ケイの読書日記

個人が書く書評

ジューン・トムソン「ホームズとワトソン」を読んで

2005-09-19 16:56:52 | Weblog
大好きな本・読んだ本

 シャーロキアンほどではないが、ホームズ大好きっ子の必読の書。

 こういったホームズ研究書は色々出版されているようですが、あまり奇をてらったものは私は好きではありません。(例えば、ワトソンが女性だったとか)
 これはすごくオーソドックス。ワトソンが書き残した事件簿と(ここではドイルではなく、あくまでもワトソンが書いたことになっている)当時の歴史的資料を手がかりに2人の生涯を推理しています。

 それにしても架空の人物に対して、よくここまで情熱を持ってあれやこれや想像できるもんです。
 大空白時代(モリアティとの戦いで死んだと思われた時から、再び『空き家事件』でホームズがロンドンに戻ってくる時まで)ホームズがチベットにいたということで、そのホームズの足跡をたどろうとチベットを旅した研究者もいます。よくやるなあ。
 どうせドイルは、秘境のチベットにいたからホームズの風評が全然イギリスにとどかなかったなんて設定にしたかっただけだろうに。

 イギリスに、いや世界中にホームズオタクがいるんですね。おたくというのはアキワバラだけのものじゃないんです。
コメント
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