現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

生活保護受給者 215万人

2013-03-21 13:49:53 | 社会問題
増え続ける困窮者--生活保護受給者が215万人超に、8カ月連続で過去最多更新(マイナビニュース) - goo ニュース

昨年12月の生活保護受給者数は、前月比 3,862人増の
215万 1,165人となり、8カ月連続で 過去最多を更新。

これは、第二次世界大戦直後とほぼ同数とのこと。
戦後は、町に浮浪者や傷痍軍人、ストリートチルドレンが
溢れていた。子供心に、「こうした人がいなくなる社会に
しなければ」と思ったものである。


世帯別に見ると、高齢者世帯(男女とも65歳以上の世帯、
またはこれらに18歳未満の未婚者が加わった世帯)が最も多く、
全体の約4割当たる68万1,229世帯。

次いで、傷病者世帯が 29万7,923世帯、その他の世帯が
28万9,197世帯、障害者世帯が17万9,938世帯、母子世帯が
11万5,631世帯(同11万5,424世帯)となった。

国や地方自治体の負担総額は 4兆円に迫る額になっている。

アメリカでは「フードスタンプ」と呼ばれる低所得者向けの
「食料品購入補助制度」があり、一人月1万円ほどだが、
米人口の15%に相当する4,600万人に支給されていて、
政府の年間の支出額は750億ドル(約6兆円)超。
この「フードスタンプ」を売って、「紛失した」と
再発行を求める輩が 問題になっているそうな。




「生活保護」の是非を考える

2013-03-21 13:04:27 | 社会問題
問題だらけの“生活保護”報道 民放キャスターは小野文恵アナの爪の垢を飲めっ !(gooニュース×GALAC) - goo ニュース

生活保護費が削減になったのは、テレビのバッシングに
よる影響。人気芸人の親が生活保護を受けていたことで、
マスコミがこぞって“バッシング”したのは「間違い」だった
というような世論になってきました。

外国の報道では「子が裕福でも、親が食べていけないなら、
生活保護を受けることになんら問題ない。むしろ、子は
立派に働いて、義務(納税)を果たしているではないか」と。

しかし、日本では「子に親を扶養する義務」がありますので、
やはり、日本的解釈では「扶養義務違反」なのでしょうか。
違法かどうか、司法の解釈を得たいですね。

国の公表データでは、不正受給の割合は金額で わずか 0.4%、
件数で 1.8% というのですが、それは氷山の一角。適切な
調査をしていないからでは とも思えます。

今 私の周囲には、若い人でも、生活保護を受けている人が
何人かいます。いろいろ事情はあるのでしょうが、「なぜ?」
という目で見てしまいます。

また、ホントに生活に困っている高齢者もゾクゾク増えて
います。困っている人がいたら助けてあげたいのはヤマヤマ
ですが、お金のこととなると、宝クジに当たらないかぎり無理。
せいぜいできるのは「生活保護を受けたら」と進言することです。

将来、高齢者の4人に一人が「生活保護」という報道も
ありました。私も尺八が吹けなくなったら 行く道かと
思うとゾッとします。「生活保護」受けずにすむよう、
(心の)準備はしているつもりです。


卒業式に「桜」

2013-03-20 12:15:47 | 「八重の桜」
静岡28度、各地で夏日=名古屋などで桜開花―気象庁(時事通信) - goo ニュース

昨日(19日)は、各地で25度以上の夏日となるバカ陽気。
名古屋でも「桜(ソメイヨシノ)」が 開花しました。

昨日は、市内の各小学校で卒業式。
○○小学校の卒業式では、校長先生の訓示で『八重の桜』の
話しが出たようです。

「会津藩では、六歳から九歳までの藩士の子供たちは、
町内ごとに『什 (じゅう)』という集まりがあり、
毎日、『什の教え』という約束事を 唱和していました。

たとえば、

一、年長者の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ 」
というような話だったようです。

この「什の掟」は『国家の品格』でも紹介され、最近
ちょくちょく目にします。会津の小学校では、「今も
毎日唱和している」とか報道されてもいます。

会津人としてはうれしいことですが、はて?、

「一、戸外で物を食べてはなりませぬ」や
「一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へては
 なりませぬ」は、現代の世に通じるのでしょうかね。

『八重の桜』でも「八重」さんは、しょっちゅう
戸外で男と口をきいています。

最後の「ならぬことは ならぬものです」は、今年の
流行語になれるかしらん。


今日3/20は お彼岸の中日

2013-03-20 10:51:33 | 心の問題
今日3月20日は「春分の日、彼岸の中日」。

「春分、秋分」を「祝日」とする国は稀だとか。
つまり西欧諸国では、今日は祭日(休日)ではない
ようです。

この「春分、秋分」に墓参りに行くというのも、
他の仏教国には見られず、日本だけのようです。

日本人の「仏教観」では、「春分、秋分」の日に、
太陽が真西に沈むのを拝んで、西方の彼方にあると
いう「極楽浄土」を想い、先祖を供養するというもの。

家族そろってお墓参りに行けるよう「国民の休日」と
定められたのでしょうか。

ところが「法律は宗教外にあるべき」との観点から、
「祝日法」では「春分の日は“自然をたたえ、生物を
いつくしむ”日」と理由づけされているとのこと。

ただし「秋分の日は“祖先をうやまい、なくなった
人々をしのぶ”」となっています。

ということは、「彼岸」は「仏教」というより、
日本人の本来もっている「自然崇拝、先祖崇拝」の
信仰心と考えた方が良いのではないでしょうか。

当家は「仏教」ではないから“かんけェねェ”と
いうより、せっかくの「国民の祝日」。今日一日、
先祖を敬い、善行に励みましょうぞ。


幸田露伴『努力論』

2013-03-18 12:27:50 | 虚無僧日記
幸田露伴のエッセイ集『努力論』。岩波文庫でも出ていますが、
今やネットでも全文が見れます。大正元年の著で、文体は
難解ですが、今日でも通用する内容です。
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努力するのは、何らかの幸せを得るため。
幸せになりたければ、具体的な目標をもって 努力すればいい。

努力は、厭な事であっても、イヤイヤやらないで、
やる気を出す工夫をし、楽しんで、自らすすんでやるべし。

楽しめるようになることで、喜んで為したり、夢中になって
為したりできるようになれたら、苦しい努力ではなくなるのです。

努力していれば日々、“充実感”という幸せを感じることができる。
努力は自分を育てることにつながり、今後の幸せに貢献する。

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まさにその通り。音痴でリズム感の悪い私は「尺八」で
人一倍努力してきたが、一度も辛いとか苦しいなどと
思ったことはない。難しい曲も吹けるようになれば“楽しい”。
「イチロー」選手もそのようなことを言っていました。


もう一度「幸田露伴」の『努力論』から
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成功者は、自分の意志、知慮、勤勉、仁徳の力によって
好結果を得たと信じている。失敗者は、自分には罪はなく、
運命のせいで 苦しい目に遭っていると嘆いている。

・「有福」先祖や親の徳で得ている「福」には感謝。
・「惜福」その福を惜しむべし。無駄に浪費してはいけない。
・「分福」人の上に立つ者は、福を他人に分け与えるべし。
・「植福」庭にりんごの木を植え、果実をたくさん実らせ、
皆に分け与えるように、自分の力・情・智を、世のため人の
ために供すべし。

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これは、「実践倫理宏正会」の上広会長の年頭の辞で
話された。「植福」できる人になるべい。

確定申告「必要経費」とは?

2013-03-18 10:29:20 | 社会問題
競馬配当「脱税」裁判、JRAに問い合わせ殺到(読売新聞) - goo ニュース


競馬の「はずれ馬券」は「必要経費にならない」として、
所得税法違反に問われた件。

男性は 馬券購入に 約28億7000万円をつぎ込み、
約30億1000万円の配当を得た。国税庁は「必要経費として
控除されるのは当たり馬券の購入額だけ」としている。

そこで「必要経費」とは何か、調べてみました。
「必要経費」とは、

(1)総収入金額に対応する売上原価その他その総収入金額を
 得るために“直接要した費用”の額

(2)その年に生じた販売費、一般管理費 その他業務上の費用の額

なるほど「その収入を得るために、直接要した費用」とのこと。
となると、保険のセールスマンは?、

何百枚ものチラシを撒き、ティッシユやタオルなどの
ノベルティ商品を配り、日頃から多くの人と付き合いを深め、
交通費などもかかっていますが、「一件契約が成立した場合、
その契約のために要した費用のみ」ということになります。

そんなバカなです。
ま、(2)の「その他業務上の費用」として認められるという
ことでしょうか。保険セールスには認められて、競馬ファン
には認められない。なんか不公平ですね。


佐久間象山の子「恪二郎」

2013-03-18 09:06:55 | 「八重の桜」
新撰組の隊士の中に「三浦啓之助」という男がいました。

なんと、あの「佐久間象山」の子でした。「象山」の正室は
勝海舟の妹「順」さんですが、「啓之助」は お妾さんの
「お蝶さん」が生んだ子です。

嘉永元年(1848年)の生まれですから「象山」が暗殺された時
16歳。「佐久間家」は お家お取りつぶしとなりましたので、
「三浦啓之助」と名乗り、「父の仇を討つ」と新撰組に入隊します。
この時、会津藩士の「山本覚馬」が新撰組に「紹介状」を
書いたようです。

なにせ「佐久間象山」の子ですから、新撰組では特別待遇で、
また「象山」の正妻(勝海舟の妹)からの仕送りもあって、
わがまま勝手し放題。遊郭に居りびたり、乱暴狼藉も働く。
新撰組では扱いに困り、土方歳三は、松代藩に帰藩するよう
うながすのですが、聴かず、粗暴で隊規を乱し、新選組を
脱走します。

そして、戊辰戦争では ちゃっかり薩摩軍に参加し、越後
方面に転戦しました。

明治の世となると、勝海舟の甥であることを良いことに、
外国人から英語を習ったり、慶応義塾に通ったりもしましたが、
女にうつつを抜かして、中退。

七光りを活用して 司法省に出仕するも、日本橋でケンカして、
仲裁に入った巡査をボコボコにして、ここもクビになって
しまったそうです。

そして明治10年(1877年)2月26日、たまたま食べたウナギの
蒲焼にあたって、あっけなく死んでしまったのです。


佐久間象山

2013-03-17 21:35:03 | 「八重の桜」
「佐久間象山」は、信州(長野県)松代藩の兵学者で
開国論者でした。昨年、松代に行ってきました。
真田家に伝わった“八橋流筝曲”について調べに
行ったのでしたが、ついでに「佐久間象山」の生家跡と
隣りの「象山(ぞうざん)神社」も見てきました。
松代は 藩校がそっくり残されていて、江戸時代に
タイムスリップしたような静かな町でした。

象山記念館」に展示されている「佐久間象山」の
写真は「奥田瑛二」によく似ています。

佐久間象山は 5両5人扶持の下級武士でしたが、
その生家は300坪ほどあり、槍・剣術道場、学問所、
硝石製造土置き場などがあったといわれています。

こんな信濃の奥の小藩でなぜと思いますが、1842年
(天保13)に 藩主・真田幸貫が 幕府の海防掛に
任命されたことにより、象山はその顧問となって、
海防の重要性を説く意見書「海防八策」を提出し、
先覚者としてその名を知られるようになったの
でした。

しかし1864(元治元)年、京都で暗殺されると、
お家は断絶、屋敷は藩に没収され、建物も解体
さたとのこと。


「佐久間象山」の詩 『漫述』

2013-03-17 21:04:35 | 「八重の桜」
NHK『八重の桜』11回。

「佐久間象山」先生 殺(や)られてしまいました。

以前大河ドラマ『花の乱』では 貧相な「一休」を
演じていた「奥田瑛二」さん。私の好きな役者さんです。
体格も立派になられて、堂々とした「象山」役、ピッタリ。
そもそも「象山」とは、生地「松代」にある山の名とか。
その山のように、堂々と大きく羽ばたいた人でした。

その「奥田瑛二」さん。白馬にまたがり、馬上豊かに、
自作の詩「漫述」を吟じ、そして 刺客に襲われる。

この詩吟の指導に当たったのが、わが「関西吟詩」の
副会長「山口華雋」先生でした。「関西吟詩」は
「公益社団法人」となり、ホームページを上で、
積極的に詩吟の普及に努めてきたのが功を奏し、
それを見たNHKのスタッフから協力依頼があった
のでした。

撮影は12月9日、茨城県筑波のセットで行われ、
「関西吟詩」の会員一同、今日の放映を楽しみに
待っておりやした。ちなみに私は「関西吟詩」の
「七段・師範代」です。


佐久間 象山> 作『漫述(まんじゅつ)』は、私も
好きな詩です。

 謗(そし)る者は 汝の謗るに任す
 嗤(わろ)う者は の嗤うに任せん
 天公(てんこう)本(もと)より 我を知る
 他人の知るを覓(もと)めず

ホントに、時代を先駆けた人でしたが、その一面では、
和歌や漢詩、書画も巧みで、七絃琴や一絃琴も好んで
奏でていたとか。松代は「八橋流筝曲」を伝える
土地柄でもありました。

ひょっこりひょうたん島

2013-03-17 20:01:40 | テレビ・映画・芸能人
NHK「ラジオ深夜便」に「秋吉久美子」が出ていました。
今『八重の桜』で「山川艶」役で出演しています。

なんと、6歳から18歳まで 福島県のいわき市で暮らし、
小名浜第一中学校、磐城女子高等学校卒とか。
震災の被災地でもあります。

震災にも関連て、「ひょっこり ひょうたん島」の
大ファンだったとか。「ひょうたん島」は、東京オリンピック
の昭和39年に始まり、5年続いた人気番組でした。

島のモデルは、瀬戸内海の広島県尾道市と愛媛県今治市に
「瓢箪島」とか、また、岩手県大槌町沖の「蓬莱島」とも
言われます。その大槌町は、東日本大震災・津波の被災地
として度々報道され、「ひょっこりひょうたん島」が、
半世紀ぶりに脚光を浴びてきました。

そのなつかしい歌詞

波を ちゃぷちゃぷ
ちゃぷちゃぷ かきわけて
(ちゃぷ ちゃぷ ちゃぷ)
雲を すいすい
すいすい 追い抜いて
(すい すい すい)
ひょうたん島は どこへ行く
ぼくらを乗せて どこへ行く
ウーー ウーー
丸い地球の 水平線に
何かがきっと 待っている
苦しいことも あるだろさ
悲しいことも あるだろさ
だけど ぼくらは くじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう(注)
進め
ひょっこりひょうたん島
ひょっこりひょうたん島
ひょっこりひょうたん島

そうそう、「苦しいことも あるだろさ
悲しいことも あるだろさ
だけど ぼくらは くじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう」でした。


ところで、このドラマには子供たちの親が
出てきません。原作者の「井上ひさし」と
「山元護久」、そしてディレクターの3人、
ともに両親に頼ることのできない子供時代を
送ったことから、「親」を登場させなかったとか。

食糧危機という問題に直面して、親や大人たちに
絶望したうえでもつ明るさを描くユートピアとするため、
登場する子供たちは全員“死んだ子どもたち”という
設定だったそうな。それは知らなかった。

まさに、大震災と津波で亡くなった子供たちへの
挽歌だ。