ケイの読書日記

個人が書く書評

「法月綸太郎の冒険」を読んで

2005-09-30 15:14:15 | Weblog
大好きな本・読んだ本

 「法月」って「のりづき」と読むんですね。私ずっと「ほうげつ」と読んでいました。恥ずかしいです。


 身内に警察の上層部の人がいる、という設定は浅見光彦と同じです。
 そりゃそうだ。警察の調べた細かな捜査情報がなければ、推理なんてできないよ。綸太郎では、親父。光彦ではうーんと年上の兄。


 浅見光彦ファンの方には申し訳ないが、私、浅見光彦がなぜあんなに人気があるのかわからない。テレビドラマや映画、マンガにもなっている。
 名探偵としては、あまりにもノーマルすぎて、つまらない。良家の出身で、ハンサムという設定なので、レディスコミックには向くだろうけど。


 この短篇集には7作品が収められていますが、その第1作『死刑囚パズル』は本当におもしろい。なぜ死刑囚は死刑執行当日に殺されたのか、その動機は?方法は?

 読んでいる途中、これエラリークイーンにえらく似てるな、と思った箇所もありますが、それでも十分おもしろい。
 しかも、この作品はデビュー前、大学の推理小説研究会の同人誌に発表した作品が母体となっているそうです。
 すごいねえ、なんて水準の高い同人誌なんだろうか。
コメント
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