされ、
何を得ても“虚しさ”だけが残る。

そしてラストは、視力を失い、自分の墓を掘るツルハシの音
を、干拓の槌音(つちおと)と思いこみ、仲間のために働くと
いうことが最高の幸せだと感じて、「時よ留まれ、おまえは
美しい」と言ってしまう。

私も若い時は、「ファウスト」のように、悪魔の力を借りて
でも、欲しいものは何でも手に入れたいと願い、手に入れて
きました。でも、今は “それが何だったの”という虚しさ
にとりつかれています。





2月4日生まれは「はちゃめちゃ」

2012-06-12 20:31:47 | 虚無僧日記
『誕生日による性格判断』という本を見つけました。
1948年2月4日生まれは、表題に「なにもかも でたらめ、
はちゃめちゃ」と。そこまで書かなくてもと思いながらも、
“その通り”と 満足げ な私です。

「常軌を逸した考えの持ち主なので、周囲と溶け込むことは
難しいが、理解者が現れれば、親密な関係に」(フムフム)。

「一見まじめそうだが、人を楽しませるために、突拍子もない
行動に出ることも」と。

虚無僧やっているのも、正に そうでしょう。


他の性格判断でも、同様のことが出ます。

『血液型と星占い』では、そもそも「A型と水甕座は
正反対の性格で、それをあわせ持つため、ユニークな
発想を持ちながらも、結局は世間に歩調を合わせたり、
反対に、安定コースを歩みながら、おかしな行動に
走ったり、一貫性に欠ける 理解しがたい人物とみられる」
ですって。

「地位や名誉への願望は薄く、月並みで平均的な
考え方は最も嫌がる。風のように自由に生きたい」とも。

正に「一休さん」です。

ま、そんな人間とご理解の上、このブログをお楽しみください。