ケイの読書日記

個人が書く書評

泡坂妻夫「奇術探偵 曽我佳城全集」

2006-06-07 09:56:26 | Weblog
大好きな本・読んだ本


 伝説の女流奇術師『曽我佳城』の推理が冴えわたる短篇集。

 それなりに面白いけど、なにせ長すぎる。なんと1冊に22編も収められています。最初の方は、伝説の女流奇術師が探偵役という目新しさもあり、作品としての出来も良いのでしょう。スラスラ読めますが、後半はさすがに食傷気味。
 作品の質も落ちていると思う。


 こういうのは月刊誌に連載され、月に1度ぐらいの割合で読むと、待ち遠しいでしょうが。


 また、主人公が若く美しく大金持ちの未亡人、しかも奇術師としての腕も超一流で、性格も穏やかで優しく頭もいい、といった男の願望が体現したような女性だと、ヒロインとしての魅力はイマイチですねぇ。
コメント
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